FXトレードには心理面が大きく影響されていると言われています。
これは相場は大衆心理から形成されているということから実際にそうであることが読み取れます。
この人間心理を理解するということはすなわちトレードの結果を要するためのものであってこれが理解できればトレーダーとして勝っていくことは非常に簡単なことに思えるでしょう。
しかし、多くのトレーダーは人間心理を理解しようとしません。
それはトレードにおける人間心理には正解もなければそれを教えてくれるトレーダーもいないからなんですね。
とはいえ、それではトレードで人間心理を使って優位に立ち回ることはできませんので、今回はFXの人間心理を上手く活用するための方法をお伝えしていきましょう。
FXでの大衆・人間心理を理解する
トレーダーはチャートを通じてトレードします。それが当たり前になって忘れがちになっているのが
チャートの向こう側にはトレーダーがいる。という事実です。
つまり、大衆心理を理解することがトレードで利益を上げる為の必須事項になります。
FXの人間心理には何がある?
FXの人間心理には難しいものはなく、簡単に言えばトレードをしている時のあなた自身の心理状態を他のトレーダーも感じてるといった具合です。
すべてのトレーダーが同じというわけではありませんが相場はたくさんのトレーダーの感情の集合体ですからどのように感じていてもそれは間違いではありません。
- 値ごろ感トレード
- 飛びつきエントリー
- ポジションの塩漬け
値ごろ感トレード
値ごろ感トレードというのは、ここまで下がったからそろそろ上がるな?とかもうそろそろ落ちるかな?といったなんの根拠もないトレードの事です。
つまり値ごろ感ということ、この値ごろ感も感じるのは人それぞれで今の価格に対してもうそろそろ上がるかな?と思うトレーダーもいれば嫌、まだ下がるなと感じているトレーダーもいます。
トレーダーの心理がトレードに反映される1つ目の要因です。
飛びつきエントリー
飛びつきエントリーは今のチャンス逃したくないトレーダーが慌ててエントリーをしてしまうエントリーですね。
このようなトレードでは高値つかみになる可能性が高く、大抵の場合が高い所で買わされる始末になってしまいます。
チャンスを逃したくないという心理からくる典型的な人間心理の例といえますね。
ポジション塩漬け
ポジションの塩漬けは損切りができないトレーダーの事です。
損切りをできないとポジションを塩漬けになるわけですがこれをしているトレーダーは非常に多いですね。
こういったトレーダーは建値になったり少しの含み益になったところでエグジットを仕掛けてくる可能性が高い為です。
そうしたトレーダーがいるからこそ直近高値や安値で反発するとも言えます。
またこのポジション塩漬けになってしまうトレーダーは飛びつきエントリーをしてしまっている可能性も高いです。
参考:【悲報】FXに損切りしない方法は存在しない。諦めて損切りしよう
稼ぎたい!は悪である
トレードを始める同期の1番大きなものとして、「稼ぎたい」というものがあると思います。
当然、稼ぎたいという動機がなければトレードする行動にも結びつかない為必要な気持ちではあります。
ですが、この気持ちはトレードするときに切り離す必要があるんですね。なぜか?
大衆が稼ぎたいという気持ちで相場に入ってきているから
これに尽きます。稼ぎたい気持ちよりも、如何に負けないか?ここに思考力を割く必要があります。
それが少数の勝ち組に入るということです。
稼ぎたい気持ちが先行する悪い例
・稼ぎたい気持ちが先行するから
→損切りができない
・稼ぎたい気持ちが先行するから
→ろくな検証もせずにトレードしてしまう
・稼ぎたい気持ちが先行するから
→ポジポジ病になる
トレードという心理戦に勝つための考え方
FXトレードは心理戦です。自分の心理も相手方の心理も理解しておく必要があります。
- 買い方と売り方どっちが嫌な動きなのか?
- 今はどの目線のトレーダーが多いか?
- 相手方にはどこで入ってくると想定できるか?
上記を考えて行くことが重要です。
これには正解がありませんし、相場の局面や政治動向にも関連してくるので難しい部分ですがあなたなりの答えは確実に持っておきましょう。
1.買い方と売り方どっちが嫌な動きなのか?
まず1つ目は買い勢と売り勢のどっちが嫌な動きなのか?。
これは今の相場参加者の中にどっちのトレーダーが多いのかを分析し、買い勢のトレーダーが嫌な動きは?反対に売り勢のトレーダーが嫌な動きは何か?と考えることが大切です。
結局トレードは相手との心理戦になる為、常に相手がどのような値動きをされたらいやなのかを頭の中に想定しておきましょう。
この相手が見つからない場合には自分が標的にされるのでトレードを見送るのが賢明です。
2.今はどの目線のトレーダーが多いのか?
2つ目は、今はどの目線のトレーダーが多いのか?。
チャート分析した時点で買いと売りどちらの目線のトレーダーが多いのかを常に把握し続けましょう。
これがないと自分がトレードをするためのプランも立ちませんし、1つ目に紹介した買い勢と売り勢の嫌な動きのシュミレーションをすることもできません。
■買い目線のトレーダーが多い場合には、落ちて来た時に急激な下落になりやすい。
→買っていたトレーダーが逃げるから
■売り目線のトレーダーが多い場合には上がった時に大きな値動きになりやすい。
→売っていたトレーダーが逃げるから
常に相場の目線がどっちにあるのかを把握するのは、トレーダーとして必須の能力になりますから必ず習得しておきましょう。
3.相手方がどこで入ってくると想定できるか?
3つ目は、相手方がどこで入ってくると想定できるか?
相場参加者には大きく3つの参加者が存在しています。
- ロングしているトレーダー
- ショートしているトレーダー
- 傍観しているトレーダー
この中で傍観しているトレーダーだけはどこでエントリーしてくるのか手玉が見えていません。
それも想定していきます。
■高値ブレイクアウト → ブレイクアウト時
■移動平均ゴールデンクロス → ゴールデンクロスした時
■ボリンジャーバンドσ2抵触 → 逆張りエントリー
とざっくりこのように思考していきます。
難しいですよね?笑
ですので、結論あなたが今傍観しているとしてどこで入りたいか?でいいです。
すべては想定できないからですね。ですがこれを考えていく事でトレードの幅が広がっていきます。
まとめ:FXは相手は見えないが確実に存在しているゲーム
FXは相手の事は見えませんが確実に存在していて、しかも相手のトレーダーはチャートに動きの形跡を残していってくれています。
これをどのようにとらえるのかはトレーダー次第、その相手に便乗するのも自由、相手をカモにするのも自由です。
しかし、1度ポジションを持ってしまえば自分も相手に狙われる可能性があります。
その時にどのように対処するのか?建値で逃げるのか?それとも損切りにするのか?等の戦略を考えておく必要があります。トレードはとても高度な心理戦ですが何を相手にするのかが分かっていれば怖くはありません。
チャートに相手の足跡は必ず残りますから、それを読み取る訓練をしていけばあとは勝負するだけです。沢山の経験を積んでFXというゲームで勝利を掴んでいきましょう。