FXを始めるためには資金が必要です。しかし、いくらから始められるのか?いくらで始めるのがいいのか?いくらから儲かるのか?不安に思う方も多いでしょう。
最初の資金決めでつまずいてしまうと資金を大きく減らしてしまったり、反対にせっかく買っているのに利益が少ないということになります。そのため、最初は自分に合った資金量で取引するようにしましょう。
とはいえ、どのくらいの資金量がいいのかは人それぞれ違うので、今回はFXを始める時の投下資金の失敗しない決め方をご紹介していきます。
FXは実際いくらから儲かる?【FX初心者はいくらから始めるべきか?】
FXは多すぎる資金、反対に少なすぎる資金どちらで取り組んでも失敗します。なぜならそれは、自分に合った資金量ではないからなんですね。
多すぎる資金というのも、人によって様々反対に少なすぎる資金も同じで人によって多い少ないの解釈は違います。そのため自分にあった資金量で始めるのが1番よい投下資金の決め方になります。
FXはいくらから儲かるのか?
結論から言って、いくらからでも儲ける事が可能です。
- 1万円からスタートして10万円
- 10万円から始めて100万円
といった事例は実際に私自身が経験したことでもあり、他のトレーダーさんでも上記の実績を出している方がいるのは事実です。
ですから、FXいくらからでも儲ける事はできますが、現実的な現場の数字と言うものが存在します。
FXで儲かる現場の現実的な数字
巷では
- 月利100%(月利は元本に対する月単位の利回りの事)
- 月収100万!!
- シグナルに沿ったトレードで月50万の副収入
といったように誇大な表現が目につきますよね。あなたも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
上記の実績も嘘ではないものの、初心者トレーダーにとっては目に毒の情報です。
というのも、実際の現場の数字は
月単位で平均すると月利は
多くて10%~20%
大体平均すると5%とかに収束してくる
から、FXで稼ぐことも単月でやめる事はなくこれから継続的に稼いでいきますよね?となると毎月月利20%といった数字は現実的ではない数字なんですよ。
■儲けたい金額によって最終的な投資金は変える
上記の月利の数字が理解できてくると、儲けたい金額と投資金額をあなたの財布と心と相談して決める必要があります。
月5万稼ぎたい → 月利10%と想定して50万の投資金が必要
月10万稼ぎたい → 月利5%と想定して200万の投資金が必要
といった感じ。もちろんこれは控えめに設定している結果なので、実際のところは月利30%の月もあれば、はたまたマイナスになる月も出てきます。
が、現実的な数値として参考にしていただければと思います。
FX初心者はいくらから始めるべきか?
FX初心者がぶっちゃけいくらから始めるべきか?
これは多くのトレーダーが迷うところでありますが、以下の方法が1番負け辛いトレードができます。
- まずはデモトレードで練習する
- 最小通貨でトレードする(できるだけ少ない証拠金で始める事のできる証券会社を利用する)
- 投資資金の10%を証拠金として入れてトレードしていく
- 徐々に慣れてきたら資金管理に則ってロットを上げていく
上記の順番でトレードしていくのが1番負けにくいFXの始め方だと私は思っています。
デモトレードにどうしても身が入らないなら、①は飛ばして最小取引通貨からのトレードでもOKです。
このあたりは自己判断で行っていきましょう。
参考:FXの軍資金は最低いくら必要なのか?軍資金の作り方まで解説【結論:多ければ多いほどいい】
参考:FXの資金管理の必須テクニック【ポジションサイジング】について解説する
多くの負けトレーダーは早く稼ぎたいという欲望から、自身にとって不適切な大きさの資金でトレードして結果退場していきます。
相場の世界では生き残ったものが勝ち。慎重すぎるぐらいでちょうどいい。
①まずはデモトレードで練習する
いくらから始めるのが良いか?と聞かれれば間違いなくデモトレードをおススメします。
と言うのも、デモトレードでは
- FXの仕組みが理解できる
- 取引の仕方や基本的な操作が身に付く
- 実際のトレードの時間間隔が身に付く
- どれだけ失敗してもリスクは0
という強烈なメリットがありまして、初心者は稼ぐことよりも学習とデモトレードに労力を注いだ方が後々に早く儲ける事ができます。(急がば回れと言うやつです。)
とはいえ、実際にデモトレードでは身が入らないという場合には無理にデモトレードはしなくてもOK。少額トレードから始めてください。
■デモ口座と少額トレードの違い
デモ口座でも少額トレードでもトレード練習ができるという点では同じでして、理想を言うとデモトレード→少額トレードの流れが適切ですが、
別に少額トレードから入っても良い訳です。ここは人によりますね。そこでデモとリアルの違いについて少し触れておきます。
■デモ口座とリアル口座の違い
- デモ口座では自分のトレードが値動きに影響しない
- デモ口座では身銭を切っていない為リアリティに欠ける
- デモ口座はリスク0で練習ができる
といった感じですかね。
デモ口座では実際の値動きの通りに動いているだけでして、あなたのトレードが値動きに影響する訳ではありません。
もっとも、日本の個人投資家レベルの資金量で動かせるほどFXのマーケット規模は小さくないのであまり違いはありませんが。(それでもたくさんのトレーダーの集合心理で相場は動くのは全く無関係ではない)
②最小通貨でトレードする
上記の手順をすっ飛ばした、もしくはデモトレードで勝てるようになったら解説した証券会社の最小取引通貨からトレードをしていきます。
少額でトレードする目的は
- デモトレードとリアルトレードのギャップをなくすこと
- 自分の身銭でもトレードルールが守れるかの確認
- デモで勝ててもリアルで勝てない事もある
- ほぼ100%失敗するから少額で痛みを小さくたくさん失敗する
といった目的があります。
特に、4つ目の目的が超大事でして、デモトレードで勝ててもあなたの身銭を切るとなるとどこかで間違いなく失敗はします。そしてその失敗があっても這い上がる必要がある。
そのための少額トレードなんですね。少額でトレードしていれば仮に失敗したとしてもリカバリー可能な範囲内に収める事ができます。
これがいきなり自己資金の100%投下して失敗しようものなら、再起不能になりますよ。FXは慎重すぎるぐらいがちょうど良い。
■FXは1000円から始められる
究極FXは1円のリスクから取引ができますから、口座に1000も入れておけばFXのトレード事態は取引することができます。
ですが、1円でFX運用をしてもやって資金は増えることはありませんし、効率が悪いのであまり現実的ではありません。
ただ最低金額として1円からでも始められるよ。ということですね。
1円でやるくらいなら、FXにはデモトレードという練習用の口座を使ったトレードができますからそちらをお勧めします。
参考:現役トレーダーが教える|おすすめFX国内証券会社【3選】
③少額に慣れたら投資金の10%を証拠金として使う
少額トレードから始めて慣れてきた時の最初の入金額は迷いますよね。
自分の身銭がリスクにさらされる訳ですから当然。
■投資資金として用意した資金の10%から始めていく
・100万の資金があるなら10万円
・1000万の資金があるなら100万円
このようにして入金額を決めていきましょう。
これがFXトレードの資金管理の基礎の基礎になります。
なお、資金管理に関しては下記記事で超詳しく解説しているので参考にしてください。これやるとマジで資金飛ばす事が大幅に減ります。(もちろんきちんと実践すればの話)
≫【完全版】FXトレードの資金管理の方法徹底解説:リスク管理は必須
④徐々に慣れてきたら資金管理に則ってロットを上げていく
最後は慣れてきたら段階的にロットを上げていきます。
FXで儲ける為の公式は
獲得pips × ロット = 利益
の構図でして、月単位に獲得できるpipsには当然限界があります。そのため現実的に収益拡大を目指すのであれば、ロットを上げるのが適切になる。
ロットを上げる時に注意したいのが、ポジションサイジングという考え方でして、1回のトレードのリスクを証拠金の2%に抑えましょう。
という事なんですね。ポジションサイジングに関しては下記記事で解説しているので参考にしてください。
≫FXの資金管理の必須テクニック【ポジションサイジング】について解説する
また、ロットは証拠金に対してだけでなくあなたの心がどこまでの損失が許容できるのか?といったメンタルの部分もかなり大きく関係してくるのであなたが許容できる範囲で賢くロットを上げていきましょう。
≫FXで失敗しないロット上げ方とタイミングはこれだ!適切なロットでトレードしよう
■自分が真剣になれる金額
ロットを上げる時に大事な視点は他にもありまして、あなたが真剣になれる金額という事ですね。
真剣になる事ができない金額だと、トレードにも身が入りませんし、負けても稼いでもどっちでも良いのでトレードがなあなあになりがちです。
一概に絶対額として100万円は用意しようとかそういった事ではないのであなたの心と向き合う事になるので正解はありません。
・1000万資産がある人でも1000円の損失が耐えられないかもしれませんし、
・10万の資産しかない人が100万の損失を受け入れられる場合もある。
(もっとも後者の場合にはトレーダーとしは適切ではありませんが。)
上記のようにトレーダー1人1人に適した金額と言うものがありますのでじっくりあなた自身のこころと相談して快適なロットサイズ、真剣に慣れるロットサイズを探してみて下さいね。
FX初心者が資金決めで失敗しない方法
FX初心者の頃は、相場の基礎知識やチャート分析についてなど非常にたくさんの事を学ぶ必要がある為どれぐらいの資金量を投下するか?
といった問題はスルーしてしまいがちなんですね。が、実際に扱う金額には十分な注意を払った方がいいのが本当のところなんですよ。
というのも、扱う金額によって勝つか負けるか大きく決まってくるから。
- 投資予定の資金の10%を入金して始める
- 生活費に使う予定のお金は決してFXに使わない
上記の2点だけまずは意識しておきましょう。
細かい目的は知識がおいおいついてきた時に知ればいいのでまずは上記の2点を遵守するように。
FXは最初からトントン勝てるほど甘い世界ではありませんからね。慎重すぎるぐらいでちょうどいいのです。
まとめ:焦って稼ぐ必要は一切ない
FXはいくらから始めれるかと聞かれたら1円からと答えますが、初心者が始める金額ではありません。
まずは、デモトレードでトレードの仕組みややり方を覚え、それから自分が使える資金の10%の金額を運用していきましょう。
それにも慣れて来たら、残りの90%の資金を使いましょう。多くのトレーダーがこの段階を踏まずに最初から全力でトレードをしてしまうため、大きく資金をなくしてしまいます。
しかしこの段階を踏めば必ずしもそのようなことにはなりません。
最終的にはトレーダー自身になりますが、どれだけFXに真剣に取り組めるかの方が最初の資金よりも数倍大切な要素になります。
真剣にFXに向かう覚悟があれば開始資金はいくらでも問題はないでしょうが、それでも最初は少額から始めるのが無難です。