FXではリスク管理を知らないとどんなに上手くチャート分析ができていても勝ち続けることはできません。リスク管理を知らないということは車のブレーキがない状態で走っていることと変わりません。
制御をできない車同様に、リスク管理を知っていて使いこなすことができないとトレーダーとしての行動に制御ができません。
そのためリスク管理を知らない多くのトレーダーは資金を大きく減らしてしまったり、最悪の場合には資金を溶かしてしまいます。
そうならない為にも、リスク管理をしっかりと学び、使いこなせるようにしておきましょう。
FXのリスク管理は知らないとやばい?トレーダーに必須の能力
リスク管理はトレーダーにとって非常に重要です。
知っているだけでも当然ある程度の効果は見込めますが、当然知っているのと実際に使えるのでは雲泥の差があります。
特にこの知っているけど実際に使えないというのが害悪で、ここにもプロスペクト理論が働いてしまいます。そのため多くのトレーダーが使いこなすことができないわけですね。
このようなことにならない様に早い段階から使えるようにしておくといいでしょう。
- 自己資金の2%
- ポジションを1度に多く保有しすぎない
- 適切なレバレッジでトレードする
- 損切りは広げない
上記の4点はリスク管理の基本中の基本になります。確実にできるように習得しておきましょう。
リスク管理の重要性
リスク管理には、資金をリスクから守るという非常に重要な役割があります。このリスク管理をしっかりと行うことで極めて安全にFXで資産を運用することができます。
また、トレーダーがコントロール数少ない要素の1つでもあるので、しっかりと使いこなせるようにしておきましょう。(利益はトレーダーがコントロールできない)
リスク管理ができていないと、資金を大きく減らしたり、資金を溶かしたりとかなり危険な状況に陥ってしまう可能性が高くなります。まさにトレーダーとして必須の能力といえます。
自己資金の2%
まずリスク管理で最重要になってくるのは、1回のトレードを自己資金の2%に抑えることです。
例えば、資金100万あったとしたら1度のトレードの許容損失額は2万円という計算になります。
これを基準にしてトレードプランを立てていきます。ここで注意したいのは必ず2%以内に抑えるということです。
これよりも割合を下げて1%とか0.5%とかはいいですが間違っても3%や4%と2%よりも高いリスクを取らない様にしましょう。これがリスク管理における絶対遵守事項です。
ポジションを1度に多く保有しない
2%ルールと並行して、1度に保有するポジションにも制限をかけます。
この制限はチャンスがあっても保有上限にたっしていたらエントリーはしてはいけないということになります。
トレーダーも人間ですから、1度にそんなにたくさんのポジションを管理することはできません。
1度に多くのポジションを保有してしまうとそれだけ1つのポジションの管理にかける時間が少なくなり管理が疎かになりがちです。
つまり、キャパオーバーになってしまうんですね。
自分の見切れる範囲を把握してそれ以上のポジションは保有しない様にしましょう。
適切なレバレッジでトレードする
適切なレバレッジとは
- デイトレード 10~15倍程度
- スイングトレード 3~5倍程度
上記の具合にレバレッジを使います。(もちろんその人のリスク許容度によって細かい数値は違う)
適切なレバレッジがリスクを管理する上で非常に大切な観点になります。
■スイングトレードでレバレッジ10~15倍でトレードをしてしまうと1度損切りを食らってしまうと取り返すまでに非常に時間がかかってしまいます。
■損切りを広めに取る必要があるのに、少しの逆行で資金がぎりぎりになっていては精神的にも良くありません。
上記の理由によりトレードは適切なレバレッジでおこなう必要があります。
損切りは広げない
最後は損切りを広げない。ということです。損切りは間違っても広げてはいけません。
損切りを広げる事は良くやってしまいがちですが、損切りは利益方向に動かすことはあっても損失が拡大する方向に移動させることはあってはならないのです。
この行為は自分の失敗を認めない行為になります。トレーダーとして成長するためには失敗を認め修正する能力が嫌でも必要になりますから絶対に守りましょう。
参考:【悲報】FXに損切りしない方法は存在しない。諦めて損切りしよう
リスク管理に才能は関係ない。やるかやらないかだけ
リスク管理には才能は一切関係ありません。大事なのはやるかやらないかだけです。
- 今は政治状況が不安定だからトレードは控えておこう
- このチャート形状は未検証だからトレードは控えよう
- 連勝で調子乗っているからロットを落とそう
上記のように、相場と向き合い、あなた自身と向き合うだけでリスク管理はできてしまうんですね。
もちろん、これができないから多くのトレーダーは負けているままな訳ですが、リスク管理はあなたの意識の持ちようでどうにでもなってしまいます。
長い期間トレードを続けていく上で、常に理性を働かせて合理的に判断を下すのはトレーダーの仕事と言ってもいいのでしっかりと身に着けておきたいですね。
まとめ:最初は大変だけど計算に慣れておこう
リスク管理はトレーダーにとって非常に重要な要素となります。特にリスク管理は資金管理と並びトレーダーが唯一コントロールできる要素です。
リスク管理の要素を軽視してしまっていてはトレーダーとして勝ち続けることはできません。
リスク管理や資金管理の話は、簡単ではありますが計算が絡んでくるため面倒だといわれる場合が多いですが、トレーダーとして勝ち続けるのであればこれぐらいの計算はすぐにできるようにしておきましょう。
自己資金の2%がいくらなのか常に計算する。
そして今のエントリーポイントの損切りは何pipsなのか算出をし、その時に適切なロットでエントリーをするということです。
例えば、100万円の自己資金:許容損失は2%の2万円
この時に損切り幅が20pipsだとしたら10万通貨以上のトレードはしてはいけない。
ということになります。これらの計算を瞬時にできるようになっておく必要があります。
これは毎日意識していればおのずとできてくるので、今はできていないからとあきらめるのではなく、日々積み重ねればできるようになります。
トレーダーとしてリスク管理を習得してリスクを限定して極めて安全に資産運用ができるように頑張っていきましょう!