FXトレードには必ず証拠金という名の軍資金が必要になってきます。
と疑問を持つ人も多いですよね。
他にも、軍資金が必要なのは分かってるけどそもそも軍資金がない。
あなたもこんな悩みを持っているのではないでしょうか?
今回はFXに必要な軍資金と軍資金の作り方について解説していきます。
FXの軍資金はいくら必要なのか?【多いほどいい】
FXではある程度の資金が必要になります。ですが、実際にトレードを始めるのにはそこまで多くの資金は必要ありません。
- FXに必要な最低資金はいくら?
- 資金が少ないことによるメリット・デメリット
- なぜ資金が多いと有利なのか?
上記の手順で解説していきます。
FXに必要な最低資金はいくら?
FXトレードに必要な最低資金はそこまで多くはありません。
もちろん証券会社にとって異なりますが、当ブログでおすすめしているFX口座では以下のようになります。
ただし、これはドル円を想定した場合などで、その時のレートによって若干の誤差はあります。
資金が少ないことによるメリット・デメリット
資金が少なくても取引を開始することは可能です。
ですが、もちろんメリットとデメリットも存在します。
メリット
- リスクを少なく始めることができる
- FXで稼ぐ感覚を得ることができる
- 失敗しても痛くない
メリットは上記ですね。
これらは心理的な部分が非常に大きいです。特にFXを始める動機として誰もが稼ぎたい!という欲求から入ってきますよね。
その欲求を排除するという意味でも少額の資金でトレードすることはとても効果的な方法だと言えます。
デメリット
- 勝っても満足のいく金額にはならない
- 負けても痛くないので本気にならない可能性がある
上記ですね。
ですが、このデメリットは特に問題はなくて
最初は少額で初めてトレードの感覚を掴むのが重要なので慣れてきたら徐々に資金を追加していけばOKです。
なぜ資金が多いと有利なのか?
トレードでも株でもオプションでもなんでもそうですが、
資金量が多いほど有利になります。
- 稼ぐ額が大きくなる
- 心理的に焦りがなくなる
- ポートフォリオが組める
上記の理由があります。
この中でも、特に焦る必要性がなくなる。ということが重要でして
FXにおいて焦りは非常に禁物。焦った結果利益になったはずが微益になったり無駄な損失を計上したりしてしまう。
それを回避するためには「稼ぎたい!」という欲求は排除しておく必要がある。
上記のことから、FXでは少額資金よりも、ある程度の資金があったほうが有利になるのは事実としてあります。
FXで軍資金を減らさないための資金管理
せっかく捻出した軍資金であってもあなたのトレード次第では、一晩でなくなる可能性があります。それがFXです。
ただ、資金管理を適切に行っていれば、そのリスクを限りなく0に近づけることは可能となります。
- 重要指標時のトレードの停止
- 証拠金の管理
- 2%ルール
- 検証済みのトレードルール
上記のことができるようになるとリスクはかなり減らすことができます。
重要指標時のトレードの停止
まずは、重要指標時のトレードの停止です。
重要指標時は大きな値動きが発生するため、チャンスである一方で大きなリスクも内包しています。
そのためトレードの停止をする必要があるんですね。
・各国の金融政策発表(FOMC、日銀政策決定会合)
・選挙や大きな政治的現象(EU離脱)
・要人発言(トランプやボリスジョンソン)
上記はリスク管理として確実にトレードの停止をしていきましょう。
あとから見るとそこまで動きがなかったなとなる場合もありますが、それは結果論でしかなく負ける可能性が大きくなっているため停止することが重要。
この記事を書いている2020/2/ 現在では
・EU離脱
・トランプの発言 これらに注意しておく必要がありますね。
証拠金の管理
続いて、証拠金の管理です。
証拠金の管理をすることでもし、損切りができなかった時や損切りが効かない状況に対応することができます。
・証拠金として口座に入金する額は、全資金の10%にしておく
・証拠金が2倍になったら出金する
上記のことが重要です。例えば資金が100万の場合は
・100万の10%の10万円を証拠金に入れる
・10万→20万になったら出金する
上記の2点を意識すればOKです。これは元金にもよるので一概には言えませんが、あなたの心が許容できる範囲で設定していきましょう。
2%ルール
3つ目は、2%ルールです。
■証拠金が100万円の場合
→1回のトレードで取るリスクは2万まで
■証拠金が50万円の場合
→1回のトレードで取るリスクは1万まで
上記のように証拠金の金額に応じてトレードで取るリスクを限定していきます。
これを常に適応させていくと、どれだけ負けても相場から撤退することは難しくなります。
それぐらい強力なルールになります。
ここで重要になってくるのが
■証拠金が100万円の場合
→1回目の負け : 2万円
→2連敗 : 100万円ー2万円=98万円の2%で 19600円のリスクを取る
というように常に現在の証拠金に対しての2%で計算していくことが重要です。出ないとこのルールの真価が発揮できません。
検証済みのトレードルール
4つ目は、検証済みのトレードルールです。
トレードの検証はとてもおっくうなものです。しかしながら大事な資産を減らさないためにも検証は確実に行いましょう。
■検証済みのトレードルールのメリット
- 1回のトレードに固執しなくなる
- マイルールが守れるようになる
- スランプになった時に何が原因か立ち戻りやすい
- 欲を欠いたトレードがなくなる
上記のようにメリットだらけです。
反対にデメリットは検証はめんどくさい。
ですが、考えてみましょう。めんどくさい検証さえやってしまえば、あなたの大事な資産を守る確率が上がる訳です。
やらない理由はありませんね。今すぐ検証しましょう笑
FXトレードの軍資金の作り方
ここまでトレードの軍資金がありきで話を進めていきましたが
という方もいると思います。ここからはトレードの軍資金の作り方をお伝えしていきます。
- 毎月の積立
- 不用品販売
- 自己アフィリ
- クラウドソージング
上記のものが軍資金を用立てるのに活用できます。
1.毎月の積立
1つ目は、毎月の積立です。
毎月コツコツと貯金して軍資金を捻出していくということ。
ここで重要になってくるのは、支出を切り詰めることになります。
■月20万円の給料ならば → 15万円で暮らす
■月30万円ならば → 20万で暮らす
上記のように収入の中から軍資金(投資金)を捻出していきます。
ここでのコツは無理のない範囲でというところで、特に携帯代なんかは格安SIMにするだけで月の支出を大きく削減できるのでおススメです。
2.不用品販売
2つ目は、不用品販売です。
こちらは、あなたの自宅にある不用品をフリマサイトで販売して軍資金にする方法です。
上記で売れば売るものにもよりますが、5~10万円は作れると思います。
3.自己アフィリ
3つ目は、自己アフィリです。
自己アフィリとは、ASPというサービスを利用して商品やサービスを購入し報酬を得ることです。
上記の2つを利用して自己アフィリエイトで軍資金を獲得します。
自己アフィリの注意点
自己アフィリエイトにはいくつかの注意点が存在します
- あくまでも自分が利用するサービス・商品を購入すること
- クレジットカードは作りすぎないように
- FX口座開設案件は注意して
FX口座開設案件ですが、一定条件を満たさないといけない場合があります。
この条件が、一定期間内に何万通貨以上取引する。
というものになっている訳ですが、この条件を達成するためにはスキャルピングでしか達成できないような条件になっているんです。
結果として条件が達成される頃には、ぼろ負けしやすいスキャルパーが生まれる構図になっているんですよ。十分に注意しておきたいところですね。
4.クラウドソージングサイトで軍資金を作る
4つ目は、クラウドソージングサイトで軍資金を作る。です。
クラウドソージングとは?
不特定多数の人の寄与を募り、必要とするサービス、アイデア、またはコンテンツを取得するプロセスである。このプロセスは多くの場合細分化された面倒な作業の遂行や、スタートアップ企業・チャリティの資金調達のために使われる。
少し難しいですが、要するにネットで仕事を得る。ということです。
クラウドソージングサイトを使ってネットで仕事を受注してその対価として報酬を得ます。
■クラウドソージングのメリット
- 自宅にいながら軍資金を稼ぐことができる
- 空き時間を利用して稼ぐことができる
■デメリット
- 単価が低い案件が多い
- 仕事を受注するのに労力がいる
上記です。
それで、クラウドソージングでは自宅にいながら空き時間に作業して軍資金を稼ぐことができます。
チャート分析をしてチャンスを待っている間はトレーダーにすることはチャートの監視程度ですので空き時間で稼ぐスキームを作ることができるので効果的ですね。
FX初心者にとってなによりも重要なこと
せっかく稼いだ軍資金をうまく活用するためにもトレードで重要なことがあります。
- 稼ぐよりも負けないようにする
- 手法よりも資金管理と基礎を重視
- 勝つまで辞めない
上記です。どれも死ぬほど大事でして、多くのトレーダーはこれが理解できていないから負けていくのだと思います。
稼ぐよりも負けないようにする
トレードを始めた目的は、もちろん稼ぐことでありますが、
稼ぐことよりも負けないようにしていく事が求められます。
というのも、
トレードで勝つか負けるかは誰にも分からない。
その中でトレーダーができることは、自分が何をやっているか理解してできるだけリスクを抑えて稼ぐこと。
となる訳でして、特にトレード初心者の場合にはどんな相場が勝ちやすくてどんな相場が負けやすいか判断がつかないんですね。
そのため、まずは稼ぐことよりも負けないことにフォーカスしてFXに取り組んでいく必要があります。
手法よりも資金管理と基礎を重視する
FXを初めて間もない頃は特に手法に目が行ってしまいます。
これは、手法が1番視覚的に分かりやすくネットにもたくさんの情報が存在しているからです。
ですが、実際にトレードで利益を上げるためには、資金管理と基礎があれば十分です。
資金管理と基礎ができた上で更に突き詰める必要を感じた時に手法に目を向けていきます。(この時点ではある程度の利益が出てます。)
勝つまで辞めない
トレードで利益を上げるのにはどうしても時間がかかります。
だから勝てるようになるまで個人差はありますが、3年5年の歳月を必要とする人もいます。反対に数か月で結果になる人もいるのが相場の世界です。
だからこそ、勝つまで辞めない。
この気概が重要になってくるんですね。
多くのトレーダーは1度大きく負けた時点で退場していきます。実際に現在利益を出しているトレーダーは1度は大敗を経験したトレーダーがほとんどなんですよ。
もちろん、辞める選択肢を選択するのもあなたの自由ですが、
せっかく相場の世界に触れたのであればできる限り勝つまで諦めない気持ちで取り組んでほしいですね。
サンクコストとプロスペクト理論に注意する
FXで利益を上げるためには投資心理学を理解しておく必要があります。
というのも、投資心理学への理解が浅いとドツボにはまってしまうからですね。
結論から言うと、投資心理学は負けやすいトレーダーの心理状態に陥らないようにするために使います。
中でも、
- サンクコスト効果
- プロスペクト理論
上記の2つに注意しておきましょう。
サンクコスト効果
■サンクコスト効果とは?
事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力のこと
上記です。
サンクコスト効果にどのように注意するかというと…
・仕事で頑張って節約して貯めた100万円
・宝くじで当たった100万円
これは絶対額としては100万円なんですね。
つまり、お金に色は付けずに絶対額で見るようにする。ということが重要です。
証拠金として入金したお金は直接自分のお金としてリンクしづらい部分があるんですよ。
ただ、これは絶対額としては同じ100万円の価値なのできちんとお金の重みを感じておく必要があります。
プロスペクト理論
■プロスペクト理論とは?
不確実性下における意思決定モデルの一つ。選択の結果得られる利益もしくは被る損害および、それら確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述するモデルである。
上記です。
プロスペクト理論にどのように注意するかというと…
・損切りを後回しにしない
・エントリーした時に感情に左右されない
上記の2点の注意しておきましょう。
プロスペクト理論は分かりにくいですが、人間はお金が絡むと合理的に判断ができなくなるから注意する。ということが重要になってきます。
勝っているトレーダーは相場を自身の手法によって客観的に見ています。
・損が大きいから損切りはしない
・なんとなく値動きが激しいから恐くなって逃げる
これでは勝てるようにはなれませんし、せっかく捻出した軍資金も溶けるだけですのでプロスペクト理論には十分に注意しましょう。
まとめ:利益よりも負けないこと優先で動く
FXトレードには必ず証拠金という軍資金が必要になります。
この軍資金はトレーダーによって異なりますが、多ければ多いほうが有利になるんですね。
なぜなら、プロスペクト理論に支配されなくなるからです。
それで、FXを始めた頃ほど稼ぎ・利益優先でトレードを考えてしまいがちですが、勝っているトレーダーは常に負けないことを意識してトレードしています。
つまり、利益に意識が向いていないんですよ。
■稼ぐぞ稼ぐぞ思考 → どうしたら勝てるトレードができるか?
→結果 リスク先行になりやすい
■負けない思考 → どうしたら負けないようにトレードできるか?
→結果 保守的にトレードできる
上記のように思考の違いで投資行動が大きく変化していきます。
つまり、利益優先になっているとどこかで資金を溶かすんですね。
資金を溶かすタイミングは明日かもしれないし来年かもしれませんが、確率必然的にやってくる事象ですので負けないように対策して運用していきましょう。