資金管理

【重要】FXリスク分散の必要性とリスクヘッジのやり方を徹底解剖

FXのリスク分散の大切さを知っていますか?FXではリスク分散が非常に大切になっていますがそれを分かっていない、もしくは分かっていても行動出来ていないトレーダーは非常に多いです。イメージはFXの中でもポートフォリオを作る感覚です。

FXに内包しているリスクは非常に多くありそのすべてを把握して対策を取ることは困難ではありますが把握しているリスクに対して対策を行うことはトレーダーとしては当然の仕事とも言えます。というかトレーダーの仕事はいかにしてリスクを回避するか?ということが1番のメインになると考えています。

リスクを回避するための手段としての1つにリスク分散のテクニックがあります。今回はリスク回避の中でも1番手軽なリスク分散についてお伝えしていきます。

FXのリスク分散の重要性

リスク分散の重要性

FXには様々なリスクが内包しています。地政学リスク、為替変動リスク、金利変動リスク等ですね。これらすべてのリスクを把握することは現実的に不可能ですが把握しているリスクに対して対策をするのはトレーダーとして当然の事です。

そのリスク対策としても1番手軽にできてかつ重要なリスク分散について詳しくお伝えしていきましょう。

リスク分散はすべてのトレーダーに必要である

リスク分散というのはトレーダーが1番手軽にできるリスクヘッジの方法です。単純にリスクを分散することでもし仮にそのリスクが顕在化したとしても最小限の損失で抑えることができるということです。

そしてこのリスク分散とはすべてのトレーダーが使うべきものになります。それはどんなトレーダーでも抱えているリスクが存在しているからなんですね。

トレードをしている以上はリスクを常に隣り合わせの状態になりますから必ずリスク分散をして比較的安全に資産を増やせる仕組みを作っておきましょう。

例|口座を1つにすると?

例えば取引口座を1つにして自分の資金をすべてそこにいれてしまっているとそのFX会社が倒産してしまう事態があった時に自分の資金すべてがなくなってしまう可能性があります。

その時なくなることはないとしても出金停止になったり一部返ってこないということも十分に考えられます。もちろん最近のFX会社では信託保全と言って自己資金はもしも倒産しても守られる仕組みにはなっていますが実際にその事態になってみないと分かりません。

そのためFX口座も分散しておく必要があるということです。

人間の認知の限界は超えない

リスク分散は大切ですが分散しすぎるのも良くありません。それは人間の認知の限界というものがあるからです。

相場格言には卵を1つの籠に入れるなというものがありますがそれでも籠に入れた卵が割れない様に分けて管理した卵も見張る必要があります。

つまり、計画もなしに分散をしてしまっては意味がないということです。そのため自分がきちんと管理しきれる範囲を見極めてリスクを分散するのが大切です。

リスクヘッジの具体的にやり方

リスクヘッジの具体的やり方

リスク分散の重要性は分かっていただけたと思います。リスク分散はトレーダーがリスクヘッジを行う上で手軽にかつ効果的な手段として使うことができます。

ここからはリスク分散・リスクヘッジの具体的なやり方についてお伝えしていきます。

取引通貨の分散

取引通貨の分散は普段取引している通貨ペアでもしもの事が起きた時に別の通貨も取引の視野に入れておくことです。

リスクヘッジとしては反対の動きをする通貨を持つことで分散をすることが可能になります。例えばドル円をロングしたらその反対の動きをしやすいユーロドルも一緒にロングするということです。

もちろんこの場合には追加でスプレッドがかかったり証拠金やスワップ金利も関係してきますがこのようにして通貨ペアのリスク分散を行うことができます。

口座の分散

口座の分散は先にも少し触れましたが、複数のFX会社で口座開設をしておくということです。

勝っているトレーダーで1つのFX口座で運用をしているトレーダーは少なく、多くの場合2~3つのFX口座を使ってリスクの分散をしています。

会社の倒産リスクだけではなく口座ごとに約定力が違ったりスリッページが違うといった事があるので口座を分散してその時に1番いい口座を使うといったこともできます。

また、日本国内の口座だけでなく海外の口座も開設しておくといいでしょう。日本を信用していないというわけではなくリスク分散の考え方をしっかりともってリスクヘッジをしておくのが大切です。

例|デイトレ用口座とスイング用口座

口座分散の1つの参考例として

デイトレ用の口座とスイング用の口座に分ける方法があります。こうすることでポジションの管理がしやすくなりますし戦略も立てやすくなります。

  • 確定申告の際の計算が面倒
  • ポジションを忘れる事がある
  • ロットを間違える

といったデメリットがあります。ですが、1つの口座に資金を入れている方がリスクは高まりますから背に腹は代えられません。

時間の分散

時間の分散はエントリーポイントを見つけた時にそこで1度に全ての資金でエントリーをするのではなく複数の時間に分けてエントリーをしていくということです。

これによりリスクを最小限にとどめることができます。時間経過で新たな視点をチャートを見る事ができますし、1回のトレードで全力でエントリーするよりもより有利なポイントでポジションを持つことも可能になります。

時間分散の例

上記画像はエントリーの時間分散の例です。黄色○のところでショートエントリーで3回に分けてエントリーします。

この時に各エントリーでは本来エントリーするロットの1/3の量でエントリーしていきます。

6ロットでエントリーするならば 1回2ロット×3回=合計6ロット

という形で時間分散をしていきます。

ロットの分散

ロットの分散は時間分散と似ていますが、エントリーの際に期待値によってロットを変えるということです。

FXは正解がなく確率でしかないので期待値の高い時には10ロット期待値の低い時には5ロットというように自分の確信度合いに応じてロットを調整しましょう。

時間分散と併用することでさらに効果を発揮する方法といえます。

ポジションの分散

上記はポジションの分散の例です。

全体として6ロットでエントリーする場合に黄色■のようにポジションの分散を行います。

これをすることでエントリーの心理的ハードルが非常に低くなります。1回目のエントリーのことを打診買いとも言います。

FXだけに固執する必要はない

トレードだけに固執する必要はない

さて、ここまでFXトレードでのリスク分散について解説してきました。

金融商品とは様々なモノがありますからそれぞれの性質を理解しているのであれば他の金融商品とリスクヘッジすることも十分に可能です。

  • 債権
  • 不動産
  • オプション取引
  • バイナリーオプション
  • 商品先物
  • 仮想通貨

などなどたくさんのモノがあります。そのなかから今1番稼ぎやすい商品はどれなのか?きちんと分析して理解して行うのであれば非常に効果的なリスクヘッジができます。

【注意】それでも安易な分散は思考停止になる

ただ、ここでリスクヘッジが有用と思っても安易な分散ではただ、資金を減らすだけの結果になってしまいます。

取り組むのであれば、FXと同じぐらいの熱量でやりましょう。どの商品もそれだけでご飯が食べれるだけの成果を出しているプロがいます。

そういった連中と戦う以上は安易な気持ちでは参戦しない事が懸命です。

まとめ:根底にあるのは大負けしない事

根底にあるのは大負けしない事

FXでのリスク分散はトレーダーが手軽にできてしかも効果的な手段になります。

特にこのリスク分散は重要なところは大負けしないようにする。

この思考から来ています。元金がなくなってしまったらトレーダーは戦う事ができません。ですからこのようにしてできる限り大負けがないように工夫してトレードの事前準備が必要になってくる訳ですね。

つまり、多くのトレーダーはこの事前準備の段階ができていないから負けてしまうということでもあります。このようにリスクヘッジができてくると心理的な影響もかなり大きく余裕を持ってトレードができます。

利益を上げるためにはリスクがどうしても付きまとうのがFXなのでそのリスクを可能な限り小さくなるように分散をして比較的安全に資産を増やしていきましょう。