損失は必要悪である。損失は必要経費として考える。あなたは頭では理解しているけど、実際に行動には移せていないのではないでしょうか?
また、損失が出てしまうことが多いと考えているかもしれません。「どうしたら損失を回避できるのか?」「なぜ損失がでてしまっているのか知りたい!」あなたはこのように思っているのではないでしょうか?
今回はFXトレードで損失を少なくする方法と損失が出てしまう理由について解説していきます。
✔この記事から分かること
・損失を少なくする方法
・なぜ損失がでてしまうのか?
まず結論から言ってしまうとFXトレードで損失を少なくする方法というのは、損切りをしっかりして利益確定を伸ばす。
つまり、損小利大のトレードができていれば問題ないということ。
とはいえ、それだけではトレードの戦略としては弱いので具体的に解説していきます。
FXで損失を少なくする方法
損失を少なくする方法というのにはどのようなものがあるのか紹介していきます。
- 損切りは絶対に入れる
- 利益をできるだけ伸ばす
- 安易にエントリーせずに待つ
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、たったこれだけで損失は少なくすることができます。
1.損切りは絶対に入れる
損切りは絶対に入れるというのは言わずもがなといった感じですね。
損切りは絶対にエントリーと同時に入れるようにしましょう。実際にそのレートに切った時に損切りしようと思ってもなかなかできるものではありません。
そのため、損切りというのはエントリーと同時に逆指値で入れるということが鉄則です。
参考:【悲報】FXに損切りしない方法は存在しない。諦めて損切りしよう
2.利益をできるだけ伸ばす
2つ目は、利益をできるだけ伸ばすということです。
利益というのは実際にどれぐらい伸ばすことができるかは相場次第ではありますが、利益がでたからといってすぐに利益確定はしてはいけません。
俗にいう、チキン利食いというものになってしまいますね。
参考:FXでリスクリワードを固定して利益を伸ばす方法!理想的なリスクリワードは?
3.安易にエントリーせずに待つ
3つ目は、安易にエントリーせずに待つ。です。
負けが多いトレーダー、損が多いトレーダーは概して安易にエントリーしている傾向があります。これをポジポジ病と言う。
このポジポジ病になっている状態ではどんどん負けが込んでいきます。そして最後に資金を溶かす。
もうお決まりのパターンといっていいでしょう。実際に勝てるエントリーのポイントはそこまで多くはありませんし、たくさんエントリーしても疲れるだけです。
・10pipsを10回取って月100pips
・100pipsを1回取って月100pips
上記は結果として同じ成績になる訳ですが、後者のほうが圧倒的に実働時間が少ないのは言うまでもありません。
待つも相場ですよ。なんかこちょこちょやってミスするよりもどしっと構えて大きくとっていきましょう。
参考:FXのエントリーのチャンスはどのくらい待つ?待つことの優位性
参考:FXのトレードスタイルの種類と決め方【初心者はスイングトレード1択です】
FXの損失に対する重要な考え方
私含めトレーダーは損失に対する考えに注意しておく必要があります。
1度のトレードで10万円失えば痛いですし、1発で20万30万と利益がでればうれしいものですがそこで一喜一憂することなくしっかりと冷静に向き合う必要があります。
- 損失は取り戻すと考えない
- 損失は必要経費である
上記の2点はトレーダーの心理面に大きく影響する考えかたなので押えておきましょう!
損失は取戻すと考えない
補足としてマインド部分になりますが、損失は取り戻すと考えない事が賢明です。
その理由は、冷静なトレードができなくなるから。
トレーダーはどんな状況でも冷静な判断が求めれるため、損失は取り戻すと考えない事が大切です。必要経費ぐらいに捉えましょう。
損失を取り戻すことがどれだけ危険かはこちらの記事で解説しています。
損失は必要経費
上記で必要経費という言葉をだしましたが、損失はむしろ必要悪とも言うことができます。
というのも、損失がでたという事実はトレーダーとして間違った行為をしている可能性があることを教えてくれるから。
もちろん、すべての損失がトレーダー起因で起こるかどうかは分かりません。
とはいえ、何か相場の急変動で損失が出てしまったのなら、それを想定できなかったトレーダー自身がダメだったということ。
この思考を持っているとトレードの成果が段違いに上がるのでおススメです。
トレードの損失を小さくして利を伸ばす方法
損失を小さくすることができれば、大きく負ける事はなくなり相場から退場する可能性はかなり低くなります。
ただ、ここで利益を伸ばす方法も考えていく必要があります。
利益が伸ばせないと損失ばかりでメンタル的にも資金効率的にもよくありませんので損失を小さくすることと同時並行でできると理想的です。
- 環境認識を適切に行う
- ダウ理論を駆使したトレーディングストップ
- 優位性のある相場で戦う
上記の3つを紹介していきます。
1.環境認識を適切に行う
トレードをするにあたって環境認識は必要不可欠になってきます。
ですが、意外とできていないトレーダーが多いんですね。この環境認識は
・今トレンドが上昇、下降どちらのトレンドなのか?
・波動シナリオでどこまでいく可能性があるのか?
・上位足のサポート、レジスタンスはどのようになっているか?
といった事を考えていきます。上記の3つができれば最高ですがまずは1つ取り入れてみましょう。負けが減って利益が増えるのが体感できますよ。
環境認識を適切に行う事ができれば、トレンドに乗ることができて結果として利が伸びてきます。
よくトレンドに乗ると勝てるという事が本なんかでも書かれていますが、トレンドに乗るためには環境認識が適切にできている必要があります。
2.ダウ理論を駆使したトレーディングストップ
MT4にはデフォルトの機能でトレーディングストップがついていますが、pips設定しかできないという欠点があります。
実際にはpips設定ではうまく利益を取る事ができないのが現状で、相場は常に変化するからですね。
そのためにもトレーディングストップはダウ理論を使ってあなた自身がストップを引き上げるようにします。
■トレールのストップ引き上げ条件 (買いの場合で解説します。)
・直前の高値を上抜けた時
・買いピンバーが発生した時
上記の条件でストップを引き上げていきます。
直前の高値を上抜けた時
直前の高値を上抜けた時は上記のようにストップを引き上げていきます。
これが基本的なトレールのやり方になります。
ここで注意してほしいのは、高値が切り上がったことをきちんと確認してからストップを引き上げるということ。
安値が形成されただけでストップを引き上げると優位性が低くなるので注意しましょう。
買いピンバーが発生した時
買いピンバーが発生した時が発生した時のストップの引き上げ条件は
買いピンバーが発生し、ピンバーの高値を上抜いた時
になります。これも実はダウ理論ベースのトレール方法になっていて
ピンバーというのは、下位足で分解して見るとダウ理論で高値と安値が切り上がって推移しているからこの形になるんですね。
だからやっている事は同じで同じ時間軸で見るか、下位足の細かい動きまで見るかと違いです。
3.優位性のある相場で戦う
上記の2点と内容とは違い少し抽象的になりますが、当然ながら利を伸ばすためには
優位性のある相場で戦う事が求められます。
■優位性のある相場とは?
・トレンドが発生している相場
・あなたの手法にはまった相場
ということなんですが、これはあなた自身が検証してみるけて行くほかありません。
トレンドの発生を察知してエントリーしていくためには、エリオット波動やダウ理論は必要になりますし、逆張りか順張りかでも違ってくるからですね。
ただ、1つ言えるのは、どんな手法であれ優位性の高い相場でエントリーしていけばトータルで勝つが、優位性の低い場所でもトレードすれば利は小さくなるか損失が出る。
ってことです。つまりポジポジ病にならずにチャンスを待つのが大切ですね。
FXで何故損失が出てしまうのか
少し話を深堀していって、なぜ損失がでてしまうのか?ということを考えていきましょう。
損失が出る仕組みと理由
損失がでるということはトレードで間違った判断をしていたということになります。
トレードでは正解した時にだけ成果がもらえる完全成果報酬で成り立っているということ。
だから、トレードで損失がでるということはそのトレードが相場に対して間違った判断をしていた事になります。
これが損失がでる仕組みとその理由になります。
損失とリターンの恐ろしい関係
損失についてはある程度理解が深まったと思いますので、ここからは利益(リターン)との関係性を見ていきましょう。
損失とリターンには恐ろしい関係せいがありまして
それが、50%負けると取り戻す時には100%の利益が必要ということです。
例えば
100万の資金に対して50%の損失を出すと残りは50万円
その50万から100万に戻すだけで100%の利益を上げないといけない。
これが損失とリターンの関係性です。100%の利益を上げるのはとても簡単なこととは言い難いので、実際にトレードするときにはできるだけ損失は小さくしておきましょう。
確率論で考える
損失とリターンは確率論で考えると上手くいきます。
その考え方が体系化されているものがリスク:リワード比になっていて
これは、1:2とか1:3とかが良いとされています。
例えば、
リスク:リワード比1:2でトレードしたいとなら
勝率は33%以上ないといけない。
というように戦略を立てていきます。
また、勝率からのアプローチもできて
勝率は80%あるのであれば、
リスクリワード比は4:1とかでも計算上は勝てる。
このようにして確率思考を取り入れることによって損失がでたとしてそれが必要経費として捉えることができるようになってきます。
トレーダーが絶対にべきこと
リターンと損失の関係から絶対に避けなければいけない事があります。
それは、強制ロスカットです。
損失を少なくする意味でも非常に重要です。
強制ロスカットされたらおわりぐらいに考えておきましょう。特に国内のFX口座を使っているかたは追証が発生する可能性も十分に考えれる為、絶対に強制ロスカットだけは避けてください。
勝つ事よりも退場しないことを優先する
強制ロスカットされない為にもまずトレードで意識してほしいことは勝つことではなく退場しない事。
つまり、負けない事を優先しましょう。
それは、どんなにトレードが下手くそだとしてもトレードをしているうちに上手くなっていくからですね。勝つことに焦点を置くと上手くなる前に退場することになってしまいます。
上手くなってから沢山資金入れてトレードしても全然問題はありませんからね。焦らずしっかりとトレード技術を身につけましょう。
まとめ:損失から逃げない
記事のポイントをまとめます。
・損失を少なくするには損切りと利益確定が大切
・確率論の考え方を取り入れて戦略を組むといい
今回は損失を少なくする方法をご紹介してきました。
繰り返しになりますが、トレーダーにとって損失というのは間違っていることを教えてくれるものです。
損失から逃げずにしっかりと向き合ってトレーダーとして成長していきましょう。