FXで失敗しない為にはリスク管理(リスクマネジメント)が必須になります。このリスク管理ができていないと、いくらチャート分析ができていくら資金があっても勝てるようにはなりません。
FXは総合力で戦うビジネスですから、リスク管理の能力はどうあっても必ず習得しておく必要があります。
仮にリスク管理の仕方をマスターしたら、いくらチャート分析が下手くそでも、資金が少なくても大きく負けることはなくなります。
それくらいリスク管理は自分の資金を守るために大切な能力になるので必ず身につけてFXでのリスクを最小限に抑えましょう。
FXのリスク管理手法で失敗しない方法
リスクを管理してリスクを最小限に抑えることで、極めて安全に資産を増やすことができます。リスク管理手法はトレーダーが最初に学ぶべきことといってもいいでしょう。
それで、リスク管理の方法ですが、以下の4つの方法があります。
- 損切り注文は必ず行う
- 適切なレバレッジでトレードする
- 主要な国の地政学リスクは把握しておく
- 危険な時(相場が荒れそうな時)はポジションを持たない
上記の方法はどれも簡単にできてしまう事なのでサクッとマスターしてしまいましょう。
①損切り注文は必ず行う
損切り注文は必ず行うようにしましょう。どうしてもできない場合にはエントリーはすべきではありません。
といった言葉をたまに目にしますが、それは損切りが悪いのではなく、
- 損切りポイントの選定が甘い
- エントリーポイントが適切ではない
概ねどちらかなので、損切りは注文はマストで置くべき。
損失はFXにおいては必要経費です。避けて通れるものではないので必ず損切りはしてください。これがリスク管理の基本になります。
参考:【悲報】FXに損切りしない方法は存在しない。諦めて損切りしよう
裁量で損切りできない時は逆指値
手動で損切りできない時も当然存在します。
- 仕事中
- 家事やプライベートの用事中
- 夜寝ていてチャートが見れない時
なんかは当然、チャートを見ている暇はありませんよね。
上記の場合にも当然相場は待っていてくれる訳ではありません。相場は相場の都合で動きますから。
ですから、きちんと相場が狙っている方向と逆方向に動いた時に逆指値注文を使いこなしてきちんと損切りができるようにしておきましょう。
相場が常に見れない人はもちろんの事ながら
自分で損切りができない人もエントリーと同時に逆指値注文で損切りポイントを決めましょう。そしてそのポイントは絶対に動かさないように。
このような注文方法をマスターしておくのもトレーダーの仕事です。
②適切なレバレッジで取引する
2つ目は、適切なレバレッジでトレードする事です。
■適切なレバレッジとは?
・デイトレード 10~20倍
・スイングトレード 5~10倍
上記はざっくりの目安ですが、各トレードスタイルでこれぐらいのレバレッジ水準になるように意識してポジショニングしていきましょう。
上記よりもレバレッジをかけないと目標資金に到達できない場合には、
そのお金を得る器がまだ備わっていないという事なのでまずは、現実的なレバレッジでコツコツ資金を増やしていくのが賢明です。
レバレッジは使い手の精神状態や技術に依存して、適切に使う事ができれば可能性は無限大。下手な使い方をすれば、即破産。
このような性質があるので、安易に過剰なレバレッジでトレードする事のないようにしましょう。
また、レバレッジをそれほどかけなくてもFXでは資金を増やすことは十分に可能なのでレバレッジは極力使わない様にしましょう。(使う事は少ないけど、使えるという選択支がある事が重要)
③主要な国の地政学リスクを把握しておく
地政学リスクの多くはいつ顕在化するのかは分かりませんが、いつ起こるか分からないからこそ、常に対策しておく必要があります。
地政学リスクの多くはいつ顕在化するのかは分かりませんが、いつ起こるか分からない為常にそれの対応策は必要です。
■例えば…
- トランプ大統領がTwitterで過激な発言をする
- 北朝鮮がミサイルを打つ
- イギリスのEU離脱に関する情報
- コロナウイルスでの相場影響
といったものが挙げられます。
これらはそれぞれ事前に想定はできるものの、具体的な時間帯は完全に予測不可能でして、起こってからでは遅いので
最初から起こるものと仮定して対策を練っておく必要があります。
■具体的な対策方法
- 定期的に利益額を出金して安全性を担保する
- ヘッジとして金地金を購入しておく
- 資金が飛んでも良い額のみ証拠金にする
- 損切り注文は絶対に入れておく
といった対策が必要になります。
本当に大きな相場変動になると損切り注文もかなーり不利なレートで約定されてしまうので実際のところは上記のものすべてを対策として行っておくことが肝要かと。
私自身FXトレードを始めて3年ですが、その3年の間にもフラッシュクラッシュ・コロナショックと経験してますのでこの辺の対策の重要性は身に染みてます。
こうしたファンダメンタルズ的な分析方法は不透明な部分が多すぎる為、多くの人が学習しませんが、一度理解できると後はマクロ的な分析だけで事足りるので
どこかで時間を作って学習する事をおススメします。
④危険な時はポジションを持たない
相場には危険な時というのがもちろん存在します。
その際には欲望に負けずにきちんとトレードを自制する。といった選択肢も大事になってきますね。
- 米国大統領選挙
- 米国雇用統計
- 年末年始の閑散相場
- 夏休み・GWの閑散相場
この辺りは値動きが相当あらくなりまして、歴戦のトレーダー達でも休む期間でありますから個人投資家トレードすべきではありません。(もっとも、ここだけに焦点を充てて検証するなら別)
特にこの記事を書いている2020年12月22日現在は
米国大統領選挙が波乱の様相でして、未だ決着が付きません。2021年まで結果がもつれ込みそうな状況でして、安易にポジショニングするタイミングではない。
という判断ができますね。
相場格言の中には「休むも相場」という格言もありまして、こうした危険な相場ではトレードしないのもまた立派なトレーダーの仕事と言えます。
エントリーする事だけがトレーダーの仕事ではありませんので、こうしたリスクが高いと想定できる期間はトレードを休んでリフレッシュしたり、新しいことにチャレンジするのも面白いですね。
仮にもし、それでもトレードしたい場合には普段よりもロットを落とすなどのリスク管理は必須事項になります。
FXトレードで効果的なリスク管理計算方法解説
FXブログや書籍なんかで2%ルールと言うものが紹介されてますよね。
当ブログでも触れている訳ですが、このリスク管理がいかんせんめんどくさい…
と言うのも、各トレード毎に損失額を計算する必要があるから。
慣れてしまえばなんてことありませんし、スイングトレードなら週に1回か2回の工程なんですが、それでもめんどくさい。
そこでツールの出番なんですね。2%ルールというのは数字ですから、こうした計算なんかはツールなり、ロボットなりにやってもらえば良い訳です。
リスク管理計算方法は別の言い方で、”ポジションサイジング”と言いますが、それを代替してくれるツールがあるんですね。
上記がツールでして、英語プラットフォームなので慣れるまでに少々時間がかかりますが、めんどくさいポジションサイジングを簡略化できるのでかなりおススメです。
詳しい使い方に関しては下記記事で解説しているので参考にしてください。
≫ポジションサイジング計算ツール【Mataf】の使い方解説【画像付きで解説】
FXトレードにおいてリスク管理は死ぬほど大切
リスク管理というのはトレーダーにとって最大に大切な事だと言えます。
なぜなら、どんなに上手くてもリスク管理ができていないと長期的に必ず負けるから。
というのも、トレーダーというのはどれだけ上手くとも勝率は100%ではありません。勝率は高くても90%ぐらいになります。
つまり、90%の確率で勝っても残り10%の確率で負ける。この10%の負けで資金を溶かしてしまう事は十分にありえる事だからなんですね。
それ故にトレーダーにとってリスク管理というのは死ぬほど大切という事が言えます。
資金を溶かしたことが無いとイメージできない
資金を溶かした事が無いとリスク管理の重要性というのに気がつく事はなかなか難しいですが、口を酸っぱくして何度も書きます。
多くのトレーダーがこのリスク管理ができていないが為に資金を溶かしてしまうという事例を沢山見てきましたし、筆者も資金を溶かしました。
これは1度でも大きな負けを経験したことのあるトレーダー、資金を溶かしたことのあるトレーダーであれば誰でも大切だという事を認識できますが、それを経験したことのないトレーダーにはあまりリスク管理というものの重要性は分からないのが難点ではあります。
まとめ
リスク管理はトレーダーにとって必要な能力です。多くの場合1度大きな失敗をしてからリスク管理の重要性に気が付いてリスク管理を意識し始めるといった事が多いですが、それでは資金がなくなったりメンタルが持たないトレーダーもいます。
その為にも事前に分かることなら事前に対策を講じておく事がとても重要なことになります。
リスク管理をするうえで意識することは
- 損切りは必ずする
- 適切なレバレッジで取引する
- 地政学リスクを把握しておく
- 危険な時はポジションを持たない
以上の事を意識しておく必要があります。
この中でも特に重要なのが損切りです。損切りはリスク管理の基本中の基本です。
損切りができるようになればリスク管理の半分はマスターしたといってもいいでしょう。それぐらい損切りが重要です。
損切りをしないということは、リスク管理ができていないだけでなく、トレーダーとしての怠慢なので、リスク管理ができていない方も最低限、損切りだけは必ず入れておきましょう。
リスク管理は、自分の大切な資金を守るための必須能力になりますので、これを機会に身にいつけてリスクを最小限に抑えて、極めて安全なトレードができるようにしてくださいね!