FXトレードに損切りしなくていい方法があったらいいですよね?トレードでは誰しも自分の判断が間違っていなかったと思いたいです。
しかしそんな思い通りに行くものでもないのがこの厳しい相場の世界です。
そこで今回は以下の疑問に答えていきます。
・FXで損切りしない方法というのは存在するのか?
・損切りをしないとどうなるのか?
・資金管理を使えば損切りしなくてもいい?
それで初めに結論から言ってしまいますがFXトレードにおいて損切りしなくてもいい方法というのは存在していません。
諦めて損切りしましょう…笑
とは言えこれだけでは納得出来ないと思うので何故このように言えるのか?具体的に説明していきます。
✔本記事の内容
・FXに損切りしない方法は存在しない
・損切りしない方法はあるけど難易度超高い
残念だがFXで損切りしない方法は存在しない
非常に残念な話ではありますがFXトレードにおいて損切りしない方法というのは存在しません。というのも損切りが必須の能力になるからなんですね。
このあたりを解説していきます。
なぜ損切りが必須の能力なのか?
なぜ損切りがFXトレードの必須能力になるかと言うと
FXトレードではレバレッジがかかっているから
というのが主な理由になります。レバレッジがかかっているという事は現物取引ではない実際には無いものをトレードしていることになります。
つまりそれは借りている状態になるため損切りが絶対に必要になるという事です。
これがもしも株等の現物取引なり不動産なりの場合にはレバレッジはかかっていませんから損切りは特に必要ない場合があります。(長期投資に限りますが…)
トレードで損切りしないとどうなるのか?
FXは上述の通りレバレッジのかかった金融商品ですから、損切りをしないと
- 資金が溶ける
- 資金効率が悪くなる
といった事態に陥ります。
資金が溶けるのはトレーダーとしてはあってはならないことですから当然避けなければなりません。
それはトレードを行う目的が資産を少しでも増やすことだからです。
資金効率が悪くなるという事に関しては、資金が拘束されてしまい有利なトレードのポイントが来てもエントリーできない。という事になり兼ねます。
上記の理由から損切りは確実に行うべきトレーダーのタスクだと言えますね。
痛みを避けたがるトレーダー達
FXでの損切りが必要な事というのは納得してもらえたでしょう。ですが多くのトレーダー達というのはどうしても損切りはしたくありません。
それは
損切り=痛み だから。
痛みは当然人間であれば避けるものです。
痛いと思ったら咄嗟の判断で逃げようと思う前に体が反応していると思います。
例えば、何かに挟まれた時とか熱いものに触れた時とかがいい例ですね。
このようにして損切りという痛みに関しても正常な人であれば避けて当然ではあるという事です。
参考:【必見】FXで多くのトレーダーが勝てない理由はプロスペクト理論が原因だった
損切りが唯一の防御策
トレードで勝ちたいと思う以上はこの損失というものを受け入れる必要があります。
もちろん損切りしたくない気持ちもポジションに愛着が沸く気持ちも理解できますがここでは感情は抜きにして考えましょう。
前述した通り、FXにはレバレッジがかかっているから損切りはトレーダーの義務です。
そしてその防御策としてトレーダーが唯一取ることができる方法が損切りという事を覚えておきましょう。
トレードしないという選択肢もありますが…これは何もしていないと同義なので利益は上がりません笑
それでも損切りしたくない人のための手法は?
冒頭で損切りしない方法はないと断言しましたが実際には存在しています。
ただ、難易度が高いしデメリットも大きい為初心者の内はするべきではないといった感じです。
損切りしない方法の手順は
- レバレッジを極端に抑える
- ひたすら含み益になるまで待つ
これについて解説していきます。
1.レバレッジを極端に抑える
まず初めにレバレッジを最小限に抑えます。あくまで目安ですが、10円動いても強制ロスカットされないレベルのレバレッジです。
というのは、もしも〇〇ショックのようなものの再来の時に耐えられなくなるからですね。リーマンショックとスイスフランショックとかEU離脱等です。
これらを事前想定しておくのは無理があるのでそれが起きても大丈夫な資金量でポジションを取るという事です。
2.ひたすら含み益になるのを待つ
1ができたら後はひたすら含み益になるまで待ちます。
含み益になったら予め決めていた所で利食います。実際にはこれが結構難しいです。
というのは取引額が小さいから、含み益になっていても満足する金額になっていないからですね。
損切りしない手順はこれだけですが、実際にはかなり難易度が高いし効率も悪いです。
その理由を2つ解説します。
- 逃げどころを間違えると一発退場
- 資金効率が悪い
逃げどころを間違えると一発退場
まず難易度が高いというのは、逃げどころを間違えると一発退場もあり得るという事です。
相場の値動きは誰にも読めません。そのため暴落時・急騰時にはいくら動くのかは誰にも分からないという事です。
EU離脱の時にポンド円なんかは50円も下げました。このような状況が非常に稀ではありますが起こり得ると言うことは理解しておく必要があります。
これを承知の上でトレードするならば問題ないですが、それでも典型的な負けパターンのコツコツドカンに陥る可能性もありますから十分注意しましょう。
資金効率が悪い
効率が悪いというのは資金効率が非常に悪いということです。
普通にトレードして損切りして利益確保していた方が同じ期間にトレードしていて稼げる金額というのは当然上がります。
もし含み損になった場合にいつ元の価格に戻ってくるか分からないから。
元の価格に戻ってくるのが明日かもしれないし、一週間後かもしれない、もしかしたら1年後かもしれない。
この不確実なものにすがるのではなく素直に損切りしたほうが資金効率良くトレードができるという事です。
【上級編】両建て手法
損切りをしない方法には、両建てという手法もあります。
こちらはその名の通り、売りと買いのポジションを両方持つ事です。
例えば…
売りポジションは含み益、買いポジションは含み損の場合に
買いポジションの損失を相殺して結果的に利益を残す方法。
これは、どこでポジショニングするかによって大きくその後のトレードに影響がでてきますし、どれだけ相場について理解があるのかも重要になってきますから、簡単には体得できません。
ですが、これができる事でトレードで多くの利益機会を得ることができますし、心理的にも大きな好影響がありますからトライしてみるのもいいかもしれません。
損切りは必要だけど安易に損切りしてはいけない
損切りの重要性については理解できたと思います。
ですが、損切りが大切と言えど損切りにあってばかりではいけません。
というのも、損切りは適切な箇所で行う必要があるからですね。
安易な損切りはただ資産を目減りさせていくだけで精神的にも疲弊します。
セーフティネットの考え方
セーフティネットとは自分の資産を大きくドローダウンさせない為の防御網の事です。
- 上位足のダウ理論に従ったサポレジのポイント
- 許容損失の限界のポイント
- トレードのシナリオが崩れるポイント
上記のようなものをセーフティネットとして扱います。
どれも要検証ではありますが、確立できるとトレードで優位に立ち回れます。
まとめ:損切りしない方法探しは諦めて損切りしよう
この記事のポイントをまとめます。
・損切りはトレーダーにとって必須の能力
・レバレッジがかかっている以上唯一の防御策になる
・損切りしない方法はあるが難易度が高く資金効率が悪い
といった感じになります。
今まで損切りしない方法を探していた方もこの記事を閉じたら早速損切りができる訓練をしていきましょう。
FXトレードをやる以上損切りからは逃れられませんから、トレーダーの仕事だと思って損切りと上手く付き合って行きましょう。