テクニカル分析

FXのリスクオンとリスクオフとは?違いと判別方法【知らなくてもいい】

リスクオン相場とリスクオ相場違いと判別方法

リスクオンとリスクオフと言う言葉が相場ではたまに出てきますが、これらは一体何を表現しているのか?

今回はそちらについて解説していきます。

✔この記事で分かること

  • リスクオンとリスクオフの違い
  • リスクオンとリスクオフの判断の仕方
  • 実際のトレードで活かすことができるのか?

上記の3本立てでお送りしていきます。

それで、結論から言うと。

リスクオンとリスクオフを理解しても別で特段勝つために使えるという事はありません。あくまでも相場の大衆心理がどちらに向いているかの判別ができるといったぐらいです。

FXにおけるリスクオンとリスクオフの違い

リスクオンとリスクオフの違い

ではまずはリスクオンとリスクオフの違いについて解説していきます。

リスクオン

投資家がリスクを取って、リターン(収益)を追求しやすい相場状況を表した金融用語です。2008年のリーマン・ショック以降から、金融用語として浸透してきました。例えば、欧米などの主要先進国の景気が良好な場合には、株式などに投資家の資金が向かいやすくなります。     引用元(SMBC日興証券)

それでリスクオン相場の時には、リスク選好で比較的リスクの高い資産にお金が流れます。

例えば、新興国通貨なんかがそれに当たります。

つまり、リスクオンというのは、景気が良くて投資家がハッピーな状態のようなものという事です。

FXにおけるリスクオン相場

リスクオン相場で買われていく通貨は

  • ユーロ
  • 豪ドル
  • 英ポンド
  • カナダドル
  • NZドル

等が挙げられます。これらの通貨が上がっているならばそれはリスクオンと考えてもいいかもしれません。

リスクオフ

投資家がリスクを回避するようになり、より安全な資産に資金が向かいやすい相場状況を表した金融用語です。ここ最近では、欧州の金融危機懸念が再燃するとリスクオフ(リスク回避)となり、株式から比較的安全とされる米ドル(米国債)や日本円(日本国債)などに投資家の資金が向かいます。つまり、万が一に備えて、リターンは低くても安全な金融商品が選ばれる状況がリスクオフです。  引用元(SMBC日興証券)

それでリスクオフ相場の場合には、リスクオフという言葉の通り、リスク回避の方向にお金が向かいます。

米ドル、日本円、金地金といったものがそれに当たります。

簡単に言うと値動きが少ない、ローリスク、ローリターンの投資先が選ばれるという事です。

相場が悲観的になっていると捉えることもできます。

FXにおけるリスクオフ相場

リスクオフ相場のときに買われる通貨は

  • 米ドル
  • 日本円

この2つがFXにおいては比較的値動きが少なく安全な通貨だと言えます。

どちらが良くてどちらが悪いということは無い

ここまで、リスクオンとリスクオフの両方を紹介していきました。

どちらが良くてどちらが悪いという事は全くありません。もちろん長期投資家として投資していくのならば関係はありますが。

この記事を読んでいるあなたはトレーダーです。トレーダーというのは、値動きの性質を利用してその差分を得るのが目的なので、大きな対局観として今は相場がどちらに向いているのかの判別に使うようにしましょう。

リスクオン相場とリスクオフ相場の判別の仕方

リスクオンとリスクオフの判別の仕方

では、ここからはリスクオン相場とリスクオフ相場の判別の仕方について解説していきます。

FXトレードで判別する時に注目するポイントは

  • 主要トレンドがどちらに向いているのか?
  • 主要ラインをブレイクしてくる動きがあるのか?

といった感じになります。

実際のチャートを見ながら見ていきましょう。

リスクオン相場

・ユーロ円のリスクオンの動き

ユーロ円リスクオン

・ポンド円のリスクオンの動き

ポンド円リスクオン

このような感じになっています。

見て欲しいポイントは、青の四角で囲ってある部分でこの中の動きでの判別をしています。

リスクオフ相場

・豪ドルドルのリスクオフの動き

豪ドルドルリスクオフ

・ポンドドルのリスクオフの動き

ポンドドルリスクオフ

このような感じです。

こちらも注目してほしいのは、青の四角で囲ってある中の動きです。

ポンドドルなんかはこれからリスクオフの動きに変化していく可能性がありますね。

トレードにどのように活かすことができるのか?

トレードに活かすことができるのか?

それで、あなたが一番知りたいのは。

「リスクオンとかリスクオフってトレードに使えるの?」という事だと思います。

それで、トレードに使えるかと言うと使えません。

トレードのシナリオ構築には役立つかもしれないが、決定的な根拠にはならない。

これが真実です。

このリスクオン、リスクオフの考え方事態はFXだけというよりはもっと大きな金融市場全体の動きを判別するものになります。

つまり通貨ペアだけに無理やり当てはめてもあまり使えないというのが結論です。

まあこのリスクオン、オフの動きというのは、ダウ理論で説明できてしまうから必要ない問いうことでもあるので興味あるかたはこちらから見て下さい

まとめ:リスクオンとオフは知らなくていい

記事のポイントをまとめます。

  • トレーダーである以上、リスクオンとリスクオフは気にする必要はあまりない
  • 知っておいた方がいいが、知らなくてもトレードで勝てる

という感じです。リスクオン、オフというのは知っていた方がいいよね~ぐらいの知識でしかありませんから、まあざっくり覚えておいて、「あれなんだっけ?」と感じたらこの記事読んで貰えればと思います。