FX相場を読んで当てることができる人は存在しません。それは相場が大衆心理の塊で多くのトレーダーの私利私欲が合わさって出来ているのが相場だからです。
つまり、FX相場で予測・予想といった類の物はするだけ無駄ということです。もっと言えば予測・予想をすればするほど負けるといっても過言ではありません。
それぐらい相場の未来を読むことは危険なのです。誰にも分からないわけですから当然といえば当然です。誰か分かる人がいるんじゃないか?相場について先を読むことができるテクニカルを探そう!といった行為は時間の無駄で資金を減らすことになるだけなので今すぐやめましょう。
しかし、相場で勝てるように努力しようとする姿勢は素晴らしいです。ですがその努力を向ける先が無駄なものであってはFXに対するモチベーションも資金もなくなってしまいますから気を付けましょう。
今回は相場は誰にも予測・予想ができない中でなぜ勝っている人が存在するのか?どうやったら勝つことができるのかをお伝えしていきます。
FX相場には誰にも予想・予測はできない
FX相場は誰にも分かりません。予測・予想することは無意味になります。
これはとても単純なことではあります。結局勝ってるトレーダーでも上がるか下がるかは分かりません。むしろ勝っているトレーダーほど予想・予測とは無縁だという事が言えます。
予測・予測は決してしない
相場は誰にも分からない為、予測・予想は意味がありません。でも勝っているトレーダーは存在しています。
彼らは予測・予想というものは一切しません。むしろその言葉を発することをひどく嫌います。つまり、どういうことかというと勝っているトレーダーは予測・予想はせずにシナリオを描いてトレードをしているのです。
このシナリオを描くことが勝つトレードに繋がります。
相場は誰にも分からない
FX相場は誰にも分かりません。これはもう何度もお伝えしましたね。それでも相場が分かる人がいるんじゃないか?と誰かの意見にすがる人がいます。
そうして誰かに正解を求めることは自分で考える必要もないし、自分で決断を下すこともないため心理的にとても楽です。
しかし、相場は予想をすることができませんからそういったことをしても勝てるようになりません。
これは、どんなスーパートレーダーでもどんなアナリストでも同じなのです。それでもアナリストの仕事がなくならないのは、誰かの予想をあてに従る人が一定数いるからですね。勝てるトレーダーは総じて誰かの意見をあてにはしていないということを理解しましょう。
誰かの予想をもとにトレードしても意味がない
誰かに予想をしてもらってトレードすることはとても楽です。
それは自分で判断しておらず、もし失敗しても自分で下した判断ではないため自分の失敗とはなりにくいからです。
これは心理的な物で人は常に自分を守ろうとする自己防衛バイアスがかけてしまうからなんですね。
確かにこれは人間の大事な機能の1つではありますが、トレードにおいてはこの自己防衛バイアスは全く必要ありません。それは投資・投機の世界ではすべてが自己責任だからです。
誰かに予想をしてもらうのは、非常に楽ですが、そこから得られるのはその予想が間違っていたか正解だったかの2択。これでは意味がありません。
それは、自分で考えていないからですね。トレードは自分で考えて行動することに意味があります。そこに勝敗は関係ありません。この判断の回数だけトレードは上手くなっていくからですね。
相場の予想をしないのに勝てるのか?
ここで疑問がでてくると思います。
と。結論から言うと勝てます。
その為に必要なのは
- 確立の高いトレードをするだけ
- トレードルールを守る
- 相場を”予想”するのでなく分析をする
- 複数のシナリオを考慮する
- 資金管理
上記の4つです。これができれば相場予想などせずに勝つことができます。
1.確率の高いトレードをするだけ
至極単純ではありますが、確率の高いトレードをしていればトレードの結果はトータルで勝つ方向に収束していきます。
相場は誰にも読むことができませんが沢山の経験・検証を積んだトレーダーなら確率高いポイントを見分けることが可能。
勝っているトレーダーはそのトレードを繰り返しているにすぎません。検証が大切というのはこの確率の高いポイントを見分ける力を付けるために大切だと言われるのです。
決して予想をしているのではなくあくまでそうなるであろう蓋然性の高い出来事を見つけてくるからこそ勝っている。
これが不確実なFXの世界で勝ち続けるトレーダーが存在する理由です。
2.トレードルールを守る
勝てる確率の高いポイントを見つけたらトレードルールに従ってトレードをしていきましょう。トレードルールは明確なトレードの判断をする基準になるので必ず設定してください。
これがあるだけでトレードにおける失敗を未然に防いだり、ミスしてもすぐに対応することが可能になります。
必ずトレードルールを設定してそれを守ることをしましょう。トレードルールはなんでもいいですから自分のスタイルに合ったルールを見つけていきましょう。
3.相場を”予想”するのではなく分析をする
確率の高いポイントを見つけるためにはチャート分析が不可欠です。チャートは予想するためにではなく確率の高いポイントを見つけてシナリオを描くものとして捉えましょう。
ここまで読んだ方であれば相場は予想するものではないことは十分に理解できていると思いますから、チャートを読むのではなく分析をして期待値の高いポイントを探してみましょう。
4.複数のシナリオを考慮する
予測・予想をしないようにするためには複数のシナリオを考慮する必要があります。
■予想・予測 → 1方向のただの予想
■シナリオ想定 → 分析から導く複数のプラン
細かな言葉の違いではありますが、このように定義しています。
シナリオ想定では売り買い両方の視点を作ってそれに基づいてトレードしていくということですね。
またシナリオ想定にはダウ理論やエリオット波動がかなり使えるので勉強してみるのもありです。
シナリオ想定から得られるメリット
複数のシナリオ想定をしておくことで得られるメリットは非常に大きいです。
- トレードのチャンスが増える
- 損切りがすぐにできるようになる
大きくは上記の2つです。
特に1方向だけの予測しかしていないと、損切りができなくて大損を食らう。という経験は誰しもあると思いますが、これを回避することができます。
というのも、自分の思っている方向に行かなかった時の値動きも想定しているからですね。これが相当大きなメリットになっています。
5.資金管理
5つ目は資金管理です。この資金管理があるからこそトレーダーは勝てるといっても過言ではありません。
資金管理はトレードにおいての保険・セーフティネットの役目を果たしてくれます。シナリオ想定と同時に活用する事で大負けしないトレードができます。
具体的にはこちらを参考にしてください。
まとめ:大切なのは予測することではない
FX相場は誰にも読むことはできません。それは勝ち続けているスーパートレーダーでもテクニカルアナリストでも例外ではありません。
FXや金融の世界でも有名なジョージ・ソロスは
「私が金持ちになったのは私の予測する能力ではない」
といっています。つまり、ソロスが金持ちになったのは予測する能力ではなくそれ以外の力で金持ちになったということです。
またソロスは、生き残ることが1番大切であるとも言っています。
つまり勝つことよりも先ず生き残ることが大切だといっているのです。これらの事からFX相場とどう向き合っていくべきなのかを今一度考えなおしてみましょう。
どんな手法やチャート分析よりもこういった相場に向かう姿勢・FXに対する考え方の方が何倍も重要になるので時間を作って考えを改めて相場と向き合っていきましょう。