テクニカル分析

FXトレードが下手な人と上手な人の違いは?トレードを上達する方法

あなたはFXトレードが上手いですか?それとも下手ですか?

トレードには上手い人と下手な人では雲泥の差があります。その差がなにかを理解することで上手いトレーダーに近づく事ができます。

ですが、実際に上手いトレーダーを参考に使用と思っても近くにいないのが普通ですよね。

そこで、上手いトレーダーも下手くそなトレーダーも両方見てきた私がその共通点を解説していきます。

本記事を読むことで得られるもの

  • FXトレードの上手い人と下手な人の違いが分かる
  • トレードを上達する方法が分かる

上記です。それでは、早速解説していきます。

FXトレードが下手な人の特徴

まずFXトレードが下手な人の特徴ですが、

  1. 自分の負けを認める事ができない
  2. 損切りができない
  3. 明確な根拠でエントリーしない
  4. チキン利食い → 利小損大のトレード

などが挙げられます。これらのトレードは典型的にやってはNGなトレードですが、実際に下手なトレーダーがやってしまっている例であるんですね。

では、詳細に解説していきます。

1.自分の負けを認める事が出来ない

1つ目は自分の負けを認める事ができない。ということです。

自分の負けを認める事 = トレードが下手くそ

という自己認識があるからです。また、負けを認める行為というのはそのままマネーを失う行為になりますから、自分に対する痛みを避けたい。

というとても人間らしい行為と言えます。

2.損切りができない

2つ目は、損切りができない。ということですが、これは1つ目の負けを認める事ができない。と密接関係してきます。

というのも、

負けを認められないから損切りができないという行動に繋がってくるからなんですね。

また、検証数が足りていない。ということも挙げられます。つまり、損切りができないということはまだ実践経験が足りない、検証で損切りについて考える事ができなてない。

という事です。損切りができないという時点でリアルトレードでは死活問題になりますから、資金を飛ばす前に1度ロットを落とすか検証からやり直すかするのが懸命な判断といえます。

参考:【悲報】FXに損切りしない方法は存在しない。諦めて損切りしよう

3.明確な根拠でエントリーしない

3つ目は明確な根拠でエントリーしない。ということです。

下手なトレーダーにありがちですが、

・なぜ、そこでポジションを持ったのか?

そこからどういった値動きのイメージを持っているのか?

ということを質問してもすぐに答えられません。理由は単純で

明確な根拠がないままにエントリーしているから

この明確な根拠がある事でそのトレードは負けトレードであっても意味のあるトレードになりますし、次の勝ちトレードに繋げる事ができるようになる訳なんですね。

ここで、目安になるのは、そのポジションについて他人に説明ができるかどうか?です。

これが曖昧になっていればそれは明確な根拠がない。ということになりますしあればOKということです。

4.チキン利食い → 利小損大のトレード

4つ目は、チキン利食いです。これは3つ目の根拠のあるトレードに関連してきますが、

利確目標値がないからチキン利食いのトレードになってしまうんですね。

このチキン利食いというのは、一見利益が残せているからいいように思えますが、チキン利食いをしてしまうトレーダーは同時に損切りがかなり遅い傾向にある訳です。

トレードでは損小利大が鉄則ですが、利小損大のトレードになってしまう。

これがチキン利食いのトレードになります。

FXトレードが上手な人の特徴

FXトレードが上手な人の特徴

では次にFXトレードが上手な人の特徴について見ていきましょう。

  1. トレードルールを作っている
  2. 資金管理ができている
  3. トレードシナリオを立てている
  4. 間違いをすぐに修正できる
  5. 無理なトレードはしない

1.トレードルールを作っている

まず1つ目は、トレードルールを作っているということです。

このトレードルールとは言ってしまえば、トレーダー個人個人の規律です。

これが守れないとトレードで勝つことは難しいんですね。

トレードルール例1

例えば、代表的な損切りがこれにあたります。多くのトレーダーは損切りができなくてコツコツドカンのトレードになってしまう訳ですが、勝っているトレーダーは損切りは必ず行います。

それは、FXトレードがレバレッジの効いた投機だと言うことを理解しているからなんですね。だから損切りを入れるというのは必須な訳です。

これを自身のトレードルールにするためには、どこで損切りを行うのか?ここを明確にしておく必要はあります。

・移動平均線を下抜けたら損切り

・直近の安値を下抜けたら損切り

など、どれでもいいですが、検証してある程度の勝率と一貫性があれば問題有りません。

参考:FXはトレードルールが必須!ルールの作り方・守り方【実例あり】

2.資金管理ができている

2つ目は資金管理ができている。ということです。

これは、勝ってるトレーダーは当たり前にやっている事ですが、負けているトレーダーはこの重要性にイマイチ気がついていない印象を強く受けます。

というのも、この資金管理ができていないと、トレードでトータルで勝ち越す事ができないから。

資金管理が不安定な状態で一時の勝ちを享受したとしても、いずれ儚く資金は散っていきます。これは資本主義における淘汰なので必然です。

ですので、目先の利益に目を眩ませず負けないように資金管理を徹底しておく必要があります。

参考:【完全版】FXトレードの資金管理の方法徹底解説:リスク管理は必須

3.トレードシナリオを立てている

3つ目はトレードシナリオを立てている。ということです。

このトレードシナリオというのは、値動きのイメージでトレードするためには必須になります。このイメージがないと損切りや利益確定の水準が自分の思った通りに動くイメージしかしていないため適切な損切りができません。

このトレードシナリオに使うのが

  • ダウ理論
  • グランビルの法則
  • エリオット波動

といった相場の原理原則を活用して、あなた自身の相場感も交えながら論理的に根拠だてて考えていく必要があります。

ここで自分に都合のいいイメージだけを想定するのはご法度です。

4.間違いをすぐに修正できる

4つ目は間違いをすぐに修正できる。ということ。

これは、技術というよりは心理的なものになりますが。とても重要なことです。

というのも、この間違いがすぐに修正できていない。ということはトレードにおいて致命傷となるからです

損切りせずにポジションを塩漬けして強制ロスカット

といったような最悪の事態につながるからなんですね。3つ目のシナリオイメージにも関連してきますが、あくまでもシナリオはシナリオで絶対ではありませんので、間違っているなと感じたら即英断するだけの判断力が必要です。

5.無理なトレードはしない

5つ目は無理にトレードしない。ということです。

トレーダーがやるべきことというのは、稼ぐことですが、それ以上にあなた自身の資産を守る。という姿勢が重要になってきます。

そのためにも、無理にトレードしない。これが必要です。

チャートを見るとなんとなくエントリーしたくなる。俗にいうポジポジ病が発生するわけですが、これに対して対処するには、心理的な問題が強く関係しています。

参考:FXで負けないマイルールを作って負けないコツを掴もう!勝つ人はルールを必ず持っている

FXが上手い人のトレードを参考にする

ここからは少し発展ですが、うまい人のトレードを参考にする。というのはとても有効な手段です。

  • どんなトレードが優位性があるのか理解できる
  • トレーダーの判断基準が得られる

上記のようなメリットがあります。もちろん注意点もあって

  • 断片的な情報だと意味がほとんど無い
  • 検証せずに使えば意味がない

といった具合です。実際にトレーダーの本当に考えている事は頭の中にあってチャートだけあっても理解はできませんし、当然、断片的な情報だけでトレードしていてはその行動の本質的な部分の理解ができていないため一貫性が持てません。

参考にすべきは考え方や思考

そこで、まず重要になってくるのが、トレード手法を参考にする。ということではなく。

考えたや思考プロセスを参考にするのです。

■なぜ損切りをするのか?

○:損切が相場から退場しないために必須の事であるから

☓:本に書いてあったから

なぜそこでエントリーするのか?

○:自分の検証したデータとして優位性の高いポイントだから

☓:うまい人がそこでエントリーしているから

上記はあくまで参考ですが、ただ真似をするのではなく。なぜそれを行っているのか?という部分に着目していきましょう。

勝てないトレーダーは概して手法・ロジックに惹かれます。ですが相場で勝つ本質は目に見えないところにあるのです。

参考:FXトレードが上手い人の真似は意味がない?コピートレードは絶対するな!

FXトレードを上達する方法

FXトレードを上達する方法は大きく4つあります。

  1. チャート分析に一貫性を持つ
  2. 資金管理を習得する
  3. 負けトレードから逃げない
  4. トレード記録から自分のトレードを分析する

上記の4つです。これができていれば正直ロジックはなんでもいいです。

1.FXチャート分析に一貫性を持つ

まず、1つ目はチャート分析に一貫性を持つということ。複数のインジケーターを採用しているとどのシグナルでエントリーするのかバラバラになります。

また、本当はトータルで勝てる手法なのに、負けが重なったからロジックを変える。という行為をしていると勝てるはずなのに勝てない。というジレンマに陥ってしまいます。

実は検証しているとこの心理状態からは抜け出す事ができるので検証は必須のタスクといえますね。

一貫性を持つためには分析をシンプルにする

一貫性持つためのコツとしては、分析自体をシンプルにすることです。勝てるトレーダーは複雑な分析をしている。と思ってしまいがちですが、

勝っているトレーダーのチャート程シンプルであれもこれもとインジケーターを表示させていません。

・MAの短期、中期、長期の3本だけ

・ラインとRSIだけ

・ボリンジャーバンドとMACDだけ

といった具合です。目安となるのはメインチャートに1つとサブチャートに1つぐらい。という感覚ですね。

2.資金管理を習得する

2つ目は、資金管理を習得する。ということです。

こちらに関してはすぐに始める事ができます。というのも、行動1つだからですね。

次のエントリーから意識することが変化してくる訳です。資金管理については当ブログではかなりの量の記事を書いているのでそちらを参考にしてください。

参考:FXトレードの資金管理をコツ大公開!資金管理を制するものはトレードを制す

3.負けトレードから逃げない

3つ目は、負けトレードから逃げない。ということです。

これは、損切りがきちんとできずに塩漬けにしてしまう方からすると難しい事ですが、確実に必要なタスクです。

トレーダーにとって、相場の上げ下げは究極的には関係有りません。上がっても下がっても勝つのがトレーダーです。

ですので、負けトレードはさっと受け入れて次のトレードに活かすのが懸命です。いつまでも塩漬けポジションを持ったままだと、ニュートラルに考える事ができなくなりチャート分析にも支障をきたします。

また、勝ちトレードも負けトレードもただのデータに過ぎません。そう考えると負けトレードを上手く分析して活用することのできるトレーダーが勝つことは容易に想像できますよね。

このようにして負けトレードから分析してあなたのトレードの何が行けなかったのか?ここを逃げずに分析することが重要になります。

4.トレード記録から自分のトレードを分析する

4つ目は、トレード記録から自分のトレードを分析する。ということです。

これは、3つ目の負けトレードから逃げない。と似ている要素ですが、チャートよりも自身のトレード記録の方が有益な情報をもたらしてくれる場合が多くあります。

というのも、

・月単位で負けてしまった月に何を考えてトレードしていたのか?

勝っていたとしても、バルサラの破産確率で照らし合わせて見る

といった事ができるからです。ここから今のあなたのトレードのいいところや弱点を洗い出す事ができます。トレードは1回1回の勝負で一喜一憂することなくトータルで見ることが重要になりますから、俯瞰する目線も同時に養う事ができます。

まとめ:トレードが上手い人は間違いなく継続している

本記事では、下手なトレーダーと上手な違いについて解説してきました。

最後になりますが、

上手いトレーダーは例外なく継続しています。

これはどんな物事でも同じですが、トレードでも全く同じなんですね。仮に今あなたが勝てていないとしても、トレードで成功したいと思うならば諦めずに継続しましょう。

毎日少しずつでいいので進む事が重要です。