FXで勝つためには、まず大前提としてFXで負ける仕組みについての理解が必須です。
というのも、トレードは負けから考える必要があるからです。
ですが、多くのトレーダーが自分がなぜ負けているのか?そもそもFXで負ける仕組みがどんなものなのか?これらの理解ができていません。
そこで今回はFXトレードで負ける仕組みについて解説していきます。
FXトレードで負ける仕組みとは?
FXで負ける仕組みは自身よりもしっかりと考えているトレーダーにされています。
例えば、移動平均がゴールデンクロスしたらエントリー
このような手法を知っているします。これだけの根拠でエントリーしていた場合はそのロジックを逆手に取った方法で相手が仕掛けてくる可能性があります。
FXは戦争です。相場参加者すべてが自分の利益を上げるために必死でトレードしています。相手が損しようが、利益を出そうが関係ないのです。
- 単純なため搾取されやすい
- ロジックが確立されていない
- マイナスサムゲーム
上記のような仕組みがあります。仕組みというかトレードひいては相場の構造です。これが理解できていると、投資行動に大きく違いが出てきます。
単純なため搾取されやすい
エントリーの戦略が単純であればあるほど搾取されやすいです。
分かり易いエントリーでは絶好のカモになってしまうわけです。
- 移動平均線に近づいたらエントリー
- RSIの水準が70%になったら売りエントリー
上記のような単純なものだけでは負けてしまいます。
というのも、相場参加者はみんな本気だからです。初心者でまだ右も左もわからないようなトレーダーは熟練者やプロからしたら格好の餌食になってしまいます。
ですから、単純な読まれやすい戦略ではなくオリジナルの戦略を考えておきましょう。
誰もがストップを置くところに同じようにストップを置いていると上級者はそのストップを狙ってストップ狩りを仕掛けてきます。分かり易い所だからこそストップも置きやすいですがその分狩られやすいので注意しておきましょう。
ロジックが確立されていない
そもそもの話ロジックが確立されていない場合も負けてしまいます。
自分だけのロジックがないと勝てません。ロジックと言っても難しく考える必要はありませんが、しっかりエントリーの基準、エグジットの基準を設けておきましょう。
最低限、エントリー・エグジットの基準がなければなんとなくでエントリーしてしまいます。
なんとなくでエントリーして勝ってもトレーダーの為になりません。
なぜなら、勝ったら同じようなことを繰り返すだけ、負けても反省点が何もないです。
このようなエントリーをしていればいずれ資金がなくなってしまうので十分に注意しましょう。
マイナスサムゲーム
FXはよくゼロサム・ゲームと表現されます。
参加者全員の得点の合計が常にゼロである得点方式のゲーム。一方が得点すると他方が失点するため、全部の持ち点の和が必ずゼロになるというゲーム理論。
出典:コトバンク
上記がゼロサム・ゲームの意です。
つまり、FXは買いを行ったときには必ず売り注文が執行されるということで、自身が負けていれば反対にそこで利益を出しているトレーダーがいる。
逆に、自身が勝っていると反対には負けているトレーダーがいる。
これがゼロサム・ゲームの意味です。確かにそれはあっていますが厳密にはここに追加されるものがあります。
それが、FX会社を通して注文を行う事で引かれるスプレッドという概念です。
これは簡単に言えば手数料の事ですね。このようにして考えると厳密にゼロサム・ゲームではなく。手数料分マイナスになるため正確にはマイナス・サムゲームと理解しておく必要があります。
おなじ獲得pipsでもトレードすればするほど不利になる
マイナス・サムゲームにおいては
スプレッドという概念が介在してしまう為どうしても、たくさんトレードすればするほどスプレッドが大きくかさみます。
だからどうこうということではありませんが。
ゼロサム・ゲームなのか?マイナス・サムゲームなのか?まずは仕組みは知っておきましょう。
FXで勝てる人と負ける人の違い
勝てる人と負ける人には大きな違いがあります。ただ、不思議なことに勝ち方は人それぞれそれこそトレーダーの数だけ勝ち方がありますが、負け方はそれほど多くはありません。負ける人の特徴をしっかりと理解して半面教師にしましょう。
勝てる人の特徴
- しっかりとした資金使途がある
- 明確な根拠でエントリーする
- 損切りをしっかり行う
- 常にトレード技術を向上させている
以上のような特徴があります。勝てるトレーダーは自分のロジックや技術の向上を常に行なっています。勝てるようになってからも勉強を検証を怠らないのです。
しっかりとした資金使途がある
勝っているトレーダーは例外なく資金使途が明確に存在しています。
例えば、
- 子供の学費を工面したい
- 海外旅行に行きたい
上記のような形で明確な資金使途を持つことが大切です。
当然これは具体的にリアリティのある資金使途であるほど効果を発揮します。
明確な根拠でエントリーする
意味不明な根拠ではエントリーしません。
確実に明確な根拠のあるところでエントリーします。というのも、それはトレーダー自身が検証して勝つ確立の高い事が証明されているからです。
特に値ごろ感エントリーやなんとなくのエントリーといったものは何の意味もありませんから注意しましょう。
損切りはしっかりとする
勝っているトレーダーは損切りを確実に行えるトレーダーでもあります。
これは当たり前といえば当たり前ですが、特に勝ち始めたトレーダー、ロットを普段よりも大きくしたトレーダーは損切りができなくなってきてしまいます。
- 絶対に自分の分析が正しい
- 勝っても金額に満足できない
上記のように考えるようになったら危険信号です。
相場では確実に奢りがでてくるとしばかれるので常に平静を保ってトレードしておきましょう。
常にトレード技術の向上に努めている
トレードの技術向上には際限はありません。勝っているトレーダーでも常に学びがあります。
それが相場というものです。勝つだけならば技術向上はそれほど必要はありません。
ですが、勝ち続けたいのであれば技術向上は必要不可欠です。勝ち続けているトレーダーは技術向上の為の努力は惜しみません。
- グランビルの法則 → まずは売買法則の理解 → どんな局面で効くことが多いのか検証
- エリオット波動 → 波動サイクルを想定してトレードができる → どんな相場でどのパターンが出やすいか検証
上記はあくまで例ですが、1つの理論で言っても学びに限度はないということです。突き詰めればそれだけトレーダー自身の武器になります。
負ける人の特徴
- なんとなくエントリー
- 資金管理ができない
- 検証をしていない
- 誰かの意見に左右される
- 聖杯を探す
以上のようなことがあげられます。これはFXを始めたほとんどのトレーダーが通る道です。しっかりと意識して少しでも速く勝ち組トレーダーになっていきましょう。
なんとなくエントリー
負ける人の特徴としてまず挙げられるのが
なんとなくのエントリーです。
- 移動平均にぶつかったからエントリー
- RSIの水準が70%だからエントリー
- 過去の価格よりもしたの方にいるからエントリー
上記のように、ろくに検証をしないままエントリーしてしまうのが特徴です。
このようなエントリーをしていると、トレードで失敗していても次に活かす事が少なくなってしまいますし、資金も減ってしまいます。せっかくの大切な資金ですからきちんと検証して優位性のあるところだけエントリーして行きましょう。
資金管理ができない
負けているトレーダーは適切な資金管理ができていないことも往々にしてあります。
というよりも、資金管理という言葉すら知らないということもあります。
欧米のトレーダーからしたら当たり前の事ですが日本では残念ながらロジック手法にフォーカスされている為仕方のない部分もありますが相場ではそんな事考慮はしてくれません。
知らなかった方は今すぐ学習して使えるようにしましょう。
検証をしていない
なんとなくのエントリーと重なる部分もありますが、負けるトレーダーは検証もしていません。
検証というのはトレーダーの仕事の大部分を締めます。エントリーやエグジットなんかはその副産物です。
検証には様々な効果があり
- 待つ事ができるようになる
- 優位性の高い手法が理解できる
- ルールを守れるようになる
- 適切なトレードができるようになる
- トレードの勝敗に一喜一憂しなくなる
上記のような効果があります。大体のトレーダーが悩む問題
ポジポジ病やチキン利確なんかも検証することで解決することすらあります。
誰かの意見に左右される
当然ながら、FXを始めたばかりで誰の意見も参考にしないのは難しい話ですが
誰かの意見に左右されているとずっと負けトレーダーのままになってしまいます。
なぜなら、自分で判断しないからトレードの経験が積めない。
これに尽きます。また、参考にしている人が突然発信をやめたらそこで稼げなくなってしまう可能性もあります。
どんなことにも言えますが結局のところ大切なお金の判断というのは自分でしてこそ経験として血肉化されていきます。この判断の回数が多いほど稼げるトレーダーになるのも事実です。
自分で判断するということは失敗も成功も自分の責任になります。失敗は特に辛いですが、その経験があるからこそ強いトレーダーになることができるので失敗は恐れずに自己判断でトレードして行きましょう。
聖杯を探す
こちらは典型的な勝てないトレーダーの例になります。
また、トレードに対して勤勉があるが故に陥るものでもあります。
それぐらいFXに対しての情報が多すぎるということ。
- トレードの情報はある程度入れたら後は相場から学ぶ
- 1つの手法で勝てないトレーダーが他の手法に行っても勝てない
上記のような事が理解できると聖杯探しには意味がないことに気が付きます。
というのも、聖杯というのは存在していなくて、極端な話手法なんかはなんでもいいんですね。本質はそこではない。ということです。
参考:FXで聖杯探しをするのは時間の無駄!聖杯は自分で作るもの
勝てるトレーダー・負けるトレーダー1番の違い
勝てるトレーダーと負けるトレーダーの1番の違いはトレードに向かう姿勢です。
勝てるトレーダーは専業・副業関係なく技術の向上に余念がありません。常に自分の手法が良くなるように試作をしています。
そして安易に人の意見を鵜呑みにしません。すべて自分で検証してみてそれから使います。ある手法がいいと聞いてもそれが自分には合わないかもしれません。
手法をかみ合っていないかもしれないのでしっかりと検証をして自分の技術に昇華させていきます。
勝つためにしっかりと自分の頭を働かせて自分の手で手法を完成させていきましょう。
FX初心者が負ける3つの原因
初心者が負ける大きな3つの原因があります。FX初心者はこれに気を付けてトレードしていきましょう
- 管理出来ていない
- 理解できていない
- チャートの分析が甘い
1.管理出来ていない
まず1つ目は管理出来ていないということです。この管理出来ていないというのは
- 時間
- ポジション
- メンタル
以上の3つの管理の事です。
時間の管理
トレーダーにとって時間の管理は必須です。まずはたくさんの時間を捻出しましょう。
どんなに忙しくても毎日チャートを見る時間がなくては勝てるようにはなりません。
最低限毎日1時間は捻出してFXのために使っていきましょう。
当然最初のころほどたくさん時間を捻出した方がいいのは言うまでもありません。
ポジションの管理
なんとなくのエントリー・値ごろ感のエントリー等をしていては勝てるようにはなりません。
しっかりとなんの根拠でエントリーしたのか?どの価格まで言ったらエグジットなのか?毎度考えておきましょう。
また、トレードの記録は必ずつけてください。
自身の成長の記録・トレードの復習等をすることができます。
記録を付けることでしっかりトレードをビジネスとして認識することができます。
メンタルの管理
メンタルの管理はすべての管理の中で1番重要です。
負けた時に熱くならない・しっかりと相場と向き合う
ことをする必要があります。トレードは自分と向き合う作業です。トレードをするときにはしっかりとメンタルを整えてからトレードしましょう。
メンタルの管理ができていないと、普段ならしないようなエントリーをしたり必要な情報が入ってこなくなったりしてしまいます。
参考:FXでは心理学が重要!行動・投資心理学への理解と使い方
2.理解できていない
トレーダーとして利益を上げていく必要があります。
自分がコントロールできる所はどこなのか?今相場で何が起こっているのかしっかりと理解しておきましょう。
また、自分がチャートに表示させるインジケーターへの理解も必須です。
- どんな相場に有効か?
- 欠点はどこか?
- どんな仕組みで動いているのか?
最低限以上の事は理解しておきましょう。トレーダーが自分の武器として使うものです。
どんな特性があって欠点はどこか?しっかりと把握しておきましょう。
どんな相場に有効か?
自信の使っている手法やインジケーターがどんな相場に有効か?これは確実に知っておくべき事です。
というのも、手法通りの売買サインがでたからといって毎回エントリーしていては勝率が下がるからです。
エントリーの基準としてピンバーを基準にエントリーする場合でも
どんな相場状況で出現したピンバーなのか?これは検証して理解しておく必要があります。
欠点はどこか?
自信の手法やインジケーターの欠点への理解も確実にしておきましょう。
どんな手法でも絶対ということはなく、欠点は必ずあります。
- 移動平均線 → レンジ相場では機能しにくい
- RSI → トレンド相場では使いにくい
上記のようになっています。また、手法1つでもレンジに相性がいいのか?反対にトレンドと相性がいいのかで違ってきます。
自身の使う手法の欠点は知っておくことで、しっかりと損切りができて利益が残すことができます。
どんな仕組みで動いているのか?
どんな仕組みで動いているのかも、人に説明できるようにしておきましょう。
というのも、インジケーターというのは視覚的に理解はできる為、誰でも使う事はできます。ですが、視覚的にRSI70%だから売り、RSI30%だから買いとトレードしてしまうと負けます。
それはインジケーターに頼って相場の本質を見ていないからそうなってしまいます。
ちなみにRSIは相対力指数と言って、指定期間のうちの上昇・下降の強さを視覚化しています。
これが理解できていると、仮に同じRSI70%の水準でも売りエントリーを採用するときとそうでない時の区別がついたり、検証のときにフィルタリング効果を発揮することができます。最低限自身の使うインジケーターがどのような仕組みで動いているかは理解しておきましょう。
3.チャート分析が甘い
チャートの分析が甘いのは最初だから仕方がありませんが可能な限り分析をしましょう。
ただ何となく見るのではなく、しっかりと明確な見る部分を決めて分析をしていきます。そうして初めて正しい分析ができるようになります。チャート分析は数をこなすしかありません。野球の素振りのようなものです。
野球の素振りでも、相手のピッチャーが誰で、何球目で、球種は何でとイメージして500回素振りするのと
ただ単に500回素振りするのでは圧倒的に前者の方が上達していきます。
チャート分析も同様なので、何ロットで、通貨は何で、どんな事が起こっているからエントリーなのかしっかりとイメージして数をこなしていきましょう。
勝つために必要なこと
トレーダーとして利益を上げていくために必要なことはたくさんあります。
その中でも特に重要な要素について紹介していきます。
自分を自制する
先ほどもメンタルの部分で伝えましたがトレーダーは自分と向き合い自制する必要があります。
負けを取り戻そうとするトレーダーは冷静になる必要があります。
逆に、チャンスなのにビビッてエントリーできないトレーダーは勇気をもってリスクを取る必要があります。
資金管理
資金管理もしっかりと行っていきましょう。勝つためには自分の資金をしっかりと管理しリスク・リワードを考えてエントリーしていくことが必要です。損小利大のエントリーができるように資金管理は徹底していきましょう。
参考:【完全版】FXトレードの資金管理の方法徹底解説:リスク管理は必須
ロジックの確立
ロジックの確立は1番最後の要素です。
ロジックが1番難しく時間がかかる為、沢山のロジックが紹介されていますが、正しいメンタル・正しい資金管理ができていない状態でロジックがあっても勝つことはできません。FXを始めたてのころほどロジックを探してしまいがちですが、その前に正しい土台を作っていきましょう。
このブログを読んで頂ければ正しい土台が出来上がるように作っていますので参考にしてください。