FXトレードをしていると急に勝てなくなる時があります。
「いままでは普通に勝てていたのに?」「理由は分からないけれど勝てなくなった」など急に勝てなくなってしまいます。
その時に勝てなくなった原因と対処法を知っていればしっかりと対策を取って負けを少なくできますが、知らないとドツボにはまってどんどん勝てなくなっていき、しまいには資金が半分になっていた。FXはやめよう。となり兼ねません。
そうならない為に今回はFXで急に勝てなくなった時の原因と対処法をお伝えしていきます。
FXで急に勝てなくなった時の原因別の対処法【5選】
FXで急に勝てなくなる時には、いくつかのパターンがあります。パターンごとに対処方が違ってくるわけですが、どんなパターンがあるのか認識しておく必要があって、それは認識していないと対応ができないからですね。
急に勝てなくなっていらいらしたり、むかついてみたりそんなことのないように冷静に何が原因だったのか探って対処をしていきましょう。
- 手法が使えなくなった
- トレンドが変化した
- ビギナーズラック
- トレードの過信
- メンタル
上記のことが考えられます。順番解説して行きましょう。
【原因1】手法が使えなくなった
1つ目は手法が使えなくなるパターンです。
相場は常に動いていて、今現在も少しずつ変化しています。
毎日相場に向き合っていると逆に変化に気が付きづらいですが、変化は確実。
相場が変化しているので、今まで勝てていた手法が今日のトレードでも勝てるとは限りません。そのため急に勝てなくなった場合には、今の相場と手法があっているのか?確認しましょう。
【対処法】手法の再検証
現在使用している手法が相場と合っていない可能性が考えられるので手法を再度検証してみましょう。
- 手法を適応させる場面を間違えていた
- 手法が効きづらい相場状況だった
ということが理解できると思います。このようにできれば儲け物です。
今の相場は静観して次の相場への準備をするか、今の相場に合う手法を確立させていきましょう。
極端な話相場には、トレンド相場とレンジ相場しかありませんから、この2つの相場で利益が挙げられる手法があればよほど対応できると思います。
≫FXの検証方法を解説する【検証は自分でやらないと意味がない】
【原因2】トレンドが変わった
2つ目はトレンドが変化した場合です。トレンドが変化すれば、今までの取引と手法では勝てません。【原因と対処法1】でもお伝えしましたが、常に相場は動いているので、今の相場環境の把握に注力しましょう。
ひたすら買いでついていけばよかった相場ではレンジの手法は通じませんし
レンジ相場ではトレンドの手法は通じません。それぞれ臨機応変に対処していく必要があります。
【対処法】トレンドとレンジの判断ができるようにしておく
過去チャートでみるとトレンドとレンジの判断は誰でもできます。
ですが、実際にリアルタイムのその時点でレンジかトレンドか判断するのは経験や練習が必要になってきます。
過去チャートの右側を見えない状態にしてトレンドかレンジかの判断の練習をする
これが最適です。もうこれは量です。ひたすらマラソンのようにこなしていきましょう。
また、自分のトレード手法が、レンジ相場で有効なのか?それともトレンド相場で有効なのか?ハッキリと明確にしておくと良いです。
さらに欲を言うと、今がトレンドかレンジか?この判断を何を基準にするのかも明確にしておくと急に勝てなくなった時の対処ができます。
≫FXで基礎中の基礎なダウ理論の使い方を徹底解剖【チャート分析に必須】
【原因3】ビギナーズラック
3つ目は単純にビギナーズラックだった場合です。
ビギナーズラックで勝っていた場合には、まだまだ経験が少ないので、ひたすら数をこなしていきましょう。
トランプラリーのような上げ一辺倒の相場では買いでついていけば儲かった相場ですが、このような相場だけではありません。
むしろ相場というのは難しい時のほうが多い印象です。理由は調整波動が相場の大半だからですね。
ここでの難しいは売り買いの意識が錯綜していてどちらの可能性も考えないと行けないということ。
だからビギナーズラックの場合には勝てない相場も経験として勉強しておきましょう。
【対処法】ひたすら数をこなす
最初はやはり数をこなす必要があります。
それはもう、10回とか20回とかではなく1000回とかのレベルです。
リアルマネーで取引するにはリスクが大きすぎるので、デモ口座を上手く活用してトレードの回数を積み上げていきましょう。
必要と感じたら、トレード検証ソフトを使うのもおすすめです。スイングトレードや長期のトレードの場合にはこのようなテスターを使うことで効率良くトレードの経験を積むことが可能になります。
≫【無料あり】FXトレードの検証ソフト・ツール比較【検証しないと勝てるようになりません】
【原因4】トレードの過信
4つ目は、自身のトレードを過信してしまうことです。
少し勝てるようになってくると
・あれ?俺トレードの才能あるかも!
・トレードって案外簡単じゃん!!
と思ってしまいますがこの気の緩みがトレーダーに破滅をもたらします。
この思考がトレードにどのように反映されるかと言うと..
- 損切りができなくなる → 結果:ナンピンして資金溶かす
- エントリーが雑になる → 結果:負けトレードが増える
もう負けるのは当然という感じです。がしかし、これは勝ち始めたトレーダーならばほぼ間違いなく陥るものですからここから負けるのはトレーダーにとって必要な事かもしれません。
トレードは「負けるかもしれないから、怖い」と思っている人が負けてしまうだけではなく「これなら余裕」と過信してしまって いる人も負けてしまうので十分に注意しましょう。
【対処法】トレードは謙虚に欲をかかない
これはかなり精神論になってしまいますが
- 勝って兜の緒を締める
- 欲は欠かずにルールを遵守する
これらで対応可能です。実際筆者もこれで改善していきました。
トレーダーも人間ですから、欲もあります。ですが、その欲が適切な判断をさせないようにしていきます。
このあたりは投資心理学の話も絡んできますので気になる方はこちらからどうぞ。
【原因5】メンタル
5つ目はメンタルです。4つ目と少しかぶってしまいますが、メンタルが構築できていないと負けてしまいます。
人は損失を確定するのを本能的に嫌がります。これはプロスペクト理論と言って簡単に説明すると「損失が嫌だから後回しにしてしまう」というものです。
損失を本能的に嫌うので損切りを遅らせてしまうのが多くのトレーダーに見られる傾向です。これは、人間としては当たり前の行動なのですが、トレーダーとしては全く良くありません。
参考:【必見】FXで多くのトレーダーが勝てない理由はプロスペクト理論が原因だった
【対処法】メンタルは意識的に作っていく
メンタルというのは意識的に作る必要があります。
無意識で構築できるほど簡単には行きません。なぜならトレードでは人間の通常の機能とは真逆の事をする必要があるからです。
トレーダーとして、勝つためにはある種頭のおかしい人が勝っていくのかなと思う部分がありますが、損失などをしっかりと受け止めれるだけのメンタルを鍛えておく必要があります。
- 勝ち負けは確率論で考える
- トレードルールを必ず守る
上記の事をしていれば、問題はないと思います。ただ、言うは易く行うは難しです。
実際に頭で理解していても行動できなければ意味がありませんので注意しましょう。
参考:FXで負けないマイルールを作って負けないコツを掴もう!勝つ人はルールを必ず持っている
プロトレーダーでも勝てない時期はある
FXで急に勝てなくなった時に「むかつく」とか「どうしても勝てない」と思うことがありますね。
しかし、FXの世界ではプロでも勝てない時がありますし、そもそも毎回勝つトレーダーはいません。
勝率が悪くても、利益が伸びていればそれはいいし、逆に勝率が良くても資金効率が悪かったり、損失になっていてはFXトレードをしている意味がありませんよね。
そのためには、急に勝てなくなったからと焦るのではなくなぜ勝てなったのか?そうしたら勝てるようになるのか?
勝つ期待値がどれくらいあったのか?など冷静に分析をしていきましょう。
冷静に分析をすることであなたのトレードの次の改善点が見つかってきます。
≫【超重要】FXで勝つことよりも重要な負けない事について【初心者ほど難しい】
負けている時期がトレーダーとして成長できる時
トレーダーにとって負けている事は辛いものです。資金も減るからなおさら…
ですが、負けている時期こそがトレーダーにとっては成長の時期だと捉える事ができます。
勝っている時は中々トレードを省みることはありませんが、負けている時は意識も反省に向きやすいし素直に受け止める事ができます。
- トレードスタイルを変える必要があるかもしれない
- トレードの考え方を変える必要があるかもしれない
負けている時だからこそ、普段のトレードを振り返って今後のトレードに活かしていきましょう。
時にはトレードよりも稼げる物もあるかな?と思ってしまいすが、「隣の芝生は青く見える」という言葉どおりどんなビジネスであっても苦痛は伴います。しっかりと前を向いて進んでいきましょう。
≫FXで失敗した時の対処法とその乗り越え方まとめ【負けない事が肝要】
まとめ:トレードは自分との戦い
FXで急に勝てなくなった時の原因と対処法はわかりましたか?
もう一度おさらいします。FXで急に勝てなくなった時の原因は
- 手法が使えなくなった → 手法の再検証
- トレンドが変わった → トレンドとレンジの判断をできるように
- ビギナーズラック → とにかく量をこなす
- トレードを過信している → 自分のトレードルールを作り、守る
- メンタル → プロスペクト理論に支配されないようにする
以上の5つでした。このリストを覚えておいてトレードで急に勝てなくなった時は思い出して分析してみてください。
対処法はあくまでも私だったらこうするというものを上げたので、あなた自身で対処ができるならそれに越したことはありません。
トレーダーは常に自分との戦いです。その戦いを制するためにまずは自分自身と向き合いトレード技術の向上をしていきましょう。