FXで負けが素直に認められない人って多いですよね。
結論から言ってしまうと
負けが認められないと勝つことができない、勝ち続ける事ができない
という訳ですが、これは頭では理解してても行動できないのが人間です。(かくいう私もそうでした)
今回はそんな負けが認められないトレーダーが負けを認められるようになる考え方について書いていきます。
本記事を読む事で
- FXの負けに対しての考え方が変わる
- 損切りがしやすくなる
- 勝率が高くても勝てない事が理解できる
といった効用があるので是非最後までご覧ください。
FXトレードで負けが素直に認められない時の考え方
- 負け=失敗ではない
- 負けはトータルで勝つ為の必要経費
- 100%勝つ事はどんなトレーダーでも不可能
- イチロー選手の打率
上記の4つの考え方について解説していきます。
①負け=失敗ではない
トレードの負けは一見負けに見えますが、実際にそれ本当に負けトレードなのか?
と考えると実はトレードの負けは失敗ではないんですね。
もちろん、負けが込んで投資金が全部飛んでしまうとこれは負けというか大敗にカウントされるとは思いますが
各トレード毎の負けは別に失敗ではないという事です。
むしろ、負けと定義すべきは
自分の決めた行動が取れなかった時
これがトレードにおける負けだと個人的には思っています。
- ここで損切りすると決めたのに損切りができなかった → 負け
- 年末年始はトレードしないと決めてたのにトレードした → 負け
- 損切りポイントに来たから損切りした → 勝ち
②負けはトータルで勝つための必要経費
2つ目の考え方は、負けはトータルで勝つ為の必要経費。ということです。
1回1回のトレードに一喜一憂するのではなく、トータルで見るのが大事なんですね。
- 1週間ベースで勝率はどれぐらいか?
- 1ヵ月ベースで勝率はどれぐらいか?
- 1年ベースで勝率はどれぐらいか?
人はどうしても意識してないと近視眼的に物事を見てしまいがちですが、そこを意識的に長期的な視野で俯瞰(ふかん)する事が大事になります。
トレードでも、毎トレードの勝ち負けよりも、1週間で見てどうか?1ヵ月で見てどうか?という視点に立った方が結果が分かりやすいですし、修正もしやすいという事ですね。
また、勝率だけ見るのも不適切で、勝率と同時に
- リスクリワード
- プロフィットファクター
- 損益率
- バルサラの破産確率
なんかもトレードの結果の指標として取り入れるとよりトレードの評価が見える化できますよ。
特に、バルサラの破産確率は毎月計算しておくのが個人的におススメです。
③100%勝つ事はどんなトレーダーでも不可能
3つ目は、100%勝つことはどんなトレーダーでも不可能。という事です。
私自身たくさんのトレーダーさんと交友させてもらう中で100%の勝率をキープできる方は見たことがありません。(1ヵ月とかの短期間では可能だが、年単位となるといない)
- 相場は予想・予測できない
- トレーダーは負けを決定する事しかできない
- 負けないように意識してトレードする
- 負けなければOK
こんな感じで勝つトレーダーは考えていまして、100%勝つことを放棄していると言ってもよいですね。
むしろ、勝ち負け自体に意識を向けていないといった方が正確かもしれません。
それぐらい達観しているということ。私自身もこの感覚は徐々に身に付いて来ていまして、これは5年ぐらい相場経験があってようやく辿りつけるのかな?と思ってもいます。
参考:【悲報】FXに損切りしない方法は存在しない。諦めて損切りしよう
④イチロー選手の打率
4つ目はイチロー選手の打率です。
イチロー選手だけでなく、他の野球選手もそうですが
プロ野球選手の打率で大体2.5割ぐらい、メジャーでも2.5割ぐらい
その中でもトップクラスの成績を収めるイチロー選手でさえ打率は4割かそこらな訳です。(10割には程遠い)
これは野球の世界だけに限った事ではなくて、トレードの世界でも4割もトレードで勝てれば御の字です。
■実際のトレードの内訳(10トレード)
- 勝ち → 4回
- 負け → 2回
- 建値決済 → 4回
勝っているトレーダーでもこんな感じの成績だったりします実は。ここまでのトレード成績はあまり公表されない為知る機会がありませんが
実際に狙った方向に行って利益確定できるのはプロトレーダーでも五分五分です。(予想はできませんから)
つまり、勝率は100%でなくても勝ち越せるってことですね。こちらはリスクリワードと勝率の関係値について理解するとより納得できますので下記記事を参考にしてください。
参考:FXでリスクリワードを固定して利益を伸ばす方法!理想的なリスクリワードは?
まとめ:人間は弱い生き物と自覚して対策しよう
記事の内容をまとめます。
■FXトレードで負けが素直に認められない時の考え方
- 負け=失敗ではない
- 負けはトータルで勝つための必要経費
- 100%勝つ事はどんなトレーダーでも不可能
- イチロー選手の打率の打率でも4割いかないぐらい
といった感じになります。上記の事が理解できると負けに対しての印象が大きく変化するのではと個人的には思います。
それで、副題は”人間は弱い生き物と自覚して対策しよう”としましたが自分の事を
みたいな事考えていると、トレードの失敗って受け入れる事ができません。(自分を守ろうとするプライドがすごく高いから)
これが成功者が良く言う「素直な人が成功する」とも関連してきますが人間は実に怠惰な生き物なんですよね。
- 楽したい
- 辛いことは極力避けたい
- 目の前に好きなものがあったらダイエット中でも食べてしまう
- やらないといけない事がいつまで経ってもできない
みたいな感じ。もちろん、上記とは無関係な人も一定数はいますが総じて人間は怠惰なものです。
なるべく楽な方、簡単な方に逃げていきます。
その人間の性質を理解した上で行動する方が成功率もあがると個人的には思ってます。(もちろんちょっとした工夫はしますよ)
- トレードルールが守れたら → ご褒美においしいもの食べる
- 月単位で負けなかったら → ご褒美に旅行に行く
- この検証が完了したら → ご褒美にだらだらする
これ全部私が意識してやっている事なんですが、これするだけで人間行動できてしまうものなんですよ。
イメージは自分に餌を与えてちゃんとできたらご褒美上げるイメージですね。
このようにして自分を怠惰な人間だと自覚すると意外と負けも素直に認められる事があるのでトレードに関係する余計なプライドは捨てて実践してみて下さい!