FXでは待つことがとても重要な場面が非常に多くあります。チャンスを待つ。利食いを待つ、含み損を待つ。といった具合にトレーダーである限り待つこととは切っても切れない関係にあります。
そのため、待てるということはかなりトレーダーとして優位に立つことができます。しかし多くのトレーダーが待つことができません。頭ではわかっていても実際の相場を見ると待つことを忘れてしまうのです。
待つことを忘れたトレーダーは焦ってエントリーをし、含み益を待たずに利食いをし、損失を大きくしてFXから退場していきます。そうならない為にも待てないトレーダーは待つことのできるトレーダーに転身する必要があります。
今回はそんな待てるトレーダーになる為の方法をお伝えしていきます。
FXトレードチャンスが待てないときに待つ方法【6選】
トレードで待つということは非常に重要になります。FXで利益を上げるためには必要不可欠な要素といっても過言ではありません。
ですが、このようなことはトレーダーは誰しも分かっているのです。分かっていても待つことができません。
そのため、トレーダーは意識的にその思考を変えなくてはならないのです。待つことのできるトレーダーに転身するためにも自己否定をしていきましょう。
- 目先の動きに捉われない
- トレードの根拠を持つ
- チャートアラート機能を使う
- 過去検証をする
- FXの書籍や動画で学習する
- 予想ではなくシナリオ(最重要)
上記の内容で解説していきます。
1.目先の動きに捉われない
短期的な値動きにとらわれると途端にポジションをすぐに解消したくなってしまいます。利益を大きくして損小利大のトレードをするためにも目先の値動きに左右されない様にしましょう。
ここでやってしまいがちなのが、
1時間足でポジションを保有しているにも関わらずもっと短期の5分足の値動きを見てビビッて手仕舞いした後に狙っていった方向に動いてしまうケース。
思い当たる方も多いのではないでしょうか?これが典型的な目先の動きに翻弄されている例です。
もちろん、短期足からトレンドは発生していく為、見るに越したことはないですが、非常に高度な技で、ドンピシャでエントリー・エグジットしたい場合には目先の動きは非常に有効な手段になります。
ただし、まずはやはり1時間足で見るなら1時間足で判断をできるようになる必要があります。
そういった事ができてからの次のフェーズになりますから、まずはできるだけゆったりとした時間軸でのトレードを心がけましょう。
FXトレードは短期になればなるほど難易度が上がっていくので、始めは日足から始めていくのがお勧めです。
不趨浮利(ふすうふり)の概念
住友グループの社是には、 不趨浮利というものがあります。
いやしくも住友の人間であれば、目先の利益を得ようとして、軽率・粗略な行動をすべきではない
という意味でして、目先の利益を得ようとするなという事です。
大きな企業である住友であってもこのような事を社是に掲げるのですから、人間は元来目先の利益に目が行きやすいものだとも言えます。
参考:【超重要】FXで勝つことよりも重要な負けない事について【初心者ほど難しい】
2.トレードの根拠を持つ
エントリーにもエグジットにも根拠は関らず必要です。明確な根拠があればトレーダーは待つことができます。
ですが根拠がないと無意味な所でエントリーしてしまい利益を伸ばすことができなくなってしまいます。
・なんとなく底値圏に来ているから値ごろ感でロング
・フィボナッチの23.6%にサポートされているからロング
例えば上記の内容ですが、前者は根拠なし、後者は根拠有りの例です。
これを見ると後者はフィボナッチの23.6%が崩れた時点で損切りできますが、前者はどこで損切りするのか明確に決まっていません。
実際に負けトレーダーの多くはこのように根拠の無いエントリーをしてしまっているのが実情なんですね。(仮に根拠があったとしてもそれっぽい根拠で明確なものでは無い)
エントリーする場合には根拠が必ず必要です。常にどんな根拠でエントリーするかを考えて検証をするといいでしょう。
まずは明確な根拠のない時はエントリーしないという強い意志が必要です。
たくさんの根拠が重なるから負けない?
トレードの根拠を考える時に必ずと言っていいほど出てくるのが
この、”たくさんの根拠があるから勝てる”
という間違った解釈です。当然1つの根拠よりも、複数の根拠があった方が、そのトレード自体の優位性は上がりますが、
たくさんの根拠があるから絶対に勝てる!ということでは有りません。
実際には、、、
・小さい根拠 + 小さい根拠 + 小さい根拠
よりも
・明確な強い根拠1つ
上記のように明確な強い根拠の方が勝つ場合が相場にはあります。故に、必ずしも複数根拠でトレードするから勝てるということではない事は肝に命じておきましょう。
3.MT4のチャートアラート機能を使う
チャートの機能にはアラート機能が存在します。これを使うことでチャートを見ていなくても指定している価格でアラートがなるようになっています。
画像のように、
右クリック → 注文発注 → アラート
この手順でアラート機能を活用することができます。
この機能を使えばビジネスなり、趣味なり他ごとをしていても問題ないのでこの機能を使ってじっくりと待つ事ができるようになります。
4.過去検証をする
過去検証はとても根気のいる作業でなかなか続かないものです。
それをトレードのチャンスを待っている時にすることで検証もできてトレードもできるという相乗効果を得ることができるので非常におすすめな方法になります。
検証のメリットはトレーダーの心理状態を整える事に有り、チャンスが待てないトレーダーこそ検証は確実にこなすべきタスクと言えます。
また、検証はトレーダーには必ず必要なので、どこかのタイミングではやらなければいけません。そのためトレードのチあャンスを待っている間にやってしまうのは非常にお勧めです。
参考:FXを本気で勉強!どうやって勉強すればいい?まずは検証が大切
5.FXの書籍や動画などを見る
書籍や動画でFXの勉強をしておくのもおすすめです。やはり待っている間でもFXに関することを勉強するのはとても大切なことです。
トレードは正解がない世界なので常に自分で考えることが重要です。勉強はそのきっかけを作ることになるので常に新しい知識は吸収するといいです。
最近はYou Tubeなどでも有益な情報を出しているトレーダーさんも多いですから上手に活用して行きましょう。
6.予想ではなくシナリオ【超重要】
最後は予想ではなくシナリオ想定をするということです。これができる事で値動きのイメージが出来上がるので安易なエントリーはしなくなります。
するとどうなるか? チャンスが待てるようになるんですね。
なぜ、予想ではなくシナリオ想定なのかと言うと。
相場は誰にも分かりません。それはどんなスーパートレーダーでも同じで分からないんですね。
そのため、相場予想は全く意味を成さなくて、予想はバイアスがかかり負けトレードになってしまします。
例えば…
・なんとなく上がるかもしれないからロングエントリーしよう → 予想
・フィボナッチの38.2%にサポートされる可能性があるからロングエントリーしよう → シナリオ想定
上記のような意味合いの違いがあります。事実勝っているトレーダーで予想をしているトレーダーはいません。
つまり、勝てるトレーダーは予想はせずに、シナリオを描いてトレードをします。このシナリオがとても重要でこれがあると自然と待てるようになります。
必要になってくるのは予想ではなく、上げても下げてもどんな動きを自分自身が取るか決まっている事が重要です。(当然相場状況を鑑みて適宜修正はあります。)
・ここまで上がっていったら抵抗体もあるし一旦利確しよう
・反対にここまで下がってきたらエントリー根拠が崩れるから損切りだな
シンプルにするなら上記のようになります。実際にはもっと複数のシナリオを描いていますし、相場状況を見て修正する事も往々にしてあります。
また、思っている程利益が伸びない、レンジの場合も想定しなければなりませんからシナリオ想定をするというのは結構時間を要しますが、やる価値は絶大です。
予想はせずに、シナリオを描いてトレードをすることで待てるトレーダーになれるでしょう。
まとめ:待つこともトレーダーの重要な仕事
FXでは待つことが必要不可欠になります。それを分かっていてもトレードで待てる人はそう多くはありません。
待つための方法を意識的に実践して待てるトレーダーになる必要があります。
待つための方法は
- 目先の動きに捉われない
- トレードの根拠を持つ
- MT4のアラート機能を使う
- 過去検証をする
- FXの勉強をする
- 予想はせずにシナリオを描く
これらの方法を意識的に行うことで勝てるトレーダーになることができます。
トレーダーには強い意志が求められます、自分との約束を守ってトレードの結果を良くしていきましょう!