FXの情報を調べたり、見たりしていると、予想・予測という言葉をよく耳にしますよね。
が、実際には勝っているFXトレーダーを分析していると、予想も予測もしていない事に気が付くんですよね。
どういう事か?
上がっても下がってもどっちに行ってもいいようにあらかじめ準備しているから。
であります。この真実を具体的に解説していきましょう。
FXで勝つトレーダーは予想・予知はしないし信じない
FXで勝つトレーダーは予想・予知という概念とは無縁です。
むしろかなり毛嫌いしているものですよね。
なぜなら、予想や予知をしても勝てないのを知っているから。
初心者の頃に誰しもが経験するトレードですが
- そろそろ下がりそうだから売っておこう
- ここはこうなる気がするからエントリーだ
- 今回の雇用統計は売りで勝負しよう
といった具合に予想してトレードしてしまうんですよね。
まあ、これが勝てない… 勝てたとしても続かないのが真実なんですよ。
世の中には予想・予知させるコンテンツが蔓延している
残念な事に世の中には予想・予知をするコンテンツが蔓延していまして、それがそのまま個人トレーダーが勝てない要因にも繋がってくると個人的に考えています。
- 天気予報
- 占い
- アナリスト市場予想
上記のようなものは当たる時もあれば当たらない時もあるもので完全に予想・予知の類な訳なんですね。
もちろん、天気も根拠があれば当たる確率を上げる事ができるし、占いもきちんとした占い師ならば統計学で見てくれるから当たる訳なんですが、私達が日々無料で触れているコンテンツにそこまでの威力はないのが現状なんですね。
相場に自分の都合を押し付けても通用しない
勝てるトレーダーは相場に自分の都合を押し付ける事は決してしません。
あくまでも相場に従う、相場の言う通りにトレードするという感覚の方が近いですね。
- そろそろ下がるはずだからショートだ!
- 損切りは200pipsだと痛いから100pipsにしよう
- 利益はここまで欲しいから利確指値はここに置く
上記の事が相場に自分の都合を押し付ける事の具体例になります。(もしこれが分からないようだと少しやばいかもしれません。)
相場に自分の都合を押し付ける事ができるのは一部のマーケットメイカーと呼ばれる巨大ファンドたちだけに許された事であります。彼らでも思う通りに動かすのは難しいかもしれない。
それがFX相場なんですね。そんな相場で一個人投資家が自分の都合を押し付けても通るはずもなく、無残な結果になるのがオチです。
自分の都合を相場に押し付けない事が理解できると、資金管理やポジションサイジングがどれだけ大切かが良く分かりますよ。
FXは予想ではなく確率で支配する
FXトレードで勝ちたいならば、予想・予知ではなく確率で支配する必要があります。
具体的な例を挙げると
- ピンバー+MAサポート 勝率60% リスクリワード1:2
- ヘッド&ショルダー 勝率50% リスクリワード1:3
上記は私が検証してトータルで利益が出ている手法ですが、確率によって支配されています。
だから実際にトレードする時にも確率論に則ってトレードするためエントリー時に考える事は一切なく淡々とエントリーするのが日課になっています。エントリーできない時はトレードはしません。
参考:FXでリスクリワードを固定して利益を伸ばす方法!理想的なリスクリワードは?
確率論で支配する事の重要性が学べる書籍
確率論で支配する事をもう少し体系的に学びたい場合おススメの書籍をご紹介します。
自分で検証しトレードの期待値を歪めていく
上記で私が実際に使っている手法について触れましたが、それを知ったからあなたが勝てる。というものでもないのが現実なんですね。
というのも、自分で検証していないから。
自分で検証していないと確率を支配するための行動ってどこかで不安になって取れなくなってしまうのが人間なんですね。(負けが重なった時にその手法を信頼できなくなる)
が自分で検証していれば
- 今まで最大の連敗数がどれだけなのか?
- ドローダウンの時期は?
- 何が間違っているか?
等が分かるんですよね。だから修正が効かせやすい。
お金の事で信頼できるのは究極自分の事だけなんですね。誰かからもらった素晴らしいアドバイスであれきちんと自分で精査していくのがトレーダーであり投資家です。
間違ったアドバイスを間違いだったと証明するためにあなたの大事なお金を使う必要はありません。
確率を支配する考え方に立つとFX以外も視野に入ってくる
少し発展的な考え方ですが、確率を支配してより負けないように思考していくとFXトレード以外も視野に入ってくるようになります。
というのも、FXだけではポートフォリオとしては脆弱だからですね。
ここで大事になってくる視点がポートフォリオとアセットアロケーションという考え方になります。
■ポートフォリオ
→あなたの資産の事。分散投資とか言ってるけど、実際のところはこのポートフォリオに個性が出て十人十色のポートフォリオがある。
■アセットアロケーション
→資産クラスを分散する事(金地金+FXトレード、株式+FXトレード)
みたいな感じ。ポートフォリオよりも上位の概念でこっちのほうが重要
上記のようになってまして、アセットアロケーションについてトレーダーも考える事が必要があるんですね。確率をより支配するならば。
もちろん、そこまで理解してFXだけに絞るのも十分ありですし、むやみやたらに分散するのは意味がありませんのでご注意を。
ただ、確率を支配してより負けないように思考するとなると、様々なアセットクラス(資産クラス)を使っていくとより頑強な負けない牙城が完成するという事です。
まとめ:自分で考える事が自分のスタイルを作り上げる
最後になりますが、FXトレーダーは自分で考える事が仕事になります。
もちろん、最初は誰かの意見やアイデアを参考にする事はあれど、それでも最後に取引注文のボタンを押すのはトレーダーであるあなた自身の判断なんですね。
ここで少しずつあなたなりの時間感覚や相場感覚が織り交ざってくるとそれは、誰かに教えてもらったものであってもあなた独自のものになっているんですよ。
つまり、似ているところはあれどあなただけのトレードスタイルになっているという事。
同じ言語世界であるから言葉の表現やエントリーの仕方は似ていても全く違うものになるんですね。誰かが真似しようとしてもできなくなってくる。
なぜか?そこにはあなただけの膨大な検証と経験値があるからですね。
相場で本当に一人前になる為には、5年~10年は必要でして、そこからが本番です。私もまだまだ相場歴3年のひよっこなので一緒に切磋琢磨していきましょう!