資金管理

FXで失敗しないロット上げ方とタイミングはこれだ!適切なロットでトレードしよう

ロット上げるタイミング

FXである程度の経験を積むともう少しロットあげた方が利益取れるよな?もうちょっとロット上げても大丈夫だな?と思う習慣があるでしょう。

しかしそのロットを上げるタイミングを間違えてしまうといきなり大きな損失を被る可能性があります。ロットを上げるということはそれだけでトレードの心理的な負担が大きくなります。ロットを上げようとしている時は決まって冷静な判断ができない場合が多いです。

そのような心理状態の時にロットを安易に上げてトレードをしたがために、普段は損切りできているのに損切りが急にできなくなったり、ナンピンしないのにナンピンしていたりと今までコツコツと積み上げてきた利益を一瞬でなくしてしまうようなトレードを行う危険があります。

そうならない為にもこの記事を読んでロットを上げる適切なタイミングを知っておいて冷静な判断でロットを上げるようにしましょう。

FXで失敗しないロットを上げるタイミング

FXで失敗しないロットを上げるタイミング

FXで失敗しないロットを上げるタイミングは以下の3つです。

  • 自分のトレードがトータルで負けないことが立証できた時
  • トレード手法が固まって収益が安定してきた時
  • ある程度利益が溜まってきて余裕がでてきた時

上記のタイミングでロットを上げていきましょう。

焦って稼ぎたい気持ちは非常によく分かりますが、ロットを上げることはその分負ける金額も大きくなることなので慎重にやるのが適切ですよ。

1.自分のトレードがトータルで利益が上がることが立証できた時

トータルで利益が上がることが自分のトレードで少額でも検証で確認することができれば、それと同じやり方でやればいいだけですからロットを上げるタイミングとしては適切です。

ただし、この場合にも一気にロットを上げるのではなくて

段階的にロットを上げていくことが重要になります。

というのも、大きな損失に心がついていけなくなるからなんですね。ちょっと痛いなと思うぐらいの水準ぐらいでちょうどいい感覚だと思います。

痛いな~と思うぐらいのロットでトレードすると心理的に大きくストレスがかかって次第にトレードルールが守れなくなってきてしまうんですね。

検証やリアルトレードでトータルで勝つことが分かると1回のトレードで一喜一憂しなくなります。

ロットを上げて同じことをするだけですからね。もちろんこれが難しいのですが…

2.トレード手法が固まって安定して利益が出た時

続いては、トレードの手法が固まり安定した利益が出た時にロットを上げるというのも効果的でしょう。

というのも、ロットというのは直接利益にこそ繋がりますが、それよりも大切な

  • 資金管理
  • メンタル
  • チャート分析

などが備わっていないとロットを上げても損が拡大してしまうだけになり兼ねるからです。

そのため、安定した利益が出たらロットを上げるというのは視覚的にも分かり易いので適切なタイミングになります。

具体的なタイミングとしては、3ヶ月連続でトータルで勝ちにできた。などの期間的指標を設けておくとロットを上げる心理的ハードルが低くなりますよ。

3.ある程度利益が溜まってきて余裕ができてきた時

3つ目は、ある程度利益が溜まってきた時です。

ある程度とはどの程度か?という質問が来そうですが、具体的には…

  • 証拠金の金額が2倍になった時
  • ロットを上げた時の負け金額を利益で補填できる金額になった時

上記が適切なタイミングになってきます。

これはかなり資金管理の発展型になっていますが、利益が出ても慢心してロットを上げずに出金をかけて利益をプールしておくことが大事な思想になってきます。

そこで利益が溜まってきたらロットを上げて負けたとしてその負け額をプールしておいた利益から補填して同じロットが打てるようにしておくんですね。

ロットを上げるとそれまでの損失よりも大きな損失が出る為冷静な判断がしづらくなります。

ロットを上げた途端に負けても心理的安定を担保するために利益額を出金してプールしておく戦略です。

ロットを上げるタイミングは慎重に!

ロットを上げるタイミングというのは極めて慎重に決める必要があります。しかしながら多くのトレーダーが非常に安易なロットの上げ方をしてしまっている現状があります。

ロットというのは慎重に上げていかないと、

  • 損切りができていたのにできなくなる
  • 普段はナンピンしないのにナンピンする
  • トレードルールが守れなくなる

上記のように、自分が今まで守っていた規律さえ破ってしまうぐらい危険なものになります。

ですから、ロットというものは慎重に上げていく必要があります。

トレードに自信がついてきたときはむしろ出金すべき

よく自分のトレードに自信がついてきた時にロットを上げる人がいますが、

本来は逆なんですね。

・トレードである程度利益がでて自信がつく

→ ロットを上げる

→ 損切りが耐えられなくて塩漬け

→ 出た利益以上に損失が膨らむ

→ 冷静なトレードができなくなる

といったフローを歩んでしまうのが自信が出てきた時にロットを上げるトレーダーです。

自信がついて来た頃にはある程度利益も溜まっていると思うので一度利益額の出金をかけるのがおすすめです。

これをすることで利益を担保できますし、もしそこで証拠金が減っても利益分から足して行けば問題ありません。

リスクを取るのは利益が十分に溜まってからでも遅くありませんよ。

利益よりも負けない事重視の考え方

ロットを上げるという事は、得られる利益を増やす事ができるという事。

ですが、得られる利益が増えると同時に損失も増えるという事は忘れてはいけません。

つまり、ロットを上げた時に出る損失をあなたの心と体が受け入れられるか?慎重に考える必要があります。

ここの自己分析ができていないといつまで経ってもブレイクスルーする事ができません。

また、お金の器は徐々に鍛えていく事ができるのでコツコツ長い目で見て焦らないようにしましょう。

あくまでも大事なのは負けない事ですよ。

参考:【超重要】FXで勝つことよりも重要な負けない事について【初心者ほど難しい】

FXのロットを上げる時にこれだけは絶対にやってはいけない4つの事

FXのロットを上げる時にこれだけは絶対にやってはいけない4つの事

これだけは絶対にやってはいけないロットの上げ方は多くの負けトレーダーがやっているロットの上げ方であり、今はできていても過去に経験のしたことのあるトレーダーが多い上げ方になります。

  1. 損した時にロットを上げる
  2. 焦って稼ごうとしている時にロットを上げる
  3. 慢心して一気にロットを上げる
  4. もっと稼ぎたいという欲望からロットを上げる

上記のロットの上げ方はトレーダーとして不適切なのでやらないように気を付けましょう。

1.損したときにロットを上げる

損したときにその損を取り返しす目的にロットを上げるということですね。

これは損失が出た時に

  • 悔しい
  • 早くこの損を取り返したい

という心理状態からくる行動ですが、この思考になってしまうと冷静な判断ができなくなってしまう為余計に損が膨らむ可能性が高くなります。

損したということは今の相場に対して適切な分析ができていないということになるのでそのような時にロットを上げるのはかなり危険な行為になります。

2.焦って稼ごうとしている時にロットを上げる

焦って稼ごうとしている時というのは、相場を冷静に見る事ができていない時です。このような状態の時にロットを上げても損失がかさんでしまうだけです。

  • 生活に必要な資金をFXで稼ごうとしている
  • 借金を証拠金に当てている(金利返済がある)

上記の場合にはロットを上げる事を辞めるのはもちろんの事トレードを中断することすら考える必要がある事由になります。

焦って稼ごうとしている状態では冷静な判断ができなくなるので余裕資金でトレードするようにしましょう。

焦って稼ごうとしている時点でFXでは負けが確定しているようなものなのでそのような心理状態の時はトレード事態をしないことが賢明です。

3.慢心してロットを一気に引き上げる

トレードの成績がある程度満足な結果になってくると必ずといっていいほど調子に乗ります。

  • 俺もうトレードで負ける事ないから余裕だな!
  • 何しても負けないからちょっと楽してトレードしよ~

上記のような状態に必ずといっていいほど陥ります。全能感とでもいいましょうか?勝てるようになるとほとんどの人が経験する気持ちの高揚感があります。

がこの時にロットを一気に引き上げるのは愚策中の愚策ですね。

というのも、利益ばかりで損失の事を考えていないから。

いままで1ロットをトレードしていたものをいきなり10ロット、20ロットという風に引き上げると1度のトレードの損失も大きなものになります。

心理的負担がかなり大きなものになる為、ロットは段階的に上げていくようにしましょう。

4.もっと稼ぎたいという欲望からロットを上げる

もっと稼ぎたいと思っているということは勝ちに意識が向いてしまっている状態になります。

トレーダーは勝ちに固執するようになると不思議と負けるようにできているのが現実なんですね。上述していますが、勝った時はむしろロットを落とすぐらいの慎重さがある方が生き残る確率が上がるんですね。

■勝ちたい → エントリーチャンスを無理やり作ろうとする

      → 損切りから考える事ができなくなる

■負けないように → エントリーチャンスがなくても焦らない

         → リスクから考えるからきちんと損切りができる

上記のように明確な行動の差が生まれてくるんですね。これが勝てるトレーダーと負けるトレーダーの思考回路でもあります。

もっと稼ぎたいと思ったら危険信号だと捉えてロットを落とすなり利益を出金するなりして冷静に相場と向き合って行きましょう。

トレードのロット数は固定がいいのか変えたほうがいいのか?

トレードのロット数は固定がいいのか変えたほうがいいのか?

適切なトレードのロット量として疑問に上がるのがロットは固定がいいのかトレードによって変えたほうがいいのか?

というものです。

これは一概には言えませんが、ロットはエントリーによって変えるのが適切です。

というのも、エントリーによって変える事で複利が効き資産増加させやすくなるからですね。

固定ロットの方が考える工程は少なくてすむ為やりやすいかもしれませんが、ロットを変える事(ポジションサイジングという)は重要なトレーダーの仕事とも言えるのでマストで行うようにしましょう。

参考:FXの資金管理の必須テクニック【ポジションサイジング】について解説する

損が恐くてロットがいつまでも上げれない問題

ここまでロットを上げる事について解説していましたが、反対に損が恐くて中々ロットが上げれない・増やせない人ももちろん存在します。

トレードにおいて利益となる公式は

pips × ロット = 利益

となりますから必ずどこかでロットを上げないとトレードの収益は増えて行きません。

そこで解決策になるのが以下の方法になります。

  • 証拠金に対して2%以内の損失になるようにポジションサイジングする
  • 徐々に損失額に慣れるように日常的に器を鍛える

上記の2点になります。正直なところ個人で張れるロットにはトレーダーそれぞれに限界値があります。

これはある程度は後天的に鍛える事も可能ではありますが才能や価値観の影響を大きく受けるのも事実ですね。

自分のやっている事の一貫性と納得しているか?

意外と盲点になりやすいのが、目の前の手法や資金管理ばかりに目が行ってしまって本質である一貫性の部分がなくなっている場合が多いです。

上記の内容でもロットを上げらない場合には

  • 相場に対して一貫性を持って行動しているか?(例外は作らない)
  • 自分のする行動に納得して従えているか?

この2つに着目してみましょう。ロットを上げるのはどんなに慣れているトレーダーでも恐怖はあるものでして、それを支えるのが一貫した行動と自分の行動に対する自信と納得です。

だから、勝ち続けられる。ここの部分が解消できないといつまで経っても運で勝っているトレーダー、手法がはまっているから勝っているトレーダーの領域を抜ける事ができません。

なんか勝っている。という状態から意図して勝てている状態にできるように日々意識していきましょう。

まとめ:自分自信を客観的に見つめよう

まとめ:自分自信を客観的に見つめよう

FXでロットを上げるタイミングというのは非常に難しいです。ロットは感情に左右されていない時に上げるという上げ方をするのが1番適切なタイミングといえます。

なぜなら感情に左右されている時は決まってトレードで負けるからです。

感情に左右されている時というのは

  • 損が出た時にロットを上げようとする
  • 焦って稼ごうとしている時
  • 一気に引き上げようとしている時

このようにロットを上げる時に感情に任せてロットを上げてしまうと失敗してしまうのです。感情が入った時にロットを上げてしまうと、損切りができなかったりナンピンをしてしまったりとトレーダーとして当然のことができなくなって一気に負けトレードをしてしまいます。

このようなトレードをしない為にもロットをタイミングというのは冷静に自分のトレードを客観的に分析できる時に上げるのがタイミングとしてはベストになります。

戦略的にロットを上げて勝つべくして勝つというのが大切ということです。トレーダーはトレードに感情が介入すると途端に勝てなくなってしまうため、冷静な判断でロットを上げられるようにしておくといいですね!