FXで含み益・含み損が耐えられなくて悩んでいる方も多いと思います。
- 含み益は耐えられるけど、含み益が耐えれない
- 含み益は耐えれるけど、含み損が耐えれない
といった方がいるでしょう。
後者は特に問題はありませんが、それでも過剰な損切りにより損切り貧乏になってしまうことも考えられます。
では、含み益・含み損を耐えられない理由は何でしょうか？
結論から言ってしまうと以下のようになります。
- トレードルールがない
- リスクリワードを設定していない
- トレードに感情が入っている
- そもそも検証がきちんとできていない
以上の理由があげられます。これを踏まえて、含み益・含み損が耐えられない理由と耐える方法をお伝えしていきます。
FXトレードで含み益・含み損を耐える方法
含み益・含み損はどちらも場合によって耐える必要があります。
それは、自分のトレードをするうえでどちらも必須になるからです。
・含み益は、損少利大のトレードをするためにできるだけ伸ばさないといけない
・含み損は、あなたのエントリー根拠が崩れない限りはビビらずにホールドする
上記の理由から含み益・含み損共に耐える事ができる必要があります。
また、どちらも確定するまでは、利益でも損失でもない状態なので、含み益も含み損どちらも抱えていることで、そのトレードが気になってしまいます。
ですが、このような状態では最終的に耐えられなくなってしまい
- まだ利益が伸ばせるのに決済してしまう（チキン利確・プロスペクト理論）
- 早すぎる段階で損切りしてしまい、狙った方向に動いていった（ただのビビり・サンクコスト効果）
どちらもかなり悔しいですよね。
そうならない為にはどうしたらいいのでしょうか？
トレードで含み益・含み損が耐えられない理由
含み益・含み損が耐えられな理由は冒頭でもお伝えしましたが
- トレードルールがない
- リスクリワードを設定していない
- トレードに感情が入っている
- そもそも検証がきちんとできていない
以上の4つの理由が考えられます。どれもしっかりとした対策を取ることで、すぐにでも含み益・含み損に耐えられるトレードができるようになってきます。
1.トレードルールがない
明確なトレードルールがないと、その時の感情や感覚で判断する事になり、含み益・含み損に耐える事ができません。
トレードのルールを決めることで、安易な損切り、早すぎるチキン利食いが無くなります。
トレードルールには、今ままで自分がトレードで失敗したことをやらない様に組み込んでいくと効果的です。（あなたの経験が統計学となって負けないトレードができるようになる）
勝っているトレーダーのルールをマネするのもいいですが、そのトレーダーと人格や性格、考え方も違うため、そのルールはマネしてもあまり効果を発揮しません。そのトレーダーだから機能するのです。
そのため、自分自身の体験から独自のルールを組み込んでいきトレードのルールを充実させていきましょう。
また、トレードルールはいわば自分自身との約束です。どんなに小さなルールでも必ず守るようにしましょう。
少しでもルールを破ってしまうとそこからどんどん自分のルールを守れなくなったり、自分のトレードのパフォーマンスが下がっていくから。
トレードルールは何があっても死守しましょう。
なお、トレードルールに関しては下記記事でも解説しているので参考にどうぞ。
≫FXのトレードルールの守り方とシンプルなルールを作る方法！
2.リスクリワードを設定していない
リスクリワードを設定していない場合には、どんなトレードでも今後リスクリワードを固定してトレードに臨みましょう。
リスクリワードはエントリーの前に行うシナリオの構築そのものです。リスクリワードの固定を行って、その通りのリスクリワードのところのみエントリーをしていくという具合です。
例えば…
リスクリワードが1：2ならエントリーの前にリスクリワードが1：2なのか確認してからエントリーを行うということです。
これをしておくことで、利食いポイントと損切りポイントが明確に分かり、含み益・含み損に耐えやすくなります。
損切りをすぐに執行しなくてもリスクよりもリワードの高いトレードができていれば自然と損小利大のトレードができてきます。
リスクリワードの設定に慣れてきたら全体のトレードの勝率にも目を向けましょう。
リスクリワードだけでは不十分でして、勝率とリスクリワードの関係値がトータルのトレードの収益に関係してきます。詳細は下記記事で解説してます。
3.トレードに感情が入っている
トレードする時に感情が過度に入ってしまう事も、含み損・含み益に耐えられな原因になります。
- 含み益の時に建値まで戻ってくるのが嫌だから利確
- 含み損が出るとエントリー根拠は崩れていないのにビビってすぐに損切り
これは感情がトレードに介入しているいい例です。（後者は悪い訳ではないが機会損失に繋がってしまう。）
この場合には、トレードに感情をなるべく入れない様に意識をしましょう。
とは言っても人間ですから感情はどこかで必ず入ってしまいますし、身銭を切っている感情はとても入ってきやすいです。
実は、そのための対策は
- トレードルールを作る事
- リスクリワードを固定する事
上述する事ができているとできてしまうんですよ。
この2つをやることで、感情が入る以前にルールでトレードをしてしまいます。これがトレードのルールの1番のメリットとも言えます。
ですが、これには欠点があります。
トレーダーがそのルールを守らないと意味がない
ということ。
上でも少し触れましたが、トレードがルールに依存してしまうためトレーダーはそのルールを必ず守る必要があります。
これに関しては、トレードだけでなく日々の日常生活の中でも意識して自分の決めたルールを守るクセを付けておきましょう。
どんな些細なことでも構いません、毎朝顔を洗う。どんなにめんどくさくても夜歯を磨く。
等、なんでもいいですが決めたからには必ず守っていきましょう。
4.そもそも検証がきちんとできていない
1～3まで含み益・含み損に耐えられない原因と対策について解説していきましたが
これ、そもそもの問題が検証がきちんとできていない。ところにあるんですよね。
つまり、検証が適切にできていれば、上記の問題は起こりにくいってこと。基本的に心理面の問題はそのトレーダーに依存するところもありますが、検証をしていく事が解決する事がほとんどなんですね。
検証していたらどこでどうするかが事前に分かるから。
相場の上げ下げは予想もできないし予想するのは無駄だけど、この値動きが来たら俺は絶対にエントリーして、こうなったら損切りか利確。
上の事が理解できていれば全く問題ありませんよね？
それをするために検証をするんですね。もちろん、検証していても恐怖は感じますが全く検証していない状態とは段違いに恐怖の感じ方が違う。
≫ＦＸの検証方法を解説する【検証は自分でやらないと意味がない
トレードでは含み損に耐えるのが適切か気にしないのが適切か？
上記でテクニック部分の解説は済んでいるので、心理面からのアプローチで解説していきます。
- 含み損に耐えるのが良い結果になる？
- 含み損は気にしないのが良い結果になる？
どちらが良い結果になるでしょうか？（前提条件：上記の対策を講じていないものとする）
これはどちらもトータルでは良い結果にならない。と言うのが私の結論なんですよね。
言葉遊びになってしまいますが
- 耐える → 我慢しているイメージが強い
- 気にしない → 判断を先送りしているだけ
という印象を私は持つんですね。
だからこそ、どちらもトータルで勝つトレーダーの思考方法としては違うように感じます。
1番適切だと思うのは
トレーダーの判断基準に則った結果として、含み損は時々発生するが自分のトレードならばトータル負けないという自信
ですかね。これが耐えるでも気にしないでもないのが理解できますでしょうか。
私も上手く説明はできませんが、大事なのは自分自身のやっている事に自信を持っていて一貫した行動がとれるという事。
これができるようになるとトレードが仮に下手くそだったとしても最後には果実を得る事が可能だと強く思います。
まとめ：手法以外に大事な事けっこうあるよ
含み益・含み損を耐えられない理由が明確になりそれに対する対処方もご紹介しました。
- トレードルールを作る
- リスクリワードを設定する
- トレードに感情は入れない
- ひたすら検証する
以上の事を守ることで含み益・含み損にも耐えられるようになります。
実は、この要素は、トレーダーとして勝っている方は当たり前にできていることでもあり、稼いでいる人が共通してやっていることでもあります。
これらの事は、ハッキリいって手法よりも重要なことです。ここに目を付けたあなたは正解です。以上の事を意識して勝てるトレーダーの階段を上っていきましょう！
