FXにはデモトレードとリアルトレードがあります。とにかくまず初心者はデモトレードで経験を積むのがいいです。実際にFXをするかしないかを迷っている方もデモトレードだけでもトライしてみるといいでしょう。
デモトレードではリアルトレードと同様に本物のFX相場で取引をしているのと変わらないトレードがデモンストレーションつまり練習でできます。実際にかかる費用は一切なくどれだけ失敗しても大丈夫なのでトレードを練習するための必須ツールといえます。
ですが実際のリアルトレードと違い欠点もあります。その欠点は実際に自分のお金を使ってトレードをしないという点です。デモトレードとリアルトレードの大きな違いといえばここになります。この違いをしっかりと理解していないとデモトレードでしっかり練習したのにも関わらず大損をしてしまう。
相場から退場してしまう。といったことになり兼ねるので十分に注意をしておく必要があります。そこで今回はデモトレードとリアルトレードの違いと失敗しないデモトレードのやり方をお伝えしていきます。
FXのデモトレードとリアルトレードの違い
FXのデモトレードとリアルトレードの違いを把握しておくことでよりデモトレードを使いこなすことが可能になります。
違いを把握していないと最悪の場合リアルトレードをした時に破産なんて状態にもなり兼ねるので十分に理解を深めてからデモトレードをしていきましょう。
デモトレードだと勝てるけどリアルトレードで勝てない
デモトレードで勝てるけどリアルトレードで勝てないトレ―ダ―が多くいます。その原因はデモトレードとリアルトレードの違いを探っていくことで見えてきます。
■デモトレードとリアルトレードの違い
- 自分の身銭を切ったお金であるかそうでないか
- チャートに相手方が存在しない
- デモトレードだから実際のチャートに影響は与えない
上記の違いがあります。
中でも、デモトレードとリアルトレードの1番の違いは自分のお金を使ったトレードをするかどうかです。
これが心理的に大きな影響を与えてリアルトレードのパフォーマンスを下げている要因になります。
練習に強くて本番に弱い
リアルトレードになった途端に勝てなくなるのは
よく言われる練習に強くて本番に弱いといった状態ですね。この状態にならない様にするためには練習で120%の力で練習をしておいてリアルトレードで結果が出るような方法を使わなくてはいけません。
特にこの状態に多いのはトレード枚数が多すぎるということです。
トレード枚数がデモトレードの時に多くトレードをしてしまうとそのトレードに慣れてしまいますが
実際のトレードでも同じトレード枚数で取引してしまうと損失が大きくなってしまう場合が多くあります。
この状況にならない様にするためには、意図的にリアルトレードのトレード枚数を下げて損失が小さくなるようにしましょう。
そしてその損失に慣れるまでは決してトレード枚数は増やすべきではありません。
デモトレードのメリット・デメリット
デモトレードにもメリット・デメリットが存在します。それらを理解しておくことでデモトレードを十分に活用できるようになるのでしっかり把握しておきましょう。
デモトレードのメリットは
- リスク0でFXトレードの仕組みが理解できる
- チャート分析の練習ができる
- 実践と近い環境で取引をすることができる
何よりも、大きなメリットはリスクが完全に0という点です。
通常何かを始める時には初期費用がかかりますが、デモトレードは完全に無料でリスク0で始める事ができるんですね。
デモトレードで好きなだけ練習することが可能です。
反対にデモトレードのデメリットは
- リアリティに欠ける
- 実際に利益にならないので飽きやすい
- 自分のお金を掛けている緊張感がない
- 勝っても利益にならない
上記です。やっぱり1番のデメリットになるのは、自分のお金を使っていないので緊張感が薄れる事にありますね。
実弾でトレードする時と比べれば緊張感が薄れるのは多少仕方がありませんがそれでも雑になってしまう感覚は否めません。
どうしても身が入らない場合には各証券会社の最低取引金額で練習するのも1つの方法としてありです。
デモトレードは練習のトレードをするときに活用するツールなのでデメリットの部分は割り切ってトレードに臨む必要があります。
失敗しないデモトレードの使い方
デモトレードで失敗しない為には、如何にトレードに真剣に取り組みリアリティをもって連取ができるかどうかにかかってきます。
また、以下の事にも注意しておきましょう。
- 自分のお金でトレードしている感覚になる事
- 勝つことよりも、あなたの作ったトレードルールを守れているかを重視する
- デモトレードで勝てないならリアルトレードに移行しても勝てない
上記はデモトレードを行う上で大事な心が前になります。
デモトレードを行う時は相場に対して真剣に向き合いトレードをする気持ちが必要です。
ここで挫折していく人が多い分それを乗り越えれば道は開けてくるのでのちの自由の為にも今は踏ん張りましょう。
FXには心理学が深く関係してくる
トレードには心理学が深くかかわっています。リアルトレードになるとそれを身をもって体感することになるでしょう。
デモトレードでその感覚を味わうのは少し難しいのでデモトレードを卒業するまでに知識としてFXの心理学について理解を深めておくことが大切になります。
マストで知っておいてほしいのはプロスペクト理論とサンクコスト効果についてです。この2つは特に初心者トレーダーが勝てない原因と深くかかわってくるので必ず理解しておくようにしましょう。
参考:FXには心理学が重要!行動・投資心理学への理解と使い方
メンタルはリアルトレードで鍛えるしかない
デモトレードのデメリットであるメンタルが鍛えることができない点はリアルトレードに入ってから鍛えていきましょう。
- 実弾を打っていないからポジションサイズによってどう感じるかが分かりづらい
- いくらイメージ力を持ってリアリティを出しても結局はデモトレード
- 実際のチャートの値動きに一切干渉しない(ロットが小さいとそこまで大きな影響は与えないが)
上記のものは、実践の中で解消していくしかありません。
その為リアルトレードに入ってもまずは大きな金額で取引するのではなく。
まずはあなたが使っている取引口座の最低取引枚数でトレードでしていきましょう。そして徐々にデモトレードと同じ枚数にしていきましょう。
デモトレードとリアルトレードでは平均台の上を歩くかビルとビルの間を渡るかぐらいの心理的な差があるので必ず守るようにしましょう。
参考:FXのメンタルって結局何?メンタルを鍛える方法を分かり易く解説
まとめ:目的を意識して練習していこう
FXでデモトレードを始める時にはまずデモトレードの性質を十分に理解してから臨みましょう。その名の通りデモトレードは練習なので目的はトレードの練習になります。
最低限押さえてほしいことは
- 取引ツールの理解
- トレード手法を使いこなす
- チャート分析をできるようになる
- トータルで勝てるようになる
これらの事をクリアするまではデモトレードをひたすら行いましょう。
また、リアルトレードで失敗しない為にも今のうちから
FXの心理学のプロスペクト理論とサンクコスト効果についての理解を深めて対策を準備しておきましょう。