FXでリスクリワードを意識してトレードすることはとても大切です。リスクリワードを意識するようになってから負けなくなったトレーダーも多くいます。リスクリワードを固定してトレードをすることで、無駄なエントリーがなくなり、自分の勝てると思うエントリーポイントに絞られ、リスクよりもリワードの方が大きくトレードをするので利益も伸ばすことが可能になります。
リスクリワードは1:1ではいけません。1:1では。勝率が50%ないと勝てないことになりますし、損失が利益と同じだけあるのでスプレッドの分だけ利益がマイナスになってしまいます。
そのためトレードする時にはリスクリワードを最低でも1:2以上に固定してトレードしましょう。理想的なリスクリワードはもちろん1:5や1:10といった数値になってきます。当然これだけのリスクリワードを取るには、トレードのスタイルも関係しますから一概には言えませんが、実際にそういったトレードをすることは可能!ということです。
スーパートレーダーになるとリスクリワードを1:50なんて化け物もいたりするのでリスクリワードの考え方はとても面白いです。
それでは、詳しくリスクリワードについてみていきましょう。
FXはリスクリワードを固定して損小利大を作る
リスクリワードを固定してトレードをすることで、機械的に損小利大の状態を作ることができます。(これをシステムトレード・メカニカルトレードと言う)
リスクリワードを固定するメリットは以下の通り。
- システム的に損小利大の仕組みが作れる
- 損切り貧乏になりにくい
- エントリーポイントを絞る事ができる
- 別の事に判断力を使う事ができる
では、詳しく解説していきます。
システム的に損小利大の仕組みが作れる
損小利大は頭で分かっていてもなかなか裁量ではできません。しかも始めたばかりなら尚更です。
- 損切りが多いと不安になる
- 含み益が減るのが嫌でチキン利確してしまう
- ポジポジ病になってしまう
といったように、初心者トレーダーであればあるほどに心理的に良くない方向に行ってしまいます。
その状態では、感情がトレードに介入している状態になってしまっているので、トレードのパフォーマンスに悪い影響を与えてしまうんですよね。
そんな時こそリスクリワードを固定してトレードをして損小利大を機械的に作ることでその状態から抜け出すことができます。
損切り貧乏になりにくい
リスクリワードは固定することで、損切り貧乏になりにくくなります。
■損切り貧乏とは…
読んで字のごとく損切りのし過ぎで自己資金が目減りしていってしまうこと。
リスクリワードを固定することで損切りにはなれどそれを利益でカバーできます。リスクリワードを固定するとそれだけでトレードが安定するようになって、無駄なエントリーも防ぐことができます。
それは、リスクリワードが固定した数値にならない時にはエントリーを見送るスキルが身につくからですね。
エントリーポイントを絞る事ができる
例えば、リスクリワード1:2で固定するといった場合には、
- 損切り幅が利益幅より短い → エントリーしない
- 損切り幅と利益幅が同じ → エントリーしない
- 損切り幅の2倍以上の利益幅がある → エントリーする
上記のように事前のチャート分析から損切り幅と利益幅を見てからエントリー判断をする為エントリーを絞りこむ事が可能になります。
つまり、期待値の高いところだけエントリーしていくという事ですね。FXはエントリーすればするほど稼げるという事は一切なく、負けない事を意識した結果として利益が上がるという認識の方が的確ですよ。
参考:【超重要】FXで勝つことよりも重要な負けない事について【初心者ほど難しい】
最低でも1:2は必要
リスクリワードは最低でも1:2の時にエントリーをしていきます。リスクリワードが1:1では、利益がなかなか伸ばせません。ずっと勝ち続けられるトレーダーならいいですが、トレーダーである以上負けもあります。
負けもありますが、それをいかに小さくするのかがトレーダーには重要な要素になります。そのための指標となるのがリスクリワードになるわけです。
リスクリワードは欲を言えば1:5や1:10まで伸ばしたいところではあります。これぐらい伸ばすことができればどんどん利益を伸ばすことができるので、実際のトレードでリスクリワードが1:5や1:10になるエントリーポイントを探してエントリーしてみてください。
実際にできると圧巻ですよ!!
リスクゼロでリワードを伸ばす建値決済
リスクリワードは1:5や1:10が理想と言いましたが、自分の納得できるところまで利益が伸びたら、分割決済をして建値で伸ばす方法もあります。
分割決済は、2つのポジションを持っていたらそのうちの1つを決済してしまう方法
建値決済は、エントリーのポイントに逆指値を置いて損失をなくす方法です。
この2つ決済方法を使いこなすことで、利益を1:50とかに伸ばせるトレードができます。
しかも実質リスクは0でです。これをやりだすとどんどん勝てるトレーダーになっていきます。こういった高度な決済方法も知っておくことでトレードの幅が広がるのでぜひマスターしておきましょう。
FXトレードの勝率とリスクリワードの関係性
FXトレードではリスクリワードと勝率をセットで考える必要があります。
つまり、どちらか片方だけではトレードの成果が分析ができないということです。
バルサラの破産確率というトレーダーの破産確率を分析する表がありますがそれも勝率とリスクリワード(厳密には損益率)で破産確率を算出するんですね。
つまり、トレーダーにとってトレードの成績を客観的に分析する為に必要なのが勝率とリスクリワードになってきます。
■勝率とリスクリワードの関係性
- 1:2 → 勝率が33%以上でトータルでプラス
- 1:3 → 勝率が25%以上でトータルでプラス
- 1:0.5 → 勝率が66%以上でトータルでプラス
上記のようになっています。こう考えると高勝率だけを謳っているのがどれだけ情弱用なのかが分かると思います。
実際にはトレーディングにおいて勝率は高くなくてもプラスになるから。
後はそのトレード手法のルールに則って厳格にルールを死守できるかが重要になりますね。
トレードのルールを死守する
どんなにFXでリスクリワードを固定して利益が上げられるようになっても1つだけ、リスクがあります。そのリスクを取り除かないとリスクリワードの固定をしても上手く機能してくれません。
そのリスクとは、トレーダーがリスクリワードを守らなくなることです。これをし始めるとどんどんトレードが安定しなくなります。
トレードのルールは必ず死守しましょう。それは、誰の物でもないあなたの資金とあなたのメンタルを守る為です。
トレードは自分との戦い
FXは自分との戦いです。市場様々な誘惑をトレーダーに仕掛けてきます。
- チャート分析をしていたらエントリーしたくなる
- 含み益を見ると勝った気になる
- 含み損を抱えても戻る気がして損切りできない
以上のような事は相場が仕掛けてくる巧妙な罠です。あの手この手でトレーダーの資金を奪いに来ます。
その搾取から守れるのはトレーダー自身だけです。自分の決めたルールを死んでも守って自己資金を防衛して、利益を上げていきましょう。
参考:FX相場は読めない・当たらない?予測・予想はすればするほど負ける
トレード以外の日常生活から意識する
トレードルールを守る際には日常生活が密接に関係してきます。
- 毎日きちんと風呂に入る
- 毎月の遊び代はいくらまで
- 毎月これだけは貯金する
- 毎朝7時に起きる
上記のような自分で決めたルールが守れるかどうかがトレードの世界にも関連してくるという事です。
相場の世界は現実世界と切り離されたように感じるものです。
入金したお金が簡単に減ったり増えたりするのがその要因の1つとなっていますよね。
初心者トレーダーであればあるほど、現実世界と切り離して考えてしまいますが、実際は逆でかなり日常生活から影響してくるものなんですね。
エントリー・エグジットの判断1つとっても即断即決できるように普段から意識を練りこんでいない人がすぐにできるものではありません。
お店に入った時に1分でメニューを決める。とかそんな日常生活の意識の延長が相場の世界でも活きてくるという事を忘れないようにしましょう。
参考:FXのトレードルールの守り方とシンプルなルールを作る方法!
まとめ
FXではリスクリワードを固定してトレードをすることでトレードが安定してきます。
リスクリワードは最低でも1:2に設定し最終的には1:5や1:10のトレードができるようにしていきましょう。
また、分割決済や建値決済を使いこなし、できるだけ安全に資金を伸ばす方法もマスターしておくと良いです。
トレードはいかに自分の決めたルールに従順になれるかが非常に重要です。自分の決めたリスクリワードを徹底して守り、損小利大のトレードをしていきましょう!