どんなことでも何か始める時には勉強をします。これは当然のことです。
それはFXでも同じで勉強は確実に必要です。
しかし、トレードの勉強をしていても
- 勉強したのに全く勝てない
- 勉強していないときの方が勝てる気がする
上記のように感じて不安になる事があると思います。
結論から言うと、FXの勉強は必要不可欠です。
ただ、それは適切な勉強をする必要があります。今回はこのあたりについて解説していきます。
なぜFXで勉強すればするほど負けるのか?
FXで勉強するほど負けるという人が以外にも多くいらっしゃいます。
これは非常に熱心にFXに取り組んでいるから素晴らしい事ですが、現実問題、勝たない事にはFXでの利益というのは得られません。
どれだけ頑張って勝っても、あまり時間をかけずに勝っても勝った方が正しいのが相場の世界です。過程は評価してくれません。
FXで勉強しても負けてしまう理由は以下のものがあります。
- 勉強するところが間違っている
- 勉強して満足している
- ノウハウコレクター
大半が上記のどれかに当てはまります。トレードというのは正しく取り組めば勝つことはさほど難しい事ではないのでしっかり取り組みましょう。
FXで勉強しても勝てないのは勉強するところが間違っている?
批判を覚悟で言いますが、それは勉強の仕方が悪いだけです。
というのも、FXで勉強して負けるトレーダーというのは勉強するベクトルを間違えているからです。
- 手法の勉強
- インジケーターの勉強
上記のようなものになります。もちろんこれらの勉強は必要ですが、適切な勉強ができていないからということになります。
また、手法・インジケーター以外にもたくさんの事を勉強しておかないといけません。というよりもそれらがあっての手法やインジケーターです。
勉強して満足してしまう
これはFX初心者ほど陥り易いです。
というのも、FXはとても難解で難しいものが多いです。チャートの見方や資金の計算方法、注文方法の種別など、一度理解すると簡単な事でも最初は難しいといえます。
勉強する姿勢は素晴らしいですが、勉強しただけでは知識は身につきません。
これは何でも言える事ですが、FXで勝っていないトレーダーほどその傾向が顕著に見えます。頭でっかちという感じですかね?
それで、質問しても結局1つの知識に対しての落とし込みが甘い。ということが往々にしてある訳です。
トレーダーは知識を仕入れたら即検証するぐらいの行動力がないといけません。
つまり、勉強+実戦。
この型が必須条件だと言えるでしょう。
ノウハウコレクター
FXではたくさんの知識がありますし、トレードで勝つ手法にしても勝っているトレーダーの数だけ存在すると言っても過言ではありません。
ただ、1つ言えることは、勝っているトレーダーは自身の手法に対して相当な理解と自負があるということです。そしてシンプルです。
だから勝つ。
反対にノウハウコレクターというのは、いつまでも手法ばかり探しているトレーダーの事ですね。これは残念ながら一向に勝てません。熱心に勉強しているようで効果のない。実益のないことに時間を割いてしまっている状態。
この状態に陥ると抜け出すのには時間がかかるので注意しましょう。極論勝つトレーダーというのはどんな手法でも勝てます。
つまり、手法はあなたが思っているよりも大切ではない。ということです。
やることが多いからこそ1つの事に集中する
熱心にトレードの学習をしている方ほど、たくさんのトレード手法やインジケーターの使い方を知っています。確かにそれも重要です。
しかし、FXでの勉強はダウ理論を始めとする基礎の理論や資金管理・メンタルコントロールなど、沢山のやることがあります。
また、手法や経済指標の勉強にしても、ひとつひとつがややこしくなっていて、理解も難しいためそれで勉強をした気分になって満足してしまいます。その後しっかりと復習をしないままになってしまう為勉強すればするほど負けるという現象が起きます。
FXの勉強は算数のように公式を勉強したら、公式が無意識に使えるようになるまで反復練習する必要があります。1つ勉強したらその倍の時間は復習が必要です。
このことを理解していないと、勉強して満足。といった形になってしまうので気を付けましょう。
勉強熱心だからこそ陥るスパイラル
勉強することは当然悪いことではありません。ですが、勉強熱心だからこそ陥ってしまうものがあります。
- 自分の学んだサインにドンピシャじゃんと確信してしまう
- 勉強が楽しくなって、実益のない事に時間を使ってしまう
上記の2点です。これらは誰でも陥りますが、結局違ったなとどこかのタイミングで気が付きます。
これを読んでいるあなたはできる限り知恵を得て、遠回りせずにトレードで成果を挙げれるようにしましょう!
自分の学んだサインにドンピシャじゃんと確信してしまう
確かに気持ちはよく理解ができます。これは学習して実戦にうつしているからとてもいいことですが、肝心な事を忘れてしまっているんですね。
というのも、ドンピシャだと確信した時にトレーダーは往々にして自身の頭の中からリスクを排除します。つまり、自分の分析が正しいのだという確信をしてしまうということ。
これだと損失が許容できなくなります。あくまでもテクニカル分析はそうなる可能性が高いというだけで絶対ではない事はしっかりと肝に銘じて置きましょう。
勉強が楽しくなって、実益のない事に時間を使ってしまう
こちらも非常によく理解ができます。相場には正解がないためどんな勉強も必要そうに見えてしまいますが、それ故に実益のない事にまで時間を使ってしまいがちです。
- インジケーターの設定値にこだわる
- 新しい知識に目がない
上記のようになります。これらが決して無駄ということではありませんが、あまり実は期待できないという感じですね。
それよりも、今やっている事に注力したり、資金管理やメンタルについて学習する方がよほど効率的です。
マインドブロックがあるといくらやっても勝てないです
ここからは少し話を深掘りしてマインドについて解説していきます。
そもそもですが、いくら努力してもマインドブロックがあなた自身にあるとそれも勝つことを邪魔します。結局過程にばかり重きが置かれて成果がでないまま終了してしまいます。
マインドブロックの典型的な例は以下です。
- 勝てる訳がない
- 勉強には意味がない
- 本当にこれで行けるのか?
上記のものがマインドブロックの典型的なものになります。これは誰しもがトレード始めた時にうまくいかないとこのように考えてしまいがちです。
苦しいですが、しっかり耐えて乗り越えましょう。
と言っても解決は難しくなくて自尊心を高く持つ事で大抵の問題は解決していきます。
勝てるわけがない
勝てる訳がない。この気持は非常によく理解できます。
それは筆者もこの状態を経験したからです。また、大半のトレーダーが最初に思うことでしょう。
どうやったら勝てるのかさっぱり理解出来ない。
こんな悩みはつきものです。
勝てる訳がないの処方箋
こちらは2つのアプローチがあります。
- 負けトレードの検証から負けているトレードの分析
- 勝ちトレードで成功体験を得る
上記の2つがいいと思います。どちらかでも構いません。
両方が理想的ですが…
負けトレードを分析していくことで自分の負けている傾向が掴めてきます。また、相場での得意不得意が理解できるようになるでしょう。
そうなってくると自然と負けトレードが徐々に減ってい来ます。このようにして勝てる訳がないという心理状態から脱却して行きましょう。
また、少し厳しいですが
FXは仕組みは単純です、ただ甘い気持ちでやっていけるほどやさしくありません。FXの難易度は最高に高いので安易な気持ちでやると必ず負けてしまいます。
勉強は意味がない
FXの勉強は意味があります。勉強できずに勝てるほど甘くは在りません。ただ勉強だけで勝てるものでもないです。勉強の仕方が正しくない、勉強をしていないと途端に勝てなくなります。
勉強はそれほどに重要なのです。では、勉強だけでは勝てないのはなぜでしょう?
本当にこれで行けるのか?
本当にこれで行けるのか?そう不安になるときが来ます。
これも典型的なマインドブロックです。こちらの対処方はもう経験値を積んでいくしかないですね。
というのも、成功体験があれば徐々にこのマインドブロックは外れていくからです。ただし、それでも勝ちトレードよりも負けトレードの方が多いと不安になってくるのも事実です。
そういった場合は、単純に検証が足りないことが多いので、不安が払拭されるまで、100回でも1000回でも検証しておきましょう。まあ、検証が全てということです。
勉強+検証+実戦が必要
FXでは、勉強+検証+実戦が必要です。
どれが欠けてもうまく行きません。
・勉強した事を検証する
↓
・検証した事を実戦で使ってみる
↓
・実戦で足りないと思った事を勉強する
上記のサイクルです。このサイクルが早いほど成果が出やすいでしょう。そう俗にいうPDCAサイクルというやつですね。
それで、特に検証なんかはひたすら過去相場と向き合って行う為非常におっくうでめんどくさい。
ただ、みんながめんどくさいと思うからこそ優位性がそこにあります。ですから少しでも検証を行う習慣ができるように工夫して行きましょう。
まとめ:勉強だけでは勝てないが勉強は必要
さて、今回の結論ですが、勉強すると負ける。
というのは半分正解で半分間違いです。
理由は
FXでは適切な勉強が必須だから
これに尽きます。勉強熱心だからこそ、あなたはここまで読んでくれている訳ですが、そのエネルギーを手法・ロジック探しではなく。
今ある知識の検証に使っていきましょう。また、それ以外にも必要だと思う知識を適宜吸収して行きましょう。そうすると自ずと道は開けてきます。
最初の段階としては知る。ということが必須になりますが、ある程度の理解ができたら実際に検証してみる。実戦してみる。その結果からのみ学習ができます。
くれぐれも、勉強だけしてお腹いっぱいにならないように注意してくださいね!