FX相場では平日は月曜日から土曜日の朝型までの24時間で取引をする事が可能です。
ですが、それはあくまでも取引をすることが可能なだけで適切な取引ができるかは別問題です。
適切な取引をする為には、各曜日の注意点を把握しておく必要があるんですね。
■本記事を読むべき人
・曜日や指標など関係なくトレードしている
・エントリーしたのに全然相場が動かないと悩んでいる
今回はFX相場の曜日別の注意点とトレードの仕方について説明していきます。
FX相場の曜日別の注意点とトレードの仕方
FX相場の曜日別の注意点とトレードの仕方について解説していきます。
主に注意することは
- どの曜日でも注意すること → 各国要人の発言、政策金利
- 月曜日 → 週明けのギャップアップorギャップダウン
- 火曜日 → 特になし
- 水曜日 → ADP雇用統計
- 木曜日 → 特になし
- 金曜日 → 米国雇用統計、週最終日のポジション整理
上記になります。
毎週の各曜日で注意することと、月の中で1度だけある指標で注意することとありますが、トレーダーとして長く生き残っていきたいのであれば
確実に知っておくべき知識です。
なぜなら、相場状態に不自然な動きがあると、あなたのトレード手法の確率収束が起こりにくくなるからですね。
それでは詳しく解説していきます。
どの曜日でも注意すること
まずはどの曜日でも注意することから解説していきます。
・各国の要人発言、政策金利
・自然災害や戦争のリスク(2020/2月だとコロナウイルス)
上記になります。
各国の要人発言や政策金利に関しては日程や時間がある程度決まっているのでリスク管理はしやすいですが
自然災害や戦争となると事前想定ができません。
そのため、常に注意を払っておく必要がありますね。具体的には突発的事象に備えて確実に逆指値損切り注文は入れておくとか、証拠金を投資金の10%に抑えておくとかです。
投資家、トレーダーの仕事は想定し得るリスクを排除して可能な限りリスクを小さくして利益を上げる事ですね。
月曜日
月曜日に注意することは以下です。
・週明け相場のギャップアップ、ギャップダウン
・土日の大きな材料による急激な相場変動
・日本や米国の休場に注意
株式市場と違い、FXは月曜~土曜の朝型までトレードすることができます。
その関係で窓開けは比較的しづらい環境ではありますが、土日に大きな材料があると週明けの相場では急激な相場変動が起こるんですね。
特にデイトレーダーなんかは週末にポジション整理することが賢明な判断になりますし、EAを稼働させているトレーダーもポジション整理することが求められます。
火曜日
火曜日に特に注意することはありません。
火曜日の特徴としては
・その週の大まかな方向感が決まる
上記ですね。火曜日になってくると
週明けの大きな動きも終焉していきてその週の方向感が徐々に決まってきます。
概ねそうなる可能性が高い。ということなので必ずそうなるとはいいがたいですが…
水曜日
水曜日に注意することは
・ADP雇用統計
・ISM製造景況指数
上記の2点ですね。
どちらも米国の経済指標になりますが、重要度はかなり高い指標となっています。
ADP雇用統計は、金曜雇用統計の前に発表されるものであり大きく動く時はかなり動きます。
余談ですが
ADP雇用統計 → 民間の調査機関が発表する雇用統計
金曜雇用統計 → 政府が公式に発表する雇用統計
木曜日
木曜日に注意することは、
・金曜の指標状況を逆算してポジションの整理を考える
上記ですね。木曜日は火曜日同様に特に大きな指標はありませんが
週末になってくるので週をまたいでポジションを作るか?それとも手仕舞いするのか?判断してトレードしていく必要がありますね。
金曜日
金曜日に注意することは
・金曜雇用統計(毎月第1金曜日)
・週末の手仕舞い
上記の2点です。
特に金曜雇用統計に関してはかなり大きな値動きが想定されるので注意が必要です。
デイトレーダーはもちろんの事スイングトレーダーも雇用統計の前にポジションは整理しておく事を推奨します。
また、金曜日は週末でもあるので早めのポジション整理が吉ですね。もちろん、中期スイングになってこれば話は別。
注意することばかりで全然トレードができない?
多くのトレーダーの方が
と思っているんですね。
ただ、この思考方法は間違いでむしろ
トレードしていないから資産を守る事ができた。
と考えるのが、適切です。この思考方法は負けない事からくる考え方で
利益優先のトレーダーとは一線を画すものになります。
結局最後まで立っているのは負けない事に意識を向けたトレーダーですのでトレード機会が少ないなら少ないなりの工夫をしましょう。
曜日別の相場感や指標を把握してリスクを限定する
曜日別の相場感や指標を把握することでリスクを限定する目的があります。
リスクを限定する目的をもう少し深堀していきますね。
- 通貨によって動きやすい時間帯がある
- 指標を把握することでリスクを限定する
- 相場感は一朝一夕では身に付かないが重要
上記のようになります。
これらを意識することであなたのトレードの確率収束が起きやすくなってきます。
通貨によって動きやすい時間帯がある
通貨によって動きやすい時間帯が存在します。
・USDJPY → 8:00~11:00 21:00~1:00
・EURUSD → 14:00~18:00 20:00~3:00
上記のようになります。基本的にはその通貨ペア同士の日中に動くようなイメージですね。
動きやすい時間帯を理解している事で
動きやすい時間帯になってから仕込む事や動きにくい時間帯に事前に仕込んでおくといった戦略が立てる事ができます。
また、エントリーした後に全然動かない!といった不安も解消されますよ。ただ、突発的事象は動きやすい時間帯など関係なく動くので注意が必要です。
参考:FXでやりやすい通貨とは?時間から見るFXで勝つための戦略
指標を把握することでリスクを限定する
指標を把握することでリスクの限定をしていきます。
上述の内容と被る部分もありますが、事前に指標発表の時間帯を理解しておくとトレードのポジション管理がしやすくなるんですね。
大きな指標発表時(米国雇用統計や各国政策金利)はかなり事前発表されている指標の中でもかなり大きな動きが見込まれます。
そして、この大きな値動きは利益の源泉でもあり大きなリスクをはらんでいる。とも言えるんですね。
トレーダーの仕事はトータルで利益を上げていく事で短期的な勝利やトレードで得られる快楽は必要ありません。
確率収束を考えていくと指標発表時はトレードしない。という選択が賢明になります。
最も、指標発表時の値動きを検証してその時のロジックを作るのであればありです。ただ、毎日大きな指標がある訳ではありませんので効率は悪いですよ。
相場感は一朝一夕では身に付かないが重要
相場感は一朝一夕では身に付きません。
ただ、トレーダーにとっては重要な資質の1つだと思います。
・開始1か月の初心者の直観
・相場歴10年のベテランの直観
これを比べると当然ながら後者のほうが圧倒的信頼に値する訳ですが、安易に相場感に依存するのではなくて
あくまでも売買の判断として使うイメージです。エントリーするときにはきちんと手法やルールを守ってトレードします。
つまり、トレードしていく過程で相場感は磨かれるものであって大量に相場を分析してきた経験値から成り立っているものになるんですね。
まずは、手法・ルールに則ったトレードをしていき、経験値を積んできたら裁量で相場感を入れていくのも面白いですね。
まとめ:負けないために賢いリスク管理をしよう
記事の内容をまとめます。
・FXトレードで注意すべき曜日は月曜、水曜、金曜
・指標や相場感を身に付け賢くリスク管理していく事が重要
それで、トレーダーがやるべき事としてリスク管理がある訳ですが
このリスク管理の重要性は計り知れません。とにかくしつこく書いているんですね。
リスク管理ができてさえいればまず、大きく負ける事はなくなります。
大きく負けない事ができるようになると必然的に勝つ確率は上がるんですね。もちろん途中でやめたらそれは負けですけど。
だからこそまずは、大きく負けないようにリスク管理を徹底していきましょう。株式投資家のウォーレンバフェットでさえ負けない事を説いているのです。
世界一の金持ちがそう言っているのですから私たちも当然意識しておく必要がありますね!