FXトレードにおいてトレーダーが唯一コントロールできるといわれている資金管理。それを上手く理解して使いこなすことのできていないトレーダーが非常に多いです。
知らなくて使えないトレーダー、知っていても使うことのできないトレーダー様々いますがトレードで勝ち続けたいのであれば必須に身につける必要のある要素です。
知らなくても使えないトレーダーは知っていれば使えますが、知っていても使えないトレーダーはメンタルがまだ弱いです。知っていても使うことのできないトレーダーはメンタルを鍛えましょう。
今回は資金管理を知らなかったというトレーダーの為に資金管理がどういうものなのか?どうやってトレードに使うのかをご紹介していきます。
FXトレードの資金管理の重要性と使い方のコツ
FXトレードでは資金管理がとても重要な要素になります。これはトレーダーが唯一コントロールできる領域である為当然といえば当然です。
トレーダーは利益を決めることはできませんし、チャートの値動きを思ったように操作することもできません。
そのためコントロールできることが資金管理となります。
FXトレードにおける資金管理の重要性
資金管理はかなり重要で、トレーダーの自己資金を守る役割を果たしてくれます。リスク回避の手段としてかなり効果を発揮します。
大前提として資金を増やすのが目的ですから減らしていては本末転倒ですよね。
そのため、どんなトレーダーでも資金管理は必須で身につけておく必要がありますが、残念ながら負けているトレーダーの多くが資金管理を知らないかもしくは、知っていても使えないからずっと勝てないままになっているのです。
資金管理はトレーダーが比較的リスクを少なくトレードを行うために必ず必要になるので絶対にマスターしましょう。
FXの具体的な資金管理の方法・コツ
資金管理と一言で言ってもその手段・方法はたくさんのものがあります。ですが本質的にはすべて同じで、トレーダーの資金を守る役目を担っていると考えてください。
そのための方法が違うということです。では、具体的な3つの方法をお伝えしていきます。
- 損切りを行う
- 許容損失を決める
- ポジションサイジング
資金管理のコツ1:損切りを行う
損切りを必ず行うことは、誰でも耳にタコができるほど言われているでしょうが資金管理では基本中の基本です。必ず行うようにしましょう。
なぜ損切りを行うかというと、簡単で自分の資金を守る為です。
特に始めたばかりのころほどトレードがまだ上手くない状態なので予期せぬ損失を食らいやすいです。そのような時に損失を拡大させない為にも損切りは必ず必要になります。
「損切りを絶対にする」と強く言われるのは、この資金管理でとても重要だから言われているのです。
多くの人がなぜ損切りが必要なのかを理解していないまま損切りをしているから損切りができなかったり損切り貧乏になってしまいます。
FXの行動にはすべて意味があるので、なぜそれをするのかを今一度考えてみるといいでしょう。
参考:【悲報】FXに損切りしない方法は存在しない。諦めて損切りしよう
資金管理のコツ2:許容損失を決める
損切りと深い関わりがありますが、1回のトレードの許容できる損失を固定しましょう。
許容損失は自己資金の2%に収まる範囲にしてください。
なぜ2%かというと。実際に3%4%のリスクを許容損失で破産したトレーダーがいるからです。2%と聞くと少ないように感じるかもしれませんが勝っているトレーダーの中には1%のトレーダーやもっと言うと0.5%しかリスクを取らないトレーダーもいます。
また、この許容損失というのは、トレーダーが正しい投資行動をできる目安の水準でもあります。つまり、本質にあるのは2%とというところではなく、快適に損切りができる水準か?
その目安となっているのがだいたいのトレーダーが2%になっているということですので、
どれぐらいの%にするかは2%を超えない範囲であればトレーダーの自由(ここでトレーダーの裁量が入る)なのでまずは許容損失を%で固定することから始めていきましょう。
参考:FXの許容損失の重要性は?損失許容額を決めて資金管理する方法
資金管理のコツ3:ポジションサイジング
チャートを見ていると何度もチャンスかな?と思う場面に直面します。しかしいざエントリーをしようとしてもどれぐらいのロットで取引をしたらいいか迷うでしょう。
その時にこのポジション管理が活きてきます。
エントリーのポイントと損切り幅を計算して今のエントリーに適切なポジションを割り出します。その計算した範囲のロットでエントリーをするのです。
例えば
自己資金100万円、許容損失2%
エントリーポイント”100.000円”
損切りポイントは”100.200円”
この場合いくらのロットでポジションを持つのが適切でしょうか?
答えは20万通貨(20ロット)
ここですべての資金管理の方法が繋がります。このようにして資金管理は行っていきます。これでも資金管理の基本中の基本なのでチャートで何度も検証をして自分の頭に叩き込んでいきましょう。
資金管理を使う時の注意点
資金管理はマスターこそすればリスクを最小限にして利益を得ることが可能になります。
しかし、資金管理には大きな欠点が1つだけあります。
それは、いくら資金管理の方法を知ってもそれを使うことができなかったら意味がないということ。
行動心理学の話になりますがトレーダーは知っていてもそれが今までと違う方法の場合にはそれを否定しようとしたり、せっかく学んだのに実際のトレードでは損が大きすぎて損切りができないといった場合が存在します。
そのトレーダーが使いこなせるだけのメンタルを備えているか?ということが重要になります。そのため資金管理を学んだ以上はどんな状況であれ徹底して資金管理を実行する覚悟が必要になることを理解しておきましょう。
参考:FXには心理学が重要!行動・投資心理学への理解と使い方
FXのトレーダーのほとんどは戦う前に負けている事実
ここからは少し蛇足ですが、多くのトレーダーが戦う前に負けている事実について解説していきます。
理由は以下です。
- 資金管理についての知識が浅い
- 資金の大部分を証拠金に充てている
- 資金管理の思想部分の理解が足りない
上記の理由から、FXトレーダーの大半は戦う前に負けていると言えます。逆にここが克服する事ができればそれだけで勝てるようになるトレーダーもいます。
それぐらい重要な事なんですね。
参考:【完全版】FXトレードの資金管理の方法徹底解説:リスク管理は必須
まとめ:トレード手法よりも資金管理が重要
FXトレーダーにとって資金管理とはリスクを回避するための有効な手段です。
「資金管理を制するものはトレードを制す」といわれるぐらいに資金管理は重要な要素になります。
今回ご紹介したノウハウは資金管理の基本中の基本です。しかし多くのトレーダーがこの基本すらできていないから負けているのです。
今回のノウハウだけでも勝てるようになるトレーダーは出てくると考えています。資金管理をマスターしてより楽しいトレード生活を送れるように頑張っていきましょう。