どうも、ちゃんどらです。
FXトレーダーも少しずつ増えてきて、いままでFXをやった事ない方もFXに興味を持つ事が多くなりました。
もちろん、相場の世界は甘くなくて、プロもアマも初心者も入り混じってしのぎを削り合うのがFX相場や株式市場なので敵は当然把握しておく必要があります。
敵はいくつかありまして
- ヘッジファンド
- 機関投資家(トレーダー)
- 個人投資家(トレーダー)
こんな感じですね。これらが私達トレーダーと敵になったり、味方になったりするのがトレードです。
FXのポジションには大きく3つがあり
- ロング
- ショート
- 静観する
この3つをそれぞれのトレーダー達がそれぞれのタイミングでトレードしていきます。
チャート画面だけ見ていると敵の存在には気が付きにくいですが、チャートの向こうに敵が存在しているのがFX相場なんですね。
さて、そんな厳しいFX相場で私達個人トレーダーが利益を上げる為には、大前提として個人でトレードする事の優位性を理解していないといけない訳です。(そこをうまく使う事が勝つ為に必要な要素になる)
ですので、今回はその個人トレーダーの優位性について解説していきます。
【FX】機関投資家・ヘッジファンドにはない個人トレーダー・投資家の4つの優位性
- 静観しても良い(キャッシュポジションがOK)
- 長期投資が可能になる
- 資金の出し入れの融通が利く
- 自分ですべて判断する事ができる
上記の4つが個人トレーダーの優位性になります。
これらを駆使して猛者がひしめき合う相場で上手く立ち回っていきましょう。
①静観しても良い(キャッシュポジションOK)
まず1つ目は、静観しても良いという事です。
冒頭でも書いていますがFXには3つのポジションが存在します。
- ロング
- ショート
- 静観する
上記の3つの内、③の静観する事に関しては完全に個人手投資家の優位性なんですね。
というのも、機関投資家・ヘッジファンドは常に利益を上げないといけないから。
つまり、常に攻撃の姿勢で相場で戦う必要があるってことなんです。
ですが、個人トレーダーの場合はそんな事はなく、戦える相場だけで戦う事が許されているってことですね。
私が普段お付き合いしているトレーダーさんでも、2020年11月の米国大統領選挙から約3ヵ月間トレードしていない方も結構います。(2021年2月時点)
上記のように、個人としての優位性を使いこなす事が相場で生き残る為の知恵と言えます。
「休むも相場」という相場格言の通り、静観するという投資行動を如何に使いこなすかが勝つトレーダーと負けるトレーダーの差なのかもしれませんね。
勝つ時は結局誰でも勝ちますから、負け方をどうするか?を考えていきたいところです。
②長期投資が可能になる
2つ目の優位性は、長期投資が可能になるという点です。
ヘッジファンドや機関投資家は決算がある為、どうしても構造上の問題で短期的な利益を取らざるを得ない状況が生まれています。
その点、個人トレーダーは確定申告などはあれど、決算がある訳でも顧客がいる訳でもない為、好きなだけ長期投資が可能になるという事ですね。
つまり、焦って短期的な利益を求める必要がなく、月単位で負けていなければ長期的に見てプラスにしていけば良いので心理的に非常に楽になります。(この心理状態が投資・投機においては超重要になる)
焦って利益を取りに行くトレーダーはどこかでほぼ確実に淘汰されます。
淘汰されない為に、焦らずにコツコツとトレードしていく事が重要になるんですね。
不思議な事に勝ちに意識を向けるよりも、以下にして負けないか?に意識を向けた方が長期的なパフォーマンスが良くなるのが投資・投機の面白いところです。
という方はそもそもの投資・投機の動機として間違っているので、まずは貯金と本業で稼ぐ事から始めましょう。(投資も投機も余剰資金で行うものです)
参考:FXの軍資金は最低いくら必要なのか?軍資金の作り方まで解説【結論:多ければ多いほどいい】
③資金の出し入れの融通が利く
3つ目の優位性は、資金の出し入れの融通が利く。という事です。
機関投資家やヘッジファンドは、資金を顧客から預かって運用しているため、資金の出し入れの自由は利きにくい状況にあります。
その点、個人トレーダーの場合には自分の裁量で資金量を大きくも小さくもでき細かい資金配分ができます。
- 世界的に情勢が不安定と判断できる時
- 急用で証拠金から資金を当てなくならないといけなくなった時
- 他にもっと有用な投資先が見つかった時
上記の時には資金量の配分を決めるのは、個人であるあなたの仕事なので、いかようにする事ができます。
つまり、小回りが利くって事ですね。(資金量が大きくなってくると個人と同じ投資先では期待運用利回りが小さくなるのでそもそも資金が入れれない。という事もあります)
個人の方が有利な場合もあるのでそういったところは上手く活用していきましょう。
④すべて自分で判断する事ができる
4つ目の優位性は、すべて自分で判断する事ができるってことです。
つまり、自己責任でどれだけでも判断が下せるという事。その代わりにその分のリスクは引き受けるよってことです。
自己責任と聞くと、嫌がる人も多くいますが投資・投機の世界ではすべてが自己責任なんですよね。(誰も助けてくれない。自分を守れるのは自分だけ)厳しいですが現実です。
- 有名な人がこれ買っとけっていったから買ったけど損した → 自己責任
- 新聞に書いてあったから信じたけど嘘だった → 自己責任
- 大きな会社だから大丈夫だと思ったのに倒産した → 自己責任
- FX教材を買ったのに勝てなかった → 自己責任
投資や投機の失敗となると上記辺りが思いつきますが、これすべて自己責任ですね。
それだけのリスクを知らなかった。知っていて妄信した。どちらも自分が悪いのが投資の世界です。こう聞くと残酷ですがメリットもありまして
- 自分で判断するからすべてが経験値として蓄積される
- 自分で得た利益だからすべて自分の分になる(税金は除く)
- 依存していないから、恒久的に稼ぐ事が可能
上記のメリットでして、これらは個人トレーダーにとっては計り知れないメリットになりますね。
というのも、個人トレーダーをやる動機が結局のところこれを求めている人が多数だから。というかこの思考回路が形成されていない個人トレーダーは淘汰されていくと言っても良いかもしれません。
上記は自立の究極系ですが、トレーダーや投資家はこの思想がないと生き残れないのでこのメリットを享受できるように行動していきたいですね。
FXトレーダーは資金力がなくても有利なのか?
個人トレーダーと、機関投資家・ヘッジファンドと比べる場合に気になるのが
という点ですね。これは厳しい現実になりますが
個人でも資金量があればあるほど有利になるのが投資・投機の世界です。
理由は以下の通り。
- 1回のトレードに対しての慎重度合いの違い
- 焦って稼がなくても生きていける余裕
上記の2点ですね。
1回のトレードに対しての慎重度合いの違い
投資資金が多いと1回のトレードで張るリスクも当然大きくなっていきます。
理由は、そうしないと運用効率が悪くなってしまうからですね。
当ブログでお伝えしている、2%ルールでも投資資金100万の人と10万の人では慎重度合いは当然違ってきますよね。
ここがそのままトレードの結果に影響してくるってことなんですね。
■運用資金100万の人の投資行動(1回のトレードのリスクは2万円)
- 安易にポジションは取らずに確実なポイントに絞る
- ファンダメンタルズの地合いが荒れていない事を確認する(米国大統領選挙)
- 1つの根拠ではなく、複数の根拠のある相場でエントリーする
■運用資金10万の人の投資行動(1回のトレードのリスクは2000円)
- 最悪なくなって良い金額であるから雑にトレードする
- 検証していない手法でもエントリーしてしまう
- 相場環境よりもトレードしたい欲でエントリーする
といった投資行動の明確な違いが投資資金によって出てくるんですね。(もちろん、少額でも慎重にできる人はいる)
これはまあ、当然で資金をすべて失った時に再起に時間がかかるようであれば、自然と投資行動も慎重にならざるを得ないから。
その慎重さが、結果的に負けない事に繋がるからこそ、資金量が多いほど投資は有利になるという事です。
焦って稼がなくても生きていける余裕
2つ目は焦って稼がなくても生きていける余裕ですね。
これはまあ、当然でして、
- 今すぐ10万円必要なA君
- 1年は稼がなくても生きていけるB君
上記のどっちの方が心理的に余裕がありますか?ってことなんですね。
当然、B君です。投資・投機においてはこのB君のような余裕のある人が有利なゲームなんですね。(資本主義下のマネーゲームはすべてそうだと言ってよい)
心理的に余裕があるからこそ、変なトレードはしませんし勝てるところだけエントリーするという運用方法が取れる訳で
心理的な余裕があるからこそ、損切りもできるってことです。
明日10万円が必要な人が冷静に損切りはできませんからね。
当然、最初から資金がある人なんて少数ですから、
資金がない中でどのように余裕のある心理状態を構築していくかが資金量の少ないトレーダーの仕事でもありますね。
まとめ:FX個人トレーダーの優位性を使いこなそう
記事の内容をまとめます。
■個人トレーダーの4つの優位性は?
- 静観しても良い(キャッシュポジションがOK)
- 長期投資が可能になる
- 資金の出し入れの融通が利く
- 自分ですべて判断する事ができる
■FXトレーダーは資金がなくても大丈夫なのか?→資金が多い方が有利ではある
- 1回のトレードに対しての慎重度合いが違ってくる(資金が多い方が慎重になる)
- 焦って稼がなくても生きていける(すぐに稼ぐ必要がないから待てるし損切りができる)
上記になります。
それで、見出しは個人トレーダーの優位性を使いこなそう。としました。
上記で書いた個人トレーダーの優位性は使っていないとほぼどこかで負けると言っても良いです。
ヘッジファンドや機関投資家が大きな資金で殴ってくるのに対して、個人トレーダーは資金力であまりにも無力なんですね。
その為、資本主義下のマネーゲームで戦っていく為の弱者の戦略として、マストで知っておき使い倒す事で個人トレーダーでも光明が見えてくると言ってもよいですね。
結局生き残っているトレーダーは、意識的にも無意識的にも個人トレーダーの優位性を理解していてその中で自分はどう戦えるのかの戦略を持っていると言えます。
是非個人トレーダーの優位性を活用して、プロたちがひしめきあうFX相場の中で生き残れるようにしていきましょう。