FXで資金を溶かすトレーダーはなぜ生まれてしまうのでしょうか?資金を溶かすのは誰でも避けたいものですが、資金を溶かしたくないと思っていてもやってしまうものなのです。
資金を溶かす原因は大きなくくりで言えば自己否定ができていないということになります。
要するに、自分の間違いを認め、改善することができていない状態ということです。
自分の間違いを頭では、理解していても改善できていないという頭のなかと行動が伴っていない状態。そのため、資金を溶かしてしまうのです。
初心者トレーダーに良くあるのが損切りができないという問題ですね。損切りをしないといけないと思っていながらも、自分の損失を実際に見ると損切りが怖くてできなくなる。
といった問題が生じてきます。これは実は、直す方法は意外と簡単で、トレードするときのポジションを今までよりも小さくすれば解決できます。
しかし、この方法が分かっていても、
自分のマインドが弱いと結局損切りができないということになりますから、最終的にはマインド。心の強さがカギになります。
いかに自分の間違いに気付いてそれを強く否定できるか?
ということが重要になってくるということです。
自己否定することが大切なことは分かりましたよね?では、それを前提にどんな状態のトレードをしているトレーダーが資金を溶かしてしまうのかその理由と対策を見ていきましょう。
FXで資金を溶かしてしまう理由と対策
FXで資金をなくしてしまう理由は、ほとんどの場合というかすべてトレーダー自身が原因で資金を溶かしてしまいます。
実際に溶かす当の本人もそれは分かっているのです。分かっていてもできないものですが、そこを自分で強制しないとダメなんですよね。
これが、トレーダーに必須な自己否定のマインドになります。
これがないと、どんなに溶かす対策を理解したところで、実際にその状況になった時に対応できないので注意しておきましょう。
- レバレッジが高すぎる
- 資金管理ができていない
- トレードに向かう姿勢が鳴っていない
- 損切りを嫌う
- トレードプランがない
レバレッジが高すぎる
レバレッジはテコの原理で、少ない証拠金で大きな通貨取引をすることができるよ。というFX特有の仕組みですね。
国内口座では25倍、海外口座では1000倍近くレバレッジを使うことができます。
ですが、実際の勝っているトレーダーたちはこれだけのレバレッジは使いません。25倍でも相当にリスクが高いからですね。基本的には、多くて10倍もっと少なくて5倍くらいのレバレッジを使います。
レバレッジが高いとそれだけで、自分のシナリオと外れた時に、たった20銭の逆行で強制決済することにも繋がりますので、自分の資金に見合ったレバレッジを使って、リスクは最低限に抑えましょう。
レバレッジが高すぎる時の対策は?
レバレッジが高すぎるトレーダーは焦って資金を増やしたい方に多いですが
FXはもともとコツコツと資金を増やしていくビジネスモデルなので、そもそもの話すぐに資金を増やしたいトレーダーにとっては
- リスクが高い
- FXがそもそも目的に即していない
といった事が言えるんですね。
つまり、短期的にお金を稼ぐという手段でFXを選択するのは少し土俵の入り方が違うという事です。
資金力がある人の方がFXが強いのは上記が理由。資金力があればまず短期的に稼ぐ必要性は少なくなりますからね。
FXトレードではコツコツ増やしていく事が望ましいです。現状生活に困窮していてその手段としてのFXは適切ではありません。
≫FXの軍資金は最低いくら必要なのか?軍資金の作り方まで解説【結論:多ければ多いほどいい】
資金管理ができていない
レバレッジの話ともつながってきますが、資金管理は、レバレッジの調整やポジションのサイズ、損切り等を管理するということです。
資金管理ができていないと、
- あなたの器にあっていない損切り幅
- 資金に対して大きすぎるポジションを持ちすぎる
- 利益確定もはらはらする
上記のような事が起こり、その結果資金を溶かしてしまいます。
冒頭でもお伝えしましたが、多くの資金を溶かすトレーダーの原因が資金管理にあります。
これさえできていれば資金を溶かしたり、1回のトレードで大負けすることはなくなるので、トレードのスキルの上達ができます。
資金管理ができていない場合の具体的な対策
資金管理には沢山のやることがありますが、まずは、毎回のトレードで負けれる額を自己資金の2%に抑えましょう。
これができれば大きく負けて資金を溶かすことは一切なくなります。もちろん、この2%ルールがきちんと守れればですが。
が、このルールに納得していなかったら守れませんから、そこはあくまでも個人差はもちろんあります。
- 攻撃的な3%
- 普通くらいの2%
- 守り重視の1%
- 保守的な0.5%
といっても大体が上記の数値に集約されていきます。
あくまでも統計学として2%ルールが提唱されている約ですから、先人達のデータに感謝してあなたが納得できる資金管理で行っていきましょう。
≫【完全版】FXトレードの資金管理の方法徹底解説:リスク管理は必須
トレードに向かう姿勢がなってない
トレードに向かう姿勢は、トレードをするうえで手法や資金管理よりも大切なことになります。
よく「FXはギャンブルで上がるか下がるかの二択だ」なんていう人がいますが、こういうトレーダーが資金を溶かします。
考え方として、FXはギャンブルではなく1つのビジネスです。
そしてトレーダーはそのビジネスのオーナーなわけです。資金という名の従業員に働いてもらうことで利益を上げます。
そのため、ギャンブルなんて言っているトレーダーは市場は常に運で決まるといっているのに等しいです。(勝っているトレーダーは運をコントロールするという思想でトレードしている。)
誰もそんな社長のところで働きたいとは思いませんし、すべてを市場のせいにするようでは間違いなく市場に足元をすくわれます。
トレードする姿勢がなっていない時の具体的な対策
上記のようにFXに対する姿勢は自分がどれだけ相場に真剣に取り組むことができるかに直結してきます。
- トレード記録日誌を付ける
- 毎日の習慣にする事を明確に守る
FXをビジネスにするためには、トレード記録や日誌を付ける事、毎日の習慣にするタスクを決める事が非常に重要になっていきます。
というのが、FXは個人事業ですから怒ってくれる上司もいなければ、気にかけてくれる同僚もいません。
そのため、あなた自身が自分で律してギャンブルではなく、ビジネスにしていく必要があるんですね。
安易な気持ちでトレードすればそれは当然溶かす危険が増えるので、FXはギャンブルだと言う考えを持っている方は、早いうちに改心してトレードに臨みましょう。
損切りを嫌う
損切りを嫌うのは1番トレーダーに多いですね。損切りは自分の思惑と外れた時には必ずすべきことです。
相場の未来が読める人は誰もいないわけですから、エントリーがすべて自分の思った通りになるトレーダーなど絶対にいない。
それでも、自分の思ったエントリーと違ったことを認めることのできないトレーダーが損切りを嫌う傾向があります。
また、資金管理のところでも触れましたが、ポジションサイズが大きすぎるために損失が大きくなりすぎて損を許容できなくなるトレーダーもいます。
損切りが嫌いな場合の具体的な対策
損切りが嫌いな場合には以下の対策を講じてみましょう。
- 損切りが嫌な理由を自問する
- 損切りは必要経費だと認める
- 損切りしないと勝てないと統計的に理解する
- 損切りしないとどうなるか検証してみる(どこかで資金を飛ばすので自己責任で)
上記のようになってきます。損切りができない事に関してはかなり、精神論になってしまう部分が多いですが、実際のところFXはトレーダー心理が大きく関係してくる為あながち間違ってもいません。
損切りは次の利益を上げる為の必要経費とみる事で損切りができる人もいれば、トータルで勝つから損切りは全然許容できるというかたもいるでしょう。
人それぞれ納得のいく・腑に落ちる理由は異なりますが、あなた自身の理由で納得すればOKです。
上記の内容を理解して、それでも損切りができない場合には、エントリーと同時逆指値注文で損切りを入れて、それ以降は狭めることはあっても広げない事が賢明です。
これも結局のところトレーダーがそれを守れるかにかかってきますが…
なお、下記記事にて損切りしない方法は存在しない事を詳しく解説しているので参考にしてください。
≫【悲報】FXに損切りしない方法は存在しない。諦めて損切りしよう
トレードプランがない
トレードのプランがないのは、直接的には資金が溶ける要因にはなりにくいですが、間接的にはかなり関わってきます。
トレードプランと予想・予測の違うところは、
- 予想・予測 → きっとこうなるからロングで行こう
- トレードプラン・シナリオ → この動きがロングする。その後この動きが来たら損切りして、この動きの場合はホールドする。
上記のような違いがあります。
1番肝要な部分はトレードプランは事前にどう動くかの準備をしておき、その準備通りならばエントリーするし、そうならなければ何もしないという事です。
予想は誰でもできて、多くのトレーダーがしますが予想の場合はその予想したことが当たらなかった時の対処を考えていない為、予想外の事が起こるとそこで対処ができなくなります。
ですが、トレードプランはあらかじめ、客観的に分析した結果さまざまな対応策を考えておくので、どんな状況になっても対応ができます。
このトレードプランがあれば損切りもできていたのにという場面も多くありません。そのためトレードプランが間接的に資金を溶かす要因に繋がってくるということになります。
トレードプランがない場合の具体的な対策
トレードプランがない場合の具体的な対策はかなりシンプルでして
- そもそもトレード手法が決まっていない → 検証する
- 単純にトレードプランを作る時間がない → さぼらない
上記のような感じです。
それで、トレード手法が決まっていない場合には検証が必須でして、検証の具体的な仕方は下記記事で解説しているので参考にしてください。
≫FXの検証方法を解説する【検証は自分でやらないと意味がない】
トレードプランを作っていないのは完全なる怠けでして、ちょっとトレードでお金を稼ぐ事を甘く考えすぎですね。モチベーションに頼らずに習慣にしてマストで作るようにしましょう。
≫FXトレードのモチベーションの上げ方と保つコツ【モチベーションに頼らない】
まとめ:自己否定できないとブレイクスルーしません
トレーダーがFXで資金を溶かす原因はすべてトレーダー自身に問題があります。
そのため、それらを自分自身で認識ししっかりと自己否定することが非常に大切。
トレーダーが自己否定することは、
- レバレッジが高すぎる
- 資金管理ができていない
- トレードに向かう姿勢
- 損切りができない
- トレードプランを立てる
このような要素で少しでも足りない要素があればそれを修正するために自己否定を全力で行ってください。
自己否定するのには、かなりの労力が必要ですが、それでもしておかないといずれ資金を溶かしてしまうので、早い段階で行っておくといいでしょう。