FXを初めて勝てない時間が続くと不安になる人は多いです。実際に勉強時間はどれぐらい確保するのがいいのでしょうか?
FXには勉強が必須で勉強していないトレーダーは勝てるようにはなりません。しかしいくら勉強をしても勝てるようにならない現状ではそれも辛いものです。
そのため、今回はFXを初めたばかりのトレーダーが一体どれぐらいの勉強時間で勝てるようになるのかをお伝えしていきます。
FXで勝てるようになるまでの勉強時間はどのくらいかかるのか?
FXで勝てるようになるまでの勉強時間はどのくらいなのか考えていきます。
結論から言ってしまうと、人によって様々。
という身も蓋もない結論になってしまいますので、詳細に解説していきます。
- 勝てるようになるまでの勉強時間が人によって様々な理由
- 一流になるには3年~5年はかかる
勝てるようになるまでの勉強時間が人によって様々な理由
勝てるようになるまでの期間は人によって様々です。取り組み方や今までの経験などによって本当に時間は変わってきます。
- その人のそれまでの経験が大きく関係してくる(何か他の分野でも成果が出ているのか?1つの分野を突き詰めた事があるか?等)
- 性格と手法がマッチしているか否か
- 軍資金はどれだけ捻出できるか?
ざっと上記のような事が大きく関係してきます。
また、塾に入ったり、何か教材を買ったりする場合も同様でその講師さんとのあなたの相性だったり、その手法とあなたの相性だったりも関係してきます。(手法が悪いとかそういったレベルの話ではない)
上記の事柄が複雑に絡み合って結果として、半年で稼ぐ人もいれば3年~5年ぐらいかかってようやく勝てるようになるといった人もいるので
一概にこの期間勉強すれば勝てるようになる!というのは言い難いのが現実ですね。
1つ間違いなく言える事は、勝てるようになるまでやる!これが聖杯だという事。
早くても半年ほどで勝てるようになってきますし、遅いと3年~4年たっても勝てない期間が続く場合があります。
優先順位の差も大きな要因になり得る
なぜこれだけ人によって成果が出るまでの時間に差があるかと言うと、FXにかける時間の優先度があります。
- A君 → やる気がでた時だけ2時間ぐらい勉強する
- B君 → 毎日30分検証なり学習をする
- C君 → 毎日2時間検証と学習をする
上記はほんの一例ですが、どれが1番成果が出やすいでしょうか?
はい、当然C君ですよね。もちろん、かけた時間がそのまま成果に反映されるほど簡単な世界ではありませんが、それでも時間をかけないと勝てないのも事実なんですね。
もちろん、このC君も1年かそこらでその習慣を辞めてしまってはいけないのでそのあたりはどれぐらいならば継続できそうか?あなた自身が考えて決めていく必要があります。
1つ技術で一流になるには5年~10年はかかる
勝てるようになるまでに半年~1年ぐらいかかったとしても、そこからそのままで良いか?って聞かれると答えはノーです。
というのも、相場では相場歴10年経過してようやくスタートラインに立つ。という考えかたがあるんですね。
毎日相場は刻一刻と動いていますし、10年に1度ぐらいの頻度で大きな金融ショックがある。
それを経験して生き残るあるいは、失敗して這い上がる。ことのできるトレーダーだけが一流の道を行けるのだと個人的に考えています。
私もFX歴3年弱のペーペーですのでまだまだ勉強です。
勝てるようになってからも自己研鑽と限界への挑戦は続くので、慢心せずに常に謙虚に行動していくのが大事ですね。
現状維持は衰退という言葉があるように、常に成長していかないと資本主義下では淘汰されていくので勝って兜の緒を締めるのが肝要。
FX初心者は具体的には何から勉強するのか?
どのぐらいの期間を学習すればいいのかは具体的には自分次第ということになりますが早くて半年、遅ければ3年~5年とかかってしまうことでしょう。
では、そこで遠回りをしない為に何から勉強をしたらいいのか?何を勉強したらいいのかをお伝えしていきます。
順番はざっくり以下の通りです。
- 基本(原理原則について)学ぶ
- 資金管理について学ぶ
- チャート分析について学ぶ
大きくは上記の手順で学習しておけばOKです。
1つ1つの領域がかなり深いのでコツコツ勉強、都度実践しつつ身に付けて行きましょう。
①基本(原理原則・FXの構造について)学ぶ
まずはFXの基本となる原理原則やFXの構造について学んでいきます。
具体的には
- FXで何故利益が上がるのか?
- 構造的に負けないようにする為にはどうすればよいのか?
- FXで先人達が培ってきた知恵
- 原理原則
等を学んでいきます。
この基本を自分の中に納得できる定義として理解しておくと、あとからトレードするときにブレがなくなり基本に忠実なトレードができるようになるのでじっくり時間をかけて理解しておきましょう。
②資金管理について学ぶ
資金管理は、トレーダーができる資金を守る為の施策です。
当ブログでも資金管理について相当たくさんの記事で解説していますが、まずは損切りができるようになることが重要です。
というのも、損切りがきちんとできるようになっておけば、大きく負けるという事がほぼないといってよいからなんですね。(もちろん、短期的にマイナスになる事はあるが)
だからとりあえず、損切りだけは必須でマスターしてください。損切りは勉強する。というよりもできるようにする。というニュアンスの方が近いですけどね。
とにかく、損切りができるようになれば資金管理の基本的なところは抑えているので、損切りができるようになることが資金管理の第一歩になります。
損切りについては下記記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
≫【悲報】FXに損切りしない方法は存在しない。諦めて損切りしよう
また、資金管理について網羅的に学習した場合には下記記事を参考にしてください。超網羅的に資金管理について解説しています。
≫【完全版】FXトレードの資金管理の方法徹底解説:リスク管理は必須
③チャート分析について学ぶ
チャート分析はFXの基本と資金管理が理解できてこそ本領発揮します。
というのも、チャート分析だけできたとしても勝ち続ける事はできなからですね。すべての要素で平均点を取る事ができないと相場では勝てません。(FXは総合力の勝負になる)
チャート分析で特に注意したい点は
- 絶対に当たるチャート分析は存在しない
- 相場が間違っているのではなく、あなたの分析が間違っている
上記の2点です。
この辺りは下記記事で解説しているので参考にしてください。
といった感じで、注意する事を最低限おさえておけばとりあえずはOKです。
絶対に当たるテクニカル手法を探そうとすると、それは相場では敗北を意味します。それよりも自分が如何に負けないように変化するかの方が重要(人間関係とおんなじですね。相場に自分を合わせる事が肝要)
チャート分析の勉強には3つの方法がありまして
- 過去チャートを使った過去検証
- 検証ソフトを使った検証
- デモトレードでの検証
上記の3つの方法でチャート分析について勉強・実践する事ができます。
どれも有効な手段ですので、あなた自身にあった物を選択しましょう。
具体的な検証方法については”FXの検証方法を解説する【検証は自分でやらないと意味がない】”で解説しているので参考にしてください。
過去チャートで検証
過去検証は、実際のトレードする証券会社のチャートで検証する事を言います。
■メリット
- 実際の証券会社を使うから新たに使い方を覚える必要がない
- 自分の使いたいインジケーターで検証ができる
- 検証しながらトレードができる
- 別のアプリを立ち上げる必要がない
■デメリット
- 遡る事のできるチャートデータが少ない
- 先が見えている為インチキしやすい
- 検証中に間違って注文してしまう可能性がある
過去チャートのメリット・デメリットは上記になります。
それで、チャートデータが少ないというデメリットですが、これはかなり大きなデメリットになりまして
検証する場合には検証数として100回は最低でも欲しい。(欲を言うならもっと)
というのが本音なので過去チャートだけでは検証数が足りなくなりがちなんですね。(特にスイングトレードの場合には)
ですから、過去チャートデータが多い証券会社を使うのはもちろんの事、それでも足りない場合には検証ソフトを使うのも検討する必要があります。
検証ソフトを使った検証
検証ソフトとは、PCやスマホで検証ができるソフト・ツールの事です。
■メリット
- 過去チャートのデータが豊富
- 時間効率が良い
- 倍速にできたり、遅くしたりと速度変化ができる
■デメリット
- がっつり使うなら有料版を買う必要がある
- プラットフォームに慣れる必要がある
- マイナーなインジケーターは使う事ができない
検証ツール・ソフトのメリット・デメリットは上記の通りです。
デメリットはそれなりにありますが、我々現代人にとって時間は相当大事なリソースですし特にトレーダーともなればその時間がそのまま収益に直結する事に使う事ができるので
デメリットを補って余りあるメリットがあるのが検証ツールになります。(かといって検証ツールが必須という訳ではない)
検証効率を上げたい場合には必須のアイテムとなりますし、検証時間もかなり早く100回分の検証が1時間で終了する事も可能です。
検証ツールに関しては下記記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
≫【無料あり】FXトレードの検証ソフト・ツール比較【検証しないと勝てるようになりません】
デモトレードでの検証
デモトレードでの検証は、実際の動いているチャートを使った検証になります。
デモトレードでは、過去チャートの検証・チャート検証ソフトを使った検証で結果に満足いく手法が実際の相場でも通用するか試す目的があります。
■メリット
- 先の見えない状態でトレードするので実践に近い状態で検証ができる
- 失敗しても失うのは時間だけなのでリスクはない
■デメリット
- リアルタイムの相場時間と同様に動く為検証に時間がかかる
- 実際に相場に注文が影響する訳ではない
- ゲーム感覚になりがちで検証が雑になってしまう
デモトレードを使った検証のメリット・デメリットはこんな感じになります。
上述していますが、デモトレードを使った検証の目的は
- 実際の相場でもその手法が通用するのか?
- リアルタイムの時間経過に感覚を慣らす
といった事が挙げられます。過去検証では4H足・日足でもすぐに検証ができても実際の相場の時間感覚ではそうはいきません。
1週間・1ヵ月とエントリーを待つといった状況も十分に考えられるからですね。
この時間間隔になれないうちはポジポジ病になりやすいですが、その慣れるまでの期間をデモトレードをしておくことによって初心者が陥りやすい失敗を回避する事ができます。
参考:FXのデモトレードは意味ない?デモトレードのメリット・デメリット
まとめ:FXの勉強時間が知りたいようじゃまだ二流
記事の内容をまとめます。
■FXで勝てるようになるまでの勉強時間はどのくらいか?
- 勝てるようになるのはぶっちゃけ人による
- トレーダーが一流になるには5年10年の期間が必要
■FX初心者は具体的に何から勉強するのか?
- 基本(原理原則について)学ぶ
- 資金管理について学ぶ
- チャート分析について学ぶ
といった感じです。
それで、重要なのは本当に勝てるトレーダーは勉強期間がどのくらいかは聞かないものなんですね。
というのも、人それぞれ状況もバックボーンも理解力も違う事を十分に理解しているからなんですね。
■例えば…
東大に合格するまでの勉強時間はどのくらいですか?
と聞かれて、どう答えますか?
→合格するまで勉強する
って事しか言えないと思うんですよ。だってどれだけ勉強しても足りない可能性があるから。
FXもこれとおんなじで、勝つまでに必要な勉強期間なんてあってないようなものなんですね。
それに、学校の勉強のように卒業したら勉強はしない。という事はなくトレーダーでい続ける限り勉強は続きます。(チャート分析に始まり哲学とか物理学とか入ってくる。もちろんここまでしなくても十分勝てる水準にはなれる)
ですから、この記事を読んでいるうちからFXの勉強が続かないのであればこれからトレードで稼いでいくのは難しいかもしれません。(厳しい事を言うようですが真実です。)
繰り返しになりますが、FXで勝てるようになる勉強時間は人それぞれです。ですがFXは本来、人と比べるものではありません。
そのため焦らずにしっかりと今自分に必要な能力を身につけていきましょう。それが勝てるようになるための近道であり唯一の道です。