FXにおいてファンダメンタルズは非常に重要になります。
しかしながら、ファンダメンタルズを重視していなくともトレードはすることができます。
というのも、FXトレードにおいて長期的にはファンダメンタルズが重視されますが実際のトレードで価格の上下の差を利用して差益を積んでいくトレーダーにはほとんど関係ない場合が多いからです。
ただし、ファンダメンタルズ分析を少しでも頭に入れていくことができれば、トレードで優位に立ち回ることができるのも事実としてあります。
例えば、経済指標の発表などがそれに当たります。
米国の雇用統計や各国の金利上昇等が主な価格形成の要因になります。
多くのトレーダーが意識していなくとも、実需のエントリーや沢山のマネーを保有している投資かやファンド等が気にしている指標では大きく動く可能性があります。
そのためにもファンダメンタルズ分析については少しでも理解を深めておくことが賢明だと言える。
そこで今回はファンダメンタルズ分析の重要性とトレーダーにとって本当に必要なのか?といった事について解説していきましょう。
FXにファンダメンタルズって必要?
必要です。でも難しく考える必要はないです。
テクニカルメインの人なら特に!
でもファンダメンタルズって聞くと政治経済に対する理解とか…
日本やアメリカの事は分かってもイギリスやトルコとかユーロ圏の情報なんて知らないし…
安心してさい。
そんなに難しく考える必要はないです。
今回はファンダメンタルが相場にどのように影響を与えて
どれくらい知っていればいいのか考えていきましょう。
そもそもファンダメンタルズって何?
ここ疑問ですよね、ファンダメンタルズって言葉自体初めて聞く方もおられるかもしれません。
ファンダメンタルズというのは、経済の動向や通貨の強弱などの事を指し
それに基づいて投資、トレードしていくのがファンダメンタルズ分析を使って行う手法です。
特にFXに関して言えば
長期的なスパンで見れば必ずファンダメンタルに影響されその方向に相場が動いていくと言われています。
それくらいファンダメンタルズは重要ってことですね。
重要ってなると余計難しく考えてしまいそうですが
北朝鮮がミサイル撃つぞ~とか
トランプ大統領が何か言ったぞ~とか
そういうやつです。
日本で言えば黒田バズーカとかその辺です。
あんまり難しいのは正直よくわかりません(笑)
では知っているとどんなメリットがあるか見ていきましょう!
ファンダメンタルズのメリットは?
ファンダメンタルズ分析のメリットは以下のものがます。
- 何でその通貨が動くのか理解できるようになる
- 中長期にどれだけのリスクがあるのか把握できるようになる
- 長期でみればファンダメンタルズに集約されていく
何で通貨がそちらに動くのか理解していないとそれは今後トレードしていくにあたって
トレード対象にどんな危険があるのかリスクを理解していないことになるので危険ですね。
また、スイングトレードでは中長期にどんな要素があるのかきちんと把握しておかないと
予想以上の損失を被る可能性があるのですべては把握できないにしろ知っておきたいですね。
もちろんメリットばかりでは当然ないのでデメリットも見てみましょう。
ファンダメンタルズのデメリットは?
反対にデメリットは
- 短期トレードにおいて変なバイアスがかかってしまう
- ファンダメンタルがいつ顕在化するかはわからない
このようなことがあげられます。
特に短期トレーダーにとってエントリーはニュートラルな思考で行うべきですが
ファンダメンタルを理解していることにより長期と短期が混同してしまい
バイアスがかかってしまうという危険性があります。
これは注意しておく必要がありますね。
また、ファンダメンタルズにはそれがいつ顕在化するのかが誰にも分りません。
例えば、北朝鮮がいつミサイルを打つか?各国の要人がいつツイッターで重要発言するのか?
そんなの当の本人しかわかりません。
だからこそファンダメンタルズは理解しておいて
価格の変動に対しての根拠を見つける形で把握しておくくらいでいいと私は思います。
FXでファンダを知っているからといって勝てるというものでもない
ファンダメンタルズ分析というのは知っておいた方がいいけども、それだけで勝てるというものでもありません。(テクニカル分析でもおんなじですが…)
理由は3つあります。
- ファンダメンタルズがいつ顕在化するかは誰にも読めない
- 短期的なトレードにおいてはトレードシナリオの邪魔になる可能性がある
- 複数の要因が複雑に絡みすぎている
順番に解説していきます。
ファンダメンタルズがいつ顕在化するかは誰にも読めない
デメリットの部分でも挙げましたが、ファンダメンタルズ分析ができても、それがいつ顕在化するかは全く読めません。
事実として、2019年現在、リーマンショック以降大きな金融ショックというのは来ていません。
それに対して、ずっとメディアでは定期的にいつかは大きな金融ショックが来ると警鐘が鳴らされています。
確かにいつかは当然起こり得るでしょう。
しかし、これがいつくるのか?それは誰にも分からないという事です。
明日かもしれないし、1ヶ月後かもしれません。はたまた、数年来ないかもしれない。
このように、ファンダメンタルズというのは読めないという事。
ただし、これはFXにおいての話ですから、また株式とかになると話が違ってくるので混同しないようにしましょう。
短期的なトレードにおいてはトレードシナリオの邪魔になる可能性がある
2つ目の理由というのは、短期的なトレードにおいてはファンダメンタルズが邪魔になるという事。
仮に、米国債利上げで円高になるというファンダメンタルズ分析をしたします。
この場合だと、ドル円では円安方向。つまり上昇していくというシナリオが想定できる。
しかしながら既に掴んだ情報が遅くて、もしかしたらもう既にそのファンダメンタルズが織り込まれた価格かもしれません。
ダウ理論にも、相場はすべての情報を織り込む。という基本原則がありますが。
詳細はダウ理論の記事で。
このように考えて行くと。ファンダメンタルズを当てにしてトレードするというのは難しい。というか、再現性が感じられないという事が理解できると思います。
複数の要因が複雑に絡みすぎている
ファンダメンタルズ分析をしていくと、値動きに関係している事柄の多さに頭が痛くなります。
FXの値動きに関連するものを簡単に上げると
- 各国政策金利
- 各国要人発言
- 世界経済の動向
- 国債金利
- 金地金
- 石油
- 天然ガス
ざっくりここで挙げただけでもこれだけのものがあります。
だからこそ少しかじっただけでファンダメンタルズ分析を使うのは危険とも言えます。
もちろん理解したほうが強いのは間違いないです。
ファンダメンタルズは無視してもいいか問題
ここで出てくるのが、ファンダメンタルズ分析は無視してもいい。という言論です。
確かにファンダメンタルズは複数の事が複雑に絡みあっているため安易に知るだけだと普通に死にます。
だからこそ、ファンダメンタルズは無視してテクニカルに忠実にトレードしよう。
と教えているところがありますが、これは少情弱用かなと思ってまして
- 各国通貨の相関性
- 利上げするとどうなるのか?
上記の事は確実に知っておいたほうがいいです。トレーダーはこういう情報が資産増減に直結していきますからね。
まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 相場は長期で見たらファンダメンタルズに集約されていく
- ファンダメンタルズはいつ顕在化するのは誰にも読めない
- ファンダメンタルズは知っておいた方がいいが、それだけは勝てない
といった感じです。
ここまで読んでいただいたあなたなら
ファンダメンタルズの必要性は分かっていただけたと思います。
当然知っているから、理解しているからといって勝てるようになるわけではありませんが
自分がトレードする対象についてどんなリスクがあるのか?どんなメリットがあるのか?
調べない人はいませんよね。
そのうえで自分がどう対処するのかを決めておくのです。
そろそろ大暴落が来るかもしれないと思うのなら
それに備えたシナリオを準備しておいて来るべき日の為に備えるのです。
全てのファンダメンタルズを理解するのは難しいですが
まずは、相場が大きく動いたときに何があったのか裏付けることから始めてみましょう。
そうしたら、次そのようなことが起こった時の対処法が出てきますから。
ぜひ実践してみてください!