FXのトレードスタイルは非常に多種多様です。
これは、何が正解ということは一切なく、自分自身のなかから、見つけ出す必要があります。
だからこそ、あなた自身が快感に、不快に感じないトレードはどんなものなのか?
これを自分自身の中から見つけ出す必要があります。
実はこれはあまり言われていない事ですが、とても重要なことです。自分のスタイルというものが確立されればもう勝ったも同然と言えるでしょう。
ただ、ここで問題になるのは
自分がやりたいトレードと、実際に自分に合うトレードは違う。
ということ。これは往々にしてあります。
・スキャルピングがやりたいけどデイトレのほうが合う
・デイトレがやりたいけどスイングのほうが合う
というような感覚です。
ですから、あなた自身に合ったトレードをできるだけ早く見つけることが1番の近道と言えるでしょう。
FXのトレードスタイルの種類と決め方
トレードスタイルというのは多種多様な物があります。
結論としては、実際にトレードをしてみて自分がどのスタイルがいいかを決めていくのが1番正しい方法です。
実戦で検証していく必要があるという事ですね。それで、このスタイルが確立されるのには時間もお金もかかるので、長い期間を見てあなた自身の精神を害さないトレードをできるようにしていきましょう。
トレードスタイルに迷ったらスイングトレード1択
トレードスタイルに迷ったらスイングトレード1択です。
- 考えるために十分な時間を持てる
- 資金をなくさずにたくさんの相場経験が得られる
- 勝っているトレーダーはだいたいスイングトレード
上記の3つの理由からですね。
特に初心者のうちは相場経験もなく、正しい投資行動を取るために時間を使います。
そのためにも考える時間を十分にとって置くことが必要なんですね。この考える作業が無いと人は行動に結びつかないので、損切り1つとっても考える時間があればあるほど損切りがしやすくなります。
また、検証の時間にも余裕が持てるので、そういった意味でもスイングトレードがおすすめです。
トレードスタイルの種別
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
- キャリートレード
トレードスタイル別の難易度
トレードスタイル別の難易度ですが、これは短期間のトレードになればなるほど難易度が上がる。と考えておけばOKです。
というのも、トレードというのは、
- ポジションを持つか?持たないか?
- 利確するか?損切りするか?
- まだホールドできるかどうか?
といった細かい判断の積み重ねです。これは、どのトレードスタイルでも同じことなんですね。
つまり、短期間のトレードになればなるほど、判断を迫られる回数が増えます。また、判断を実行するまでのスピードも求められる訳ですね。
特にスキャルピングトレードになると、極端な話数秒で判断をしなければならないときが存在します。これを瞬時に判断するとなると、相当な経験値と心理状態が求められるということです。
統計的データで見る
ローソク足を統計データとして考えると
- 日足で1本のローソク足が完成する
- 1分足で1本のローソク足が完成する
どちらのほうが統計データとして機能するかと言うと日足のローソク足なんですね。
それは相場参加者が多いからです。これは少し考えると誰でも理解できることと思います。
つまり、なにかのプライスアクションなんかでも、相場参加者がたくさんいたほうがその方向性に動きやすいということです。
たくさんの相場参加者が相場心理を形成している
かなりマニアックな話になりますが、プライスアクション1つとってもこれはただのアクションではなくて
相場参加者の心理が視覚化されて捉えることのできる現象なんですね。
例えば、ヘッド&ショルダーは有名ですが、これも相場参加者の心理表面化されて形成されている物な訳です。
- 1分足のヘッド&ショルダー
- 日足のヘッド&ショルダー
どちらのほうが機能する可能性が高いかと言うと、日足のヘッド&ショルダーなんですね。これは、相場参加者が多い分そのような心理状態が働きやすいからです。
だからこそ短期足ではだましという動きが発生しやすいといえます。
考える時間が長くなる
・スキャルピング 数秒~数分で考えて判断する
・スイングトレード 数時間から数日で考えて判断する
単純に思考時間が多くなるのはスイングトレードの方になります。
考える時間が多いほど、人間はその行動を取りやすくなるんですね。これはトレードでも同じ事が言えます。
つまり、即時に決断するスキャルピングよりもスイングトレードの方が損切りをしやすくなるという事。
これは初心者ほど大きなアドバンテージとなります。
やりたいトレードと実際に合うトレードは違う
あなたがやりたいことと実際にできるトレードは違うということが往々にしてあります。
それは人それぞれに得意不得意があるのと同じぐらい自然なことです。
そもそも、トレードでは勝つことが目的になりますから自分の生活スタイルに合ったトレードができるように努力しましょう。
考えるべきことは以下の事です。
- 勝率がどれぐらいあるのか?
- 生活リズムが崩れていないか?
- 快適に感じるトレードができているか?
上記の事柄を考えながら自分自身に合ったトレードスタイルを確立させていきましょう。
勝率がどれ位あるのか?
まず大前提として勝率は重要です。今使っている手法、ロジックの勝率は分かっていますか?
これ知ってないと結構やばいです。行き当たりばったりのトレードになっている可能性があります。
この勝率というのは、トレーダーそれぞれが納得のいく勝率のロジックを使う必要があります。それがトレードルールを守ることに繋がるからです。
勝率が100%というのはほぼあり得ませんからね。勝率が低くても利益が大きくなるトレードが好きなのか?反対に負けるのがすごくいやなのか?この辺りは個人差があります。
生活リズムが崩れていないか?
生活リズムが崩れていないか?これも考えましょう。
どれだけ利益がでている手法であっても生活リズムが崩れていればどこかで破綻します。それはトレーダー自身の手によってです。
ただでさえ人間として不自然な行為をするから勝てるトレードなのにそこに体にまで負荷をかけて続くというのはとても困難なことです。
ですから、生活リズムが崩れない範囲でできるトレードを心掛けましょう。それが結果的には大きな利に繋がってきます。
快適に感じるトレードができているのか?【超重要】
自分の心理状態というのがトレードのパフォーマンスに非常に大きく影響してくるため、
快適に感じるトレードができているか?常に自問する必要があります。
というのも、人はストレスの溜まる行動はしないようにできているからですね。
不快に感じるトレード → ストレスが溜まる → 正しい投資行動ができなくなる → 次第にルール無視のトレードに → 損切りができなくなり資金がなくなる
このような流れになってしまいます。だから勝っているトレーダー程自分の心理状態にかなり気を使ってトレードをしています。
ここは色々なトレードスタイルを経験してみて、自分で探って行くしかないので数をこなすしか有りません。
人のトレードをそのまま真似しても勝てない理由
ここからは話を深掘りして、人のトレードを真似しても勝てない理由について解説していきます。
勝っているトレーダーでは常識ですが、人のトレードは真似しても勝てません。厳密には勝てるけど勝ち続けることは難しい。という表現が適切ですが。
というのも、トレードはトレーダー各個人の心理的影響が非常大きいからですね。
人それぞれに性格が立って一人として同じ人間はいません。そのためどこかでズレが生じて来ます。このズレが心理的なストレスとなってトレードに影響が出てきます。
ルールが守れない。勝つけどなんかもやっとする。
みたいな感じです。
要するにトレーダーそれぞれに快適に感じるポイントが違うからこのような事になる訳です。
- 損切りが苦手な人
- 含み損に強い人
- ロングが好きな人
- 順張りが苦手な人
- レンジが得意な人
ざっと列挙しただけでもこれぐらいはあります。実際にはもっとあります。
上記のことが複合的に重なりあって1人のトレーダーを作り上げている。
ということは、うまく行っているトレーダーをそのまま真似たところで、あまり意味はない。
だからこそ、自分自身と向き合いトレードしていく必要がある訳ですね。
トレードスタイルが確立されていなくても勝てる
実際のトレードではトレードスタイルが確立がされていなくても問題はありません。
トレードスタイルが確立されていなくても勝てます。
厳密には
トレードスタイルはトレードしていく中で確立されていく
と表現したほうが正しいかもしれません。
つまり勝つこと自体はそこまで難しいことではない。
もちろんしっかりと検証しているトレーダーに限りますが…
トレードスタイルが確立されるまで負けないこと
トレードスタイルは上述のように、勝てるようになってからでも遅くな有りません。
それよりも重要なことはまず、相場から退場しないことです。
- 負けないこと
- 自分の決めた通りのトレードルールが守れていること
- 下手くそでいいから勝つこと
- 快適なトレードで勝つこと
- トレードスタイルの確立
このような手順を踏みます。
これは、1つの手法に対してと言えるので、新たな手法を試す時は、またこのサイクルを踏む必要があります。
もっとも、1度経験している分、習得は早いです。
トレードスタイルを確立させる必要性
ただ、トレードスタイルを確立する必要があるのは
生活スタイルと心理的影響を考えて、常に正しい判断ができるようにするため。
自分にとって負担となるようなトレードを続けていれば当然どこかで綻びが生じてきます。
そうならないためにも、自分に合ったトレードスタイルを見つけるのが懸命です。
まとめ:スキャルでもスイングでもやることは同じ
スキャルピングでもスイングトレードでも極論やることは同じです。
原理原則が同じだから。
ただ、判断に使う時間やポジションを持つ期間に違いがあるだけなんですね。
相場は一見難解ではありますが
一旦、ある程度の領域に行くと見える世界観がガラッと変わります。そこまでは是非とも踏ん張って、トレード技術向上を目指しましょう。
それで、世の中には沢山のトレードスタイル、手法がある訳ですが
極論、手法もトレードスタイルもどれでも勝てます。
ただ、個々のトレーダーによって合う合わない。というのがあるだけ。
これは理解しておきましょう。
かといって、この手法が悪いから勝てないんだ!!とろくに検証もしないで言うような寒いヤツにはならないでくださいね。
ここは分けて考えてください。
あくまでも前提として、検証をしっかりとやったか?が重要になりますから。
でも、まずは知る事が大切なので、たくさんのトレードスタイルに触れ手法に触れて見て、興味のあるものから検証してみて、トライして見るといいでしょう。