検証・テスト

FXの検証方法を解説する【検証は自分でやらないと意味がない】

FXトレードの検証の重要性は理解できていても、自分で検証するのはダルい

と思っているトレーダーは多いと思います。

が、残念なことに誰かの手法を真似しても、結局のところ自分で検証しないと意味がないのがFXにおける検証なんですよね。

というのも、自分で検証しないと手法の優位性を頭と体で理解できないから。

本記事では、そんなFXトレードの検証方法を解説していきます。

FXの検証方法を解説する

FXの検証方法を解説する
  • 手順①:検証する手法を決める
  • 手順②:自分のライフスタイルにあった時間軸を選択する
  • 手順③:100回の検証を目標にコツコツ検証していく
  • 手順④:検証データの分析をしていく
  • 手順⑤:データに満足ならデモトレードへ、不満なら再度検証する

検証方法の手順は上記の通りです。

では、具体的に解説していきますね。

手順①:検証する手法を決める

検証する手法はどんなものでもいいですが、ある程度誰かが検証してくれるものであると検証の時間を短縮する事ができるのでおススメです。

既に何か優位性のある手法を購入している方はその手法から検証していくのがいいですね。

何も検証手法を持っていない方は以下の手法の検証をしてみてください。

  • 移動平均線 + ピンバー 
  • エリオット波動 + ヘッド&ショルダー
  • グランビルの法則 + ピンバー

上記の手法は私も検証しましたが結構よかったですね。これでトレードする事もあります。

FX初心者によくあるのが、ネットに書いてある手法で検証せずにトレードしてしまう事です。

検証しないままトレードするのは愚の骨頂なので金輪際辞めるようにしましょう。

後、ここに書いてある手法で誰でも勝てる訳ではありませんのでそこはご容赦下さい。あくまでも私が検証して使えると思ったにすぎません。

手順②:自分のライフスタイルにあった時間軸を選択する

手順②は自分のライフスタイルにあった時間軸を選択する事です。

この記事を見ている方の多くがお勤めの方や主婦の方だと思うので、おのずと時間軸はスイングトレードのできる時間軸になります。

・1日1回はチャートチェックできる → 取引時間軸は日足

・1日2~5回チャートチェックできる → 取引時間軸は4H足

・夜20:00~0:00までチャートチェックできる → 取引時間軸15分のデイトレード

上記の辺りが目安になってきます。

デイトレードに関しては、労働している感が強い為個人的にはあまりおすすめはできませんが、デイトレードでも勝つことは可能です。

取引時間軸は短い方がいいような気がしますが、実際のところは

短い時間軸になればなるほどトレードの難易度が上がる

と覚えておきましょう。多くのトレーダーがデイトレやスキャルをして負けるのは必然という事。

なお、取引時間軸に関しては下記記事でも詳しく解説しているので気になる方はどうぞ。

≫FXのトレードスタイルの種類と決め方【初心者はスイングトレード1択です】

手順③:最低100回の検証を目標にコツコツ検証していく

手順③は、100回を目標にコツコツと検証していきます。

正直ここが検証の1番の難関だと考えていて、ほとんどの方がこの検証をせずにトレードしていきます。

めんどくさいが為にどんどんやらなくなってしまうんですよね…

参考までに私が実際にやっている検証で数回やってみましょう。

移動平均線+ピンバーで実際に検証していく

今回検証する条件は以下の通り

・移動平均線(200SMA)にタッチしているピンバー

・損切りはピンバーの真下

・EURUSD 4H 

・リスクリワード 1:2

勝ち 54pips

負け -42pips

負け -43pips

勝ち 122pips

勝ち 14pips

負け -16pips

負け -22pips

勝ち 60pips

負け -12pips

勝ち 22pips

以上10回の検証をしました。結果は

・検証期間 2019/7/18 ~ 2020/5/28

・トレード数 10回

・勝ち 5回 負け 5回

・勝率 50%

獲得pips 137

となりました。リスクリワード1:2の場合ですと、勝率が最低でも33.3%以上あればトータルで勝つことができるので比較的勝率の高い手法ですよね。

ここにさらにフィルターをかける事で勝率を上げる事もできますし、もっと利益を伸ばすことができますよ。

検証期間も明記しておいたので、実際に検証してみて下さいね。

手順④:検証データの分析をしていく

さて、上記で検証ができたので実際に検証データの分析をしていきます。

勝率が50%でリスクリワードが1:2の設定になっているのでこのシステムはある程度完成してると言ってもいいですよね。

このデータに不満がある場合には、再度検証していきます。

  • 上位足の環境のフィルターを入れる
  • ダウ理論のトレールを使ってみる

などなど、実際にあなたが検証する事でひらめいた事を検証していくとあなただけのトレードルールを作る事ができます。

手順⑤:データに満足ならデモトレードへ、不満なら再度検証する

最後は、データに満足ならデモトレード、もしくは最低取引通貨でトレードしていきます。

データに不満ならば、手順①に戻って再度検証ですね。

よくある質問:なぜ、デモトレードor最低取引通貨での取引か?

実際に検証で勝てる手法である事が確認できた訳ですが

本当にそのトレードがリアルタイムでできるかはまた別問題なんですよね。

実際にチャートの先が見えない状態でトレードしていくとまた別の問題が出てきます。

だからこそまずは、デモトレードor最低取引通貨でトレードして本当にその手法に穴がないかを確認していくんですね。

この工程が終了したら、ルールに従って淡々とトレードしていくだけです

FXの検証は自分でやらないと意味がない

FXの検証は自分でやらないと意味がない

上記で検証の手順を実際に数回やりながら解説していますが、

同じ検証であっても私がやる場合とあなたがやる場合では大きな差が生まれるんですよね。

・エントリー回数がかなり少ない

・利確した後かなり伸びる事が多いからそこを何とかできないか?

・上位足のフィルターを入れたら勝率は上がるだろうか?

たった10回の検証ではありますが、私は検証した後でこのように考えていました。

人によっては取引回数に満足できるかもしれませんし、エントリーポイントが自分の感覚とあっていなくてうまく採用できないかもしれません。

これらは個性であって、その違いがあなたなりのトレードスタイルと強さを産んでいくんですよね。(ここで無理やり変えてもストレスがかかってルールが守れなくなる)

だからこそ、検証は同じ手法、同じ場所を検証するにしてもあなた自身でやる必要があるのです。

まとめ:毎日コツコツ検証しよう

まとめ:毎日コツコツ検証しよう

記事の内容をまとめます。

■検証の手順は

・手順①:検証する手法を決める
・手順②:自分のライフスタイルにあった時間軸を選択する
・手順③:100回の検証を目標にコツコツ検証していく
・手順④:検証データの分析をしていく
・手順⑤:データに満足ならデモトレードへ、不満なら再度検証する

■検証は人によって感じ方が違うので同じ検証でも自分でやる必要がある

上記です。

それで、検証の目標は1つの手法・通貨ペア・時間軸に対して最低100回としている訳ですが、

なれていないのに一気に100回やっても続かないのが人間なんですよ。

もちろん、マインドが強い人は続くかもしれませんが、多くの人はそんなに時間もないしマインドもできていない…

だから、毎日1回2回でもいいからコツコツと検証していくのが大事なんですね。

これは別記事でも習慣化について解説しているので参考にしてください。

≫FXトレードは習慣化すると成果が出やすい【何を習慣にするべきか?】

最初はうまく楽しむような工夫をしつつ、最終的には検証やチャート分析自体に楽しみが見出せるようになると最高ですね。

そこまで頑張りましょう!