FXを始めたころは普通にエントリーができていたのに、勉強すればするほど、トレードをすればするほど、経験を積めば積むほどにエントリーはしにくくなってきます。
これは人間としては当然の事です。なぜなら知識が増えたから。知識が増えれば当然のように知っていることが増えてるということになりますから安易なエントリーができなくなってエントリーが怖くなってしまいます。
エントリーが怖いというのは当然なんですね。しかしトレードで利益を上げるならエントリーをしないと何も始まりません。ではどうしたらいいのでしょうか？
結論から言ってしまうと、自分でしっかりと検証をして期待値の高いエントリーポイントを探していくというのが最終的な解決策になります。
検証して期待値の高いエントリーをするというのは勝つべくして勝つということです。これができるようになればエントリーが怖いということはなくなります。
検証といっても抽象的で分かりにくいので具体的に説明をしていきましょう。
FXでエントリーできない時の対処法
FXではエントリーを怖いと思ったらトレーダーとして成長したなと思ってもらって構いません。知識が増えれば当然今のレートから想定されるシナリオが増えるわけですから当然の事です。
反対に勉強をしてもエントリーが怖くないという方は危険な可能性があります。相場は複数のシナリオを描いて対処していくことが必要不可欠になります。エントリーが怖くないというのは1つのシナリオしか考えることができていない、あるいはどんなリスクがあるのかを理解していない場合がありますから注意が必要です。
シナリオを描きリスクを限定するトレードをできるようになればエントリーはそれほど怖い物ではないのでこのようなトレードができている方は自分のトレードに自信をもって大丈夫なので自信をもってトレードをしていきましょう。
相場は誰にも分からないことを理解する
まず1番初めに理解しておいてほしいことは相場は誰にも分からないということを理解することです。これを理解していないと、誰か相場について予想をできる人がいるんじゃないか？絶対に勝てる手法があるんじゃないか？という思考に陥りやすくなります。
誰にも相場の未来を当てることができません。それはどんなに有名なアナリストでもスーパートレーダーでも同じです。
そういった情報を探そうとしても損失を被るだけなので堅実に努力を重ねて自分の実力でトレードで稼いでいきましょう。
相場分析で確信が持てるまで検証を繰り返す
エントリーが怖い時には、検証をしていないケースが非常に多いです。自分の分析で勝てるのかを過去の相場やデモトレードなどを使い検証していきます。検証することでどれくらいの期待値で勝つことができるのかが数値として出てきます。
例えばその数値が勝率60％の手法であればそのトレードをしていれば5回トレードしたら3回は勝てる手法になります。
このように数値を出しておくことで、負けるのも当然だと負けありきでトレードで勝てるように考えていくことができます。
トレードでの負けで起こる損切りは勝つためには必要経費です。そのためトレーダーは損切りとは切っても切れない関係にあることを覚えておきましょう。
損失を限定する
いくら検証で勝率が60％のトレード手法ができていたとしても、損失を限定しなければ利益を上げることは難しいです。また、エントリーが怖いと思ってしまうトレーダーには損失が大きすぎる場合もあります。
損失が自分の許容範囲を超えたトレードをするとエントリーは当然怖くなってしまうので、ストップを置いて1度の自分の損失を自分の許容できる範囲に留めておきましょう。
ロットを抑える
損失が大きくなってしまうが為にエントリーが怖くなってしまうというのであれば、ロットを抑えるのも非常に効果的です。ロットを小さくすればその分利益も減ってしまいますが損失も小さく抑えることが可能になります。
ロットは固定するよりも、損失を限定すがる時の許容損に合わせて毎回変える方が効果的です。
なぜなら、損切りラインはエントリーの度に違うからです。
毎回同じ損切り幅とは限らない為、損切り幅に合わせてロットは微調整が必要です。リスクを限定するのとロットを抑えるのを同時に使うことで真の効果を発揮するので、損切り幅から自分のエントリーすべきロットを計算できるようにトレーニングしておきましょう。
様々な注文方法を使いこなす
チャートをずっと見ているからエントリーが怖くなってしまう場合もあるでしょう。その場合には短期的な値動きに惑わされてしまっているので、様々な注文方法を使ってシナリオを描いたらできるだけチャートを見なようにしてみましょう。
注文方法には、IFO注文やOCO注文といった、エントリーから利食い・損切りまでをあらかじめ決めておく注文方法が存在します。
このような注文方法を使いこなしてエントリーしていくのも非常に効果的な手段になります。
そもそもなぜエントリーに恐怖を感じるのか？
そもそもですが、エントリーができない。恐怖を感じる理由についても理解しておく必要があります。
- 自分の手法に自信がない
- 損失を毛嫌いしている
- ロットが大きすぎる
- 見えるものが増えた
- 大きなドローダウンを経験した
上記のような理由が考えられます。トレーダーはメンタルがとても重要になってきますから、上記のようなメンタル的な要素がエントリーに大きく影響を与えてきます。
自分の手法に自信がない
自分の手法に自信がない。これは圧倒的に検証と実践が不足しています。
たくさんの検証と実践に裏付けされたトレードポイントであれば、エントリーに躊躇する。ということはありません。
損失を毛嫌いしている
損失を毛嫌いしている。この考え方のままだといつまで経っても勝つことができません。
相場は誰にも分かりませんから、エントリーした後に勝つか？負けるか？これを決めるのはあなた自身ではなく相場が決める事です。
確率的に絶対に勝てる手法・ロジックはありませんから、トレードするならば絶対に損失は覚悟しておく必要があります。
トレードの損失は経費に過ぎません。
参考：【悲報】FXに損切りしない方法は存在しない。諦めて損切りしよう
ロットが大きすぎる
早く稼ぎたい気持ちからくるロットが大きすぎるパターンです。
この場合に躊躇してしまうトレーダーはロスカットにはフォーカスしているので非常に惜しいです。
資金管理の要素が抜けています。ですからエントリーの時に自分の都合でロットを決めるのではなく、2％ルールを適応させたポジションサイジングを採用しましょう。
参考：【完全版】FXトレードの資金管理の方法徹底解説：リスク管理は必須
【応用編】打診エントリーと本玉
ロットが大きすぎて躊躇してしまう場合には、通常エントリーするロットよりも落とした量で打診エントリーをする方法もあります。
これを使う事でエントリーのハードルがかなり下がります。
見える物が増えた
トレードの学習を継続して経験値を積んで行くと当然ですが、見える物が増えてきます。
チャートから読み取った情報を処理するキャパが増えるからですね。
そうすると、エントリーを迷ってしまいます。理由は…
買いと売りの両方の目線が作れるようになるから
これが原因です。買いの根拠も見つけれるし、売りの根拠も見つけられるとなると当然エントリーに迷いが生じます。この対策としては
エントリーに際に自分が優先して採用する条件を決めて置きましょう。
- 上位足のトレンド方向に従う
- 短期MAよりも長期MAを重視する
などですね。このように予め、ルール化しておくことでエントリーがしやすくなります。
エントリーも大切だけどエントリー後もかなり重要
トレードでは確かにエントリーも重要ですが、エントリー後つまり、エグジットもかなり重要になってきます。
というのも、トレードはエグジットして初めて利益として計上されるからです。
いつまでも含み益で取っておく訳には行きませんし、放置していて含み益が含み損に転じてしまって切れなくなる。ということは往々にして起こります。
買っているトレーダーの中にはエントリーポイントは雑でもその後のトレードの上手さで結果的に利益を取っていく猛者もいます。
こうしたトレーダーからすると、意外にもエントリーはそれほど重要ではない。ということが分かります。もちろんエントリーポイントはある程度優位性があるところでエントリーしているという前提がありますが…
トレーダーがコントロールできる事
トレーダーがコントロールできる事は限られています。
エントリーに恐怖を感じてしまうのも理解できますが、エントリーした後自分の思った方向に動いていくかは誰も分かりません。
- 損失の限定
- メンタル
上記の2つがトレーダーがコントロールできる領域です。
これ以外は多くのトレーダーは干渉できません。例外は大きな資金を持ったトレーダーです。彼らは自分の思った方向に相場を動かす事ができます。
損失の限定
まず1つ目のコントロールできる事は、損失の限定です。
エントリーの際、事前にこのエントリーが失敗したらいくらの損失になる。
とはじめに損失額を決めてエントリーします。
これがかなり重要で、トレーダーができる事というのは損失を限定することだけなんですよね。利益額も値動きの方向も決めることができません。
底は相場の動きに臨機応変に対応していく。ということが求められます。
メンタル
2つ目はメンタルです。トレードにおいてメンタルというのは非常に大きな影響を与えます。
上述したエントリーを躊躇してしまう原因のほとんどもこのメンタルが影響しています。
- 早く稼ぎたい
- 負けは嫌だ
- トレードしたくてたまらない
- 負けるとイライラする
などですね。このような心理状態にならないように自信のメンタルをコントロール術を身につけておくことが重要です。
特に大きく負けた時や、連敗が続いた時などはメンタルが非常に不安定になりやすいです。
自分の手法に対しても疑心暗鬼になってしまいます。
そうならない為にも、今のうちからメンタルコントロールができるようにしておきましょう。
参考：FXのメンタルって結局何？メンタルを鍛える方法を分かり易く解説
まとめ：検証すると大体の問題は解決する
FXトレードでエントリーできないというのは、検証をしていない場合が非常に多いです。まずは検証を沢山しましょう。
検証をしていくと期待値の高いエントリーポイントが見えてきます。また検証の時に勝率を数値化しておくとなおよいです。それは負けても大丈夫なんだと心理的な余裕ができるからですね。
トレードは負けと勝ちが等価ではありません。小さく負けて大きく勝つことが可能なのがFXです。損小利大のトレードができるようになるためにもしっかりと検証をして自分のエントリーに自信をもってトレードをしていきましょう。
