テクニカル分析の勉強法ってどうしてますか?「そもそもやっていない」「やり方わからなくて…」と悩んでいる方も多いでしょう。
まず結論から言います。
テクニカル分析の勉強は必要ありません。
というのも、テクニカル分析っていうのは勉強するというよりは自分で実践していく。というニュアンスのほうが大きいからですね。
今回はテクニカル分析の勉強が必要ない理由と初心者が陥り易いテクニカル分析の間違った解釈について解説していきます。
テクニカル分析の勉強は必要ない!
テクニカル分析の勉強ははっきり言って必要ありません。
というのも、テクニカル分析の勉強というのはテクニックの部分だからなんですね。それよりも大切なことがFXにはたくさんあります。
そのため、テクニックであるテクニカル分析だけ勉強しても勝てない…
という状況に陥ってしまいます。この原因についてこの記事で解説していきます。
FXで本当に勉強しておくこと
それで、テクニカル分析より以前に勉強しておくことがいくつかあります。
- マインド
- 資金管理
- トレードに向かう姿勢
- 基礎の理論
上記のことが勉強しておくことになります。
たくさんありますね…笑
これらがしっかりと身についていないと、ただ頭でっかちになってたくさんノウハウ収拾する残念なトレーダーになってしまいますから注意しましょう。
マインド
まずはマインドです。これはどの分野でもそうですが、もちろんトレードでも大切になってきます。
もちろんマインドがなくても短期的に勝つことはできます。しかしながらどこかで相場にやられます。
相場では不思議な事にこのマインドができていない人は淘汰されていく仕組みになっているんですね。そのためどんなトレーダーでも学習は必須です。
勝つトレーダーと負けるトレーダーに技術的な差というものは実はあまり無いんですね。それよりもこのマインドが重要ということです。以外に思うかもしれませんが、勝つと負けるというのは紙一重の違いでしかない訳ですね。
資金管理
これはこのブログを読んでくださっている方ならもう理解されていると思います。
資金管理は最初は難しく感じるかもしれませんが、理解すれば簡単にその日から使うことができてトレードを有利に進めることができます。
つまり、大負けしなくなる。ということが1番のメリットです。
大負けしなくなるから結果として勝てるように可能性を高くできるということ。
負けないことに焦点をおいた投資家的思考ですね。長期で勝つために必ず必要になってきます。
トレードに向かう姿勢
次はトレードに向かう姿勢です。これは少し抽象的になってしまいますが
簡単にいうと、トレードに対して手を抜かない。ということ。
どうしてもトレードは1人で完結することができてしまうため、何かにつけて怠けてしまうます。これが人間です。
ただ、勝ちたいなら、稼ぎたいならその姿勢は正す必要がある訳ですよね。
そのためにもトレードに向かう姿勢は常に意識しておく必要があります。トレードは金稼ぎですから慢心しておごりが出てくると負けます。
また、反対に自信がないとエントリーすることができなくなることもあります。このようにトレードに対する意識の差が勝敗に大きく影響することが往々にしてあるのでこちらもかなり重要です。
基礎の理論
最後は基礎の理論です。テクニカル分析を勉強するならば先に基礎の理論についての理解が必須だからですね。
また、相場を支配している原理原則でもあるので必ず覚えておきましょう。
勝っているトレーダーは基礎の理論の理解が必ずあります。だから勝つんですね。何も小手先のテクニックではない訳です。
基礎の理論には
- ダウ理論
- グランビルの法則
- エリオット波動
などがあります。これらの知識は必ず抑えておきましょう。最初は難解かもしれませんが理解してくると無機質だった相場がとても楽しく感じることができると思います。
ダウ理論
ダウ理論は相場の原理原則の際たるものです。これなしに相場は語れません。いくつかの要素がありますが、トレンドの定義についてまずは理解しておくといいでしょう。
ダウ理論を抑えていると、テクニカル分析をした時に理解度が跳ね上がります。
グランビルの法則
グランビルの法則は移動平均線を使った売買法則になります。こちらはダウ理論がもとになっています。
買いの法則1~4と売りの法則1~4の合計8つの売買法則があります。最初は買い売りともに1番と4番を除くところからトレードできるようにしておくといいですね。
エリオット波動
エリオット波動は波の理論です。こちらはトレードのシナリオ想定に使います。
1波~5波の波動とA~Cの波動の合計8波動で1サイクルが形成されます。これは実際に使える段階にくるのには相当な時間を要しますから最初は難しいかもしれません。
よくあることとして、これは3波だ!!と決めつけてエントリーしてしまう。といった事がありますが、エリオット波動はあくまでも事前想定でもし違ったらそれは波動カウントを間違えていた事を疑います。
この時に多くのトレーダーが自分の相場認識が間違っていることを認めないが為に資金が溶ける。ということもあるので十分に注意しましょう。
テクニカル分析の勉強はちょびっと必要
テクニカル分析の勉強は必要無いと冒頭で書きましたが、とはいえ多少は必要です。
これを読んでいるあなたが思っているよりも必要ではないよ。ということ。
というのも、このブログのコンセプト自体が熱心なトレーダーの方に向けて書いていますから当然、他のブログや書籍なんかでテクニカル分析についてはある程度学んでいることと思います。
たいていは今までの知識だけでも事足ります。実は足りていないのは実践の量とどれだけ深く突き詰めているのか?ここにかかってくる訳ですね。
勉強:実践の比率
1勉強したら2実践です。
勉強:実践=1:2
ですね。
これを守ればかなり効率の良い勉強法になります。
算数を思い浮かべてみてください
1つの公式を勉強したら
その倍以上練習問題を解きますよね?
それとおんなじです。
しかし、FXではそれができないトレーダーが多いです。
テクニカル分析のやり方自体がややこしかったり仕組みが複雑で
勉強しただけでやった気になってしまうトレーダーが多いんですね。
ですから、勉強したらその倍実践する
これで多くのトレーダーよりも優位に立ち回ることができます。
実践を効率よく行う
FXは勉強よりも実践が重要です。
しっかりと実践していれば、それがどれくらいの利益を上げる事ができるのか
分かります。
そこで、効率よくPDCAサイクルを回してあげましょう。
テクニカル分析を勉強したら
その方法を短い時間軸でどのように意識されているか試しましょう。
長い時間軸でも、短い時間軸でも動き方は
基本的に同じなのでできるだけ結果が早く分かる短い時間軸で
練習をしていきます。
ある程度、慣れてきたら、今度は
自分の普段トレードしている時間軸で使ってみます。
以上のようにしてたくさんのテクニカル分析の中から
あなたにあったテクニカル分析を見つけてみましょう。
初心者が陥りがちなテクニカル分析の間違い
ここからは少し話を深掘りして、テクニカル分析を学んだ初心者が陥りやすい間違いについて具体的事例で解説していきます。
- 移動平均線に近づいたらエントリー
- RSIの何%で逆張り
- ボリンジャーバンドの2σで逆張り
上記の内容で解説していきます。
大前提としてテクニカル分析で大切なのはどの時にその分析を適応させるのか?これが大切です。つまりテクニカルが悪いから負けたのではなくてあくまでもそれを使ったトレーダー自身に問題があった。ということは十分に理解して使いましょう。
移動平均線に近づいたらエントリー
画像の丸部分でエントリーした時がそれに当たります。移動平均線はどの証券会社の取引ツールでも使える為。見る人は多いと思いますが
単純に近づいただけでそこで価格が反発する。ということは考えないほうがいいです。
事実このチャートだと抜けてきてその後の反発している。ということも確認ができます。つまり、相場の方向感を見る時には有用だなと思うこともできる訳です。
RSIの何%で逆張り
これはRSIの水準30%でロング70%でショートを考えた場合のチャートです。
当たるときとあたっていないことが確認できます。これでは少し信憑性にかけますよね。これだけでは判断はできないということです。つまり、他の視点からも分析してエントリーしていくことが求められます。
ボリンジャーバンドの2σで逆張り
こちらはボリンジャーバンドの2σで逆張りした時のチャートです。
確認してみると。ボリンジャーバンドの2σに来たところから大きく相場が動いていていることが確認できます。つまり、反対にここに着た時に順張りでエントリーしていく。という判断もできる訳です。
これも他のインジケーターと同様にこれだけではトレードの信憑性に欠ける。ということが言えます。
当たるときと当たらないときがある
いくつかの例をご紹介しましたが、これを見ると当たるときと当たらないときがあるのが理解できると思います。
つまりインジケーターを視覚的に分かりやすいからという安易な理由で採用しても信憑性に欠ける。あまり参考にはならないと言うことができてしまいます。
しかしながら、テクニカル分析で勝っているトレーダーも実際にいます。
それは上記でも解説した通り、テクニカル分析以外の知識だったり技術があるから勝てるということなんですね。基礎の理論とか資金管理とかそれらを支えるマインドとか。これができて初めて勝てるということが理解してもらえたと思います。
テクニカル分析よりも…
テクニカル分析も重要ですが
それよりも大切になってくる部分がFXにはたくさんあります。
FXを趣味でやるのではなく多くのトレーダーが利益を上げるためにやっていると思います。
きちんと利益を上げるために、資金管理やメンタルの構築もテクニカル分析の勉強と並行してやっていくといいでしょう。